277 グラウベ聖国と報告と疲労
1年8月11日
グラウベ聖国からマンションに帰ってきた。
「あぁ疲れたぁ」
「お疲れ様。どうだった」
「予想以上に生活環境が酷かった」
僕は妻達にグラウベ聖国での会話の内容と対応を話した。
話している間に孤児の受け入れが完了したと報告を受け、引き続き仕事のない人を受け入れて行ってもらった。
家がない人達は皆、悪臭がしていたとのことで浄化魔法をかけてから移送したようだ。
そんな環境に長い間いたという事に心が痛くなった。
「ナビィ、皆様のご様子はどう?」
「皆、仕事のない人達は心から感謝していましたよ。孤児の皆さんは最初は不安そうでしたが天使が会話をしたりすることで不安を解消しそれから転移させました。転移後は役所の職員が丁重に案内して大和語を習得した後は文字が読めることに驚いてはしゃいでいました」
「ナビィ、僕は悩んでいてね。孤児の親御さん。もしかしたらこれまで物陰から子どもの様子を見ていたんじゃないかなと」
「あー。そういう方だと思いますが、それなりの数の大人が『この子は私の子なんです』と言って引き取って一緒に学園都市へ来ましたよ。引き取る際に教会の方がご両親に説教をしていましたが」
「そっか。それなら良いのかな。ご両親にもそれぞれ理由があるんだろうけど。特に貧困問題。でも子どもを産むなら責任を取らなきゃいけないよね」
「はい。だから悩む必要はないですよ。マスター」
「ありがとう。全員の移送が完了したら知らせて。僕は疲れた。少し寝かせてほしい」
「あなた。最近、疲労感がすごいけど大丈夫?」
「あーそれはきっと朝ガス抜きしているせいだと思うから大丈夫だよ」
「本当に?しばらく休みが必要なら地球に行ってきても良いのよ?」
「大丈夫だよ。少し寝れば回復するから」
「そう?それじゃおやすみ」
「うん。皆、心配かけてゴメンね。おやすみ」
僕は着替えてベッドで横になる。するとすぐに眠りについた。
「……スター……マ……スタ……マスター」
「んぅ?あ、あぁナビィかゴメン。どうかした?」
「そろそろ夕飯のお時間ですから起こした方が良いかと思いまして」
「あぁもうそんな時間か。また寝すぎてしまったようだ」
「ブリタニアさんが言っていたように地球で休まれた方が良いのでは?」
「いや、大丈夫だよ。寝たら回復した。いい気分だ」
「それなら良いのですが。全員の移送と手続きは完了しています。問題ありません」
「そっか。とりあえずそれなら良かった。ありがとう」
「いえ、お役に立てて何よりです」
「それじゃ夕飯に行ってくる」
「はい、行ってらっしゃいませ」
僕達は夕飯を摂りに食堂に行き楽しく会話しながら食事をした。
マンションに帰り少し食休みしたら最近、僕が疲れ気味だからと早めに寝た。
今日はエリアナと一緒に寝た。
朝のガス抜きが良くないのでは?という話になり、寝る前に風呂に入ってガス抜きしてから寝た。
1年8月12日
朝の7時に目が覚めた。エリアナはまだ寝ている。寝顔は妖精のように美しい。
ずっと見ていたいが寝顔を見られるのは嫌だろうと思って天井を見た。
「私の寝顔はどうでしたか?」
「起きていたの?」
「いえ、寝ていましたが多分、寝顔を見ていたんだろうなと思いまして」
「妖精のように美しい寝顔だったよ」
「恥ずかしいですがありがとうございます」
「本当はずっと見ていたかったんだけどね。寝顔を見られるのは気分が良くないだろうと思ってね」
「普通はそうですが……あなたなら大丈夫ですよ」
「嬉しいこと言ってくれるね。あまりの嬉しさに情けないことに下半身に血が集まってきた」
「まぁ!それは良くないですね。先に着替えられますか?」
「深呼吸してなんとか抑え込んで着替えさせてもらうね」
「はい。私は後で着替えてから行きますね」
「悪いね」
「いえ、構いませんよ」
僕はすぐに着替えリビングに向かった。
「あっ!おはよー。今日はガス抜きしなかったのね」
「おはよう。エリアナの配慮で寝る前にガス抜きしたからね」
皆もおはようと声をかけてくれる。
「あなた、今日は大丈夫?」
「うん、元気いっぱいだよ」
「あっ!エリアナもおはよー」
皆もおはようと声をかけている。良い家族だ。
「朝食に行こうか」
皆も頷き僕達は食堂に向かった。まぁゲートでだけど。
太らないと聞いてからは皆、歩いて向かわなくなった。
朝食を皆で摂り朝の楽しい一時を過ごした。
朝食を食べ終えてリビングでお茶を飲んでいる。
「それじゃ仕事してくるよ」
「あら?今日は書斎に入るの?」
「これから各国に空間投影をするからね」
「そう。程々に頑張ってね」
「ありがとう」
久しぶりに書斎に入った。
埃がテーブルとかに積もっているかなと思ったけどそんな事は無かった。
ウィンドウちゃんが掃除してくれているのかな?
「ウィンドウちゃんおはよう。もしかしてこの部屋を掃除してくれた?」
「あっはい。まずかったですか?」
「いやいや、違う違う。感謝を伝えたくて。ありがとう」
「いえ、夜は充電した後はやることがないので掃除させていただいてました」
「そうだったんだ。改めてありがとう」
「はい!」





