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269 各国で無謀な争い

 1年8月9日


「この際プラス思考で考えて僕は2つの理由から良かったなと思いますよ。1つ目は反乱分子が自ら出てきてくれたこと。2つ目は領地を国王が直接統治すれば良いと思いますよ」


「いやいやワシも流石に国内全てを管理しきれんよ」


「いえ、僕がリア王国でやっているみたいにエテルノに代官になってもらえば良いと思いますよ」


「それは確かにそうだが……本当に向かって来ているのか?」


「ウィンドウちゃん、ホテルのテレビ画面にHDMIケーブル伸ばせる?」


「出来ますよ。……接続しました。テレビをつけますね」


 大画面に松明と武器を持った人々が現れた。


「後ろにいるアイツは!」


「心当たりがあるんですか?」


「怪しいが尻尾が掴めないでいた領主だ」


「他のカメラに切り替えてみて」


「はい」


「あー!」


「心当たりがある人がいましたか?」


「表向きは良い顔をしているがいけ好かない領主だ」


「私の国も映してもらえますか?」


「はい」


「アイツは!ハーフエルフ差別派だわ!」


「次の場面を映してみて」


「はい」


「アイツはハーフエルフ差別派筆頭ね!」


「次は?」


「はい」


「怪しい噂が聞こえてくるけど尻尾が掴めないでいた領主ね」


「はぁ色々といますね」


 その他の国もこんな感じで怪しい噂や性格に問題があるような連中だった。

 各国、8割はこんな感じのようだ。まぁこの時代じゃそりゃそうだろうね。


「もうすぐ接敵しますがどうしますか?」


「皆さん、うちの国の国防軍が対応して良いですよね」


「構わん。むしろ助かる」


 皆、頷いたし問題ないだろう。


「一応、警告してあげて。それでも止まらなければ発砲を許可する」


「了解です」


「進軍速度がバラバラですが各領主間で連絡していないんですかね?非効率的だな」


「そこまで頭が良くないからこうしてバラバラに攻めて来たんだろうな」


「警告したところ止まるどころか走ってきました発砲を開始します」


「流石だな銃を持った敵には敵の銃に弾丸を当てて破壊してから足を撃って戦闘不能にする……か。対人戦闘能力も増しているな」


「はい。暗いですがドローンの映像も共有し赤外線カメラも使用して撃っているので100発100中です」


「愚かな奴らだよなぁ。この世界で最も敵に回したくない連中を相手に喧嘩を売るんだから」


「エルフの国も接敵します」


「敵さんは魔法を使っているけど僕が教えた防御魔法で対抗し的確に手に弾丸を当てているな。アレは痛いだろうなぁ」


「私は死ぬよりマシだと……情けをかけられているのでありがたく思うべきだと考えますね」


「怪我は魔法で治せると思いますが無力化したらどうしますか?」


 聞いたところ全ての国が王都を襲った時点で死刑だとの事。

 仮に末端の兵士であっても抑止力の観点から法で死刑だと決まっているらしい。

 まぁ妥当だよなぁ。王都の住民を襲ったかもしれないし、王都の住民を襲わなくても城にいる王族は殺害していただろうし。

 ……まぁうちの国は日本の法を参考にしているので内乱罪により全員死刑とはなっていないけどね。


「ワシは思うに大和王国さんは情けをかけているつもりだろうが後々死刑が確定しているので、情けをかけるつもりなら頭を撃って即死させてあげた方が良いと思うがな。見せしめに死刑にするのは数人いれば十分だしな」


「確かにそうですね。私は思い違いをしていました後を考えると死んだ方がマシですね」


「そういう事なら今、転がっている数人残して皆、即死させますがよろしいでしょうか?」


 皆、頷いたので方針変更。


「そういう事なのでウィンドウちゃん皆を楽にさせてあげて」


「分かりました」


「死刑になりたく無ければ命令した領主のクビをとれば良いわけで、王都を攻めている時点で覚悟の上だろ?気にすんな」


「王都の軍や治安維持組織には事前に連絡していますので大丈夫です」


「ありがとう。文句言われなかった?」


「訓練場で的に向かって数発発砲したら黙りました」


「ハッハハ、それは良かった」


「オーエス大陸の銃と大和王国の銃では世代が違うからな。当然の反応だろう」


「今日が雨なら敵も銃を使えないので無謀な争いを仕掛けてこなかったかもしれないのに貴重な命が失われて残念ですね」


「お前さんは何も悪くない。演説も問題なかった。ワシ達の不在を狙って戦を仕掛けた間抜けが悪い」


「コウイチさんが懸念していたように不正をしていた領主も沢山いたのでしょう。大和王国が宗主国になると色々な改革をされて都合が悪いと思いますよね」


「はぁ……不正がバレたところで死刑にはならないと思うんですが」


「コウイチさんそうでもないんですよ。貴族の不正がバレルと一族は貴族で無くなります。貴族にとってそれは死刑宣告と同じなんですよ」


「それにしたって。よくそんな貴族の命令で王都を攻めるのに参加しますね」


「まぁ何か適当な事を言われて焚きつかれたんでしょう」


「よくこんな一方的な戦況で逃げ出しませんね」


「それはですね。出兵した時点で帰る場所がないからですよ。逃げ帰ったところで後々、王都から軍が派遣されて取り調べになるでしょう。山賊になったところで上手くやっていけるとは思えない。敵の弾薬が尽きるまでの辛抱だとか考えているんじゃないですかね?」


「残念ながら弾薬は山程ありますしエテルノは疲れませんからね。もう寝て明日の朝、対応を協議しましょうか?」


「そうじゃな。ワシは眠い。間抜けのせいで叩き起こされて腸が煮えくり返る思いだ。寝よう」


「ウィンドウちゃん悪いんだけどこのまま戦いを続けて戦いが終わったら、生き残った敵を治安維持組織に引き渡して」


「分かりました。お疲れ様です」


「ウィンドウちゃんもお疲れ様。あーあ。おやすみ」


「マスターおやすみなさい」

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