261 国際会議の結果を全世界に演説
1年8月9日
「皆、料理が出来るまでお茶でも飲んで喋ろうじゃないか!」
「スミマセン。準備がまだ出来ていなくて。主催国として申し訳なく思います」
「主催国でもないワシが代表して喋るのもなんだが許してほしい。いきなりの話だ仕方ないだろう」
「ありがとうございます」
「皆、再認識するために言うが将来的にはワシラの子孫。それも神の子が国王や王女等になる。歴史上こんな事は無かっただろう」
「ヒンメル王国の女王として長年生きていますが初めての事だと思います。だから大変嬉しいお話なんです」
「皆さん先にお茶を飲んで待っていてもらえますか?僕は昨日のような不幸な事件を避けるためにも全世界に宣言しようと思います」
「ここで良いのか?」
「恥ずかしいですが皆さんのいる場所で話した方が説得力があると思うんです」
「それはそうだな。よし頼んだ」
「ナビィ」
「はい」
「カメラマン役と全世界の全街に空間投影をお願いしたい」
「分かりました。準備が出来たら言ってください」
「僕は準備が出来た。皆さんも一度映しますが気楽にしていてください。その方が国民も安心すると思うので」
「分かった。皆も良いな?……良さそうだ。では頼んだ」
「それじゃ始めますね。3,2,1……」
「皆さんこんにちは。大和王国の国王です。全世界の皆さんに語りかけています。学校で勉強している皆は邪魔してゴメンね。でも大事な話だから聞いてもらいたい。世界共通語を話しているから皆、言葉が理解できると思う。自動翻訳が正しく行われるか不安だけど、基本的には理解してもらえると思う。国際会議を開いて採決をして全会一致で我が国、大和王国が一時的に宗主国になり世界各国が従属国になることが決まりました。一度、世界各国の代表を映しますね」
ナビィが僕から世界各国の代表に視線を動かす。
「理由はいくつかあります。1つは皆さんの生活を豊かにするためです。毎日井戸から水を汲む生活を卒業して毎日お風呂に入れるようにしましょう。他にも現在、大和王国やリア王国で行っているサービスも全世界に拡大する予定です。皆さんの生活が豊かになります。私は新神です。神の一員です。ですから皆さんの生活を豊かにしても搾取するようなつもりはありません。ご安心ください。2つ目は私の子どもは神の子になるというのがあります。現在、世界各国の王族が私の妻になっています。ドワーフの国の王女とも結婚する予定です。将来、私の子どもが成長したら世界各国の国王や女王になってその時に独立国になってもらえればと思います。各国の王族の血を継ぐ子どもですし神の子です」
僕は一旦呼吸を整える。
「僕が今回支配する国で私の子孫が国王や女王になれば聖女やエルフの国の女王に特殊な能力があるのと同じで天使がつきます。次期国王以降には天使がつくんです。ただし私の血を継ぐ子孫である必要があります。生命神によると天使をつける理由は1つは軌道修正、間違った方向に行かないようにサポートしてくれるようです。2つ目はエテルノを生み出す能力。必要に応じてエテルノを生み出しエテルノと他の人類が共存していければ良いなと思います。グラウベ聖国の皆さん。生命神さんが来て驚いたと思います。あ。私が創造神様には様を付けて生命神さんには様を付けない理由は仲が良いというのもありますが神として同格だからです。決して生命神さんの格が低い訳ではありません。新神とは言え私もそれだけの格があるという事です。ご理解ください」
僕はぺこりと頭を下げる。
「生命神さんによると現在の聖女はシャーロットです。通常ですと結婚すると新しい聖女が神によって選ばれるんですが新界でも色々な事情がありまして新しい聖女は選ばれませんでした。生命神さんによるとシャーロットの子孫は代々、聖女になるそうです。どこかの国の王にも代々、聖女と同じ能力があります。私が何を言いたいかと言うと、シャーロットの子孫を代々聖女として王族のように扱ってもらいたいのです。シャーロットは私の妻ですので、リア女王と結婚していてリア王国を大和王国が統治しているように、グラウベ聖国も我が国が統治しようと思います。教会関係者の皆さんは動揺すると思いますが、大事な事なので繰り返しますが私は新神とは言え神界ではそれなりの立場です。私の意見を尊重してもらえると助かります。これまでは教皇が国のトップだったと思いますが、人間が勝手に選んだ教皇より神が選んだ聖女の方が立場は上だと私も考えます。どうかご理解ください。世界各国の皆さん。混乱されると思いますが、よろしくお願いします。……あぁそれから獄中にも私の声は届いてますかね?届いていなくてもオース王国の宰相さんに伝えます。後ほどオース王国の国王から正式に伝えられると思いますが、昨日の事件による処刑は止めてください。よろしくお願いします。以上です。大和王国国王からお知らせでした。失礼します」
「はい。切りました」
「ナビィありがとう」
「いえ、お役に立てて良かったです。お疲れ様でした」
「お疲れさん。ワシは良い演説だったと思う」
「ありがとうございます」
「特にグラウベ聖国はあの演説なら素直に従うだろう。よく分からんが神々を信仰している宗教国家なんだろ?なら効果的だ」





