257 アンドール辺境伯領を制圧
1年8月8日
「ウィンドウちゃん、オース王国の地図を表示できる?」
「出来ます。今、表示します」
「これは凄い」
「どこがアンドール辺境伯の領地でどれが領主の館ですか?」
「このエリアだ。この大きな建物が領主の館だ」
「ウィンドウちゃん、大和王国軍に制圧命令を出して。それと同時にリア王国軍には警察官から事情を説明しておいて。国王が街の警備を頼むと言っていたとも伝えてもらえるかな?」
「軍が動揺しないようにですね?分かりました」
「ありがとう」
「偵察用ドローンの映像を映します。今、アンドール辺境伯の領地に入りました」
「領主の館の制圧を優先したい。ゲートで直接突入できないだろうか?」
「その発想はありませんでした。流石、マスターです。軍に指示を出します。ドローンもそちらに向けます」
「ありがとう」
「映像に映っている通り今、突入しました。現地のエテルノの視点に切り替えます。威嚇射撃をして制圧しました。今、膝をついて両手を挙げているのがアンドール辺境伯でしょうか?」
「あぁ、その通りだよ」
「拘束します。拘束対象はどうしましょうか?」
「全員で構わない。罪のないものは後で解放すれば良い。誤解されて抵抗されると困るから全員拘束してくれ」
「辺境伯軍はどうしましょうか?」
「出来るなら制圧してほしい。地図を表示してくれるかな?……ありがとう。ここが軍の拠点のはずだ」
「分かりました。制圧します。出来るだけ無傷で捕らえたいですが」
「構わない。制圧が最優先だ射殺もこの国の国王として許可する」
「承知しました。領主の館にいた者は全員拘束しました」
「流石、大和王国の軍だ。動きに無駄がない」
「ありがとうございます」
「軍の拠点に突入します。エテルノの視点に切り替えます」
「おぉ、連携してゲートを素早く使って敵の背後に回り込んで無力化する。成長を感じるよ」
「ありがとうございます。今のお言葉を現地のエテルノに共有しました。士気が上がる事でしょう」
「銃撃戦になっているが圧倒的だな。あえて当てず絶妙な位置に発砲して牽制すると同時に回り込んで無力化。敵に回したくない」
「僕も部下の成長に驚いていますよ」
「間もなく制圧が完了すると思われます……銃声が止まりました。今、隅々まで隠れている者がいないか確認しています」
「そうだね。念入りに頼むよ」
「制圧完了を確認しました」
「ニコランドさん、残党が残っているかもしれないので我軍は辺境伯領内に留まりますが、どうしましょうか?」
「宰相、軍を派遣し大和王国軍から引き継ぎ制圧しよう。拘束したものは王都に連れてきて処遇を決めたい」
「私は一旦失礼して軍に命令を出してきます」
「そういう事でしたらゲートで皆、連れてきますが大人数を収監出来ますか?」
「前代未聞の事で大人数を収監出来る施設が無くて正直、困っている」
「それでしたら辺境伯には王都屋敷もありますよね?」
「あるな。辺境伯だから敷地はかなり広い」
「それなら好都合です。部下に命じてすぐに収監施設を造らせます。王都屋敷にいる人員はどうしましょうか?」
「同様に拘束してほしい」
「ウィンドウちゃん地図を表示して」
「はい」
「ここが辺境伯の王都屋敷だ」
「大きいですねぇ助かります」
「ウィンドウちゃん、軍を派遣して中にいる人を拘束してもらえるかな?」
「分かりました。すぐに制圧します」
お茶を飲んで待つこと数分後。
「制圧完了しました」
「ナビィ」
「話は聞いていましたよ。王都屋敷の跡地に拘置所を作れば良いんですよね?檻は魔法使用禁止と音声遮断の結界を張りますね」
「どれくらいかかる?」
「5分あれば十分です」
「早いね。それじゃ頼んだ」
雑談しながら5分後。
「準備できました。地下2階地上12階です。全員収監出来るはずですよ」
「拘置所の建設が完了しましたが職員はどうしましょうか?」
「軍が担当するので問題ないです」
「それじゃウィンドウちゃん、よろしく」
「はい!」
待つこと数分。宰相さんが戻ってきた。
「立派な建物が建ちましたね。X型ですが何でX型なんですか?」
「それはですね。中央に監視役を置くと4方向を監視しやすくなるからです」
「なるほど。理解しました」
「全員、収監しました」
「君達は相変わらず対応が早いな。後は軍が対応する。宰相、アンドール辺境伯領は一時的に王直轄地とする。収監したものの処遇は取り調べをして決めよう」
「はい!手分けして明日の国際会議前には全員確認を終わらせて対応します」
「よろしく頼む」
「ウィンドウちゃん。ニュース番組でリア王国の全ての街の第一級非常事態宣言の解除を伝えてもらえるかな?」
「はい。了解しました。国境沿いに配備している軍にも事情を説明しておきます。明日、拠点に帰還するように伝えますね」
「そうしてもらえると助かる」
「コウイチ殿この度はご迷惑をおかけして申し訳ない」
「殿は止めてください。くんで良いですよ。それはこちらにも穴があったのでお互い様ということにしましょう」
「そう言ってもらえると助かるよ」
「参考までにお伺いしたいのですがアンドール辺境伯はどうなりますか?」
「国家反逆罪で死刑だな。一族郎党な」
「子どももいるんですか?」
「あぁまだ幼い子がいるな。心苦しいが仕方あるまい」
「そうですか。事件は解決しましたが後味が悪いですね」
「そうだな。しかしやったことはとんでもない事だからな。それ相応の罰を与えないと抑止力にならないからな」
「そうですね」
「コウイチくん、明日の国際会議の議題は大体想像がついているがよろしく頼むよ」
「はい。明日もよろしくお願いします」





