255 犯人の尋問と防衛出動
1年8月8日
ゲートを開いてオース王国海軍の旗艦に戻った。
「大和王国国王陛下!」
「あ、艦長さん。犯人は無傷で確保しました。軍艦は取り戻しましたので海軍の皆さんはご安心ください」
「先程、飛行物体が飛んでいった時は驚きました。あれで迎撃したんですね?」
「その通りです」
「ありがとうございます」
「我々の艦隊は帰還しますので皆さんもお帰りください」
「分かりました」
「それでは失礼します」
「はい」
僕はゲートを開いて拘置所に戻った。
「お帰りなさいませ」
「うん、艦隊にリア王国の沖合に帰還するように伝えてくれる?」
「分かりました。取り調べはどうしますか?」
「1人ずつ取り調べ室でやろう。魔法をかけて喋りやすくする」
「流石、国王陛下です。それでは1人を連れてきます」
「お願いします」
数分後
「こちらへどうぞ」
「流石、力持ちだね」
「はい。人間1人くらいなら余裕です」
しばらく歩くと取り調べ室に到着した。椅子に座らせて猿ぐつわを外してっと。
「それじゃ睡眠魔法を解くね」
「ハッ!ここはどこだ?なんだこれ?」
「うるさいなぁ。はい自白魔法」
「(とろ~ん)何でしょうか?」
「軍艦を乗っ取ったのは誰の指示だ」
「アンドール辺境伯様です」
「軍艦を乗っ取った目的は何だ?」
「最初はリア王国内で暴れて犠牲者を出して戦争を始める予定でしたが、軍艦が港に停泊しましたので辺境伯様と連絡したところ、軍艦を乗っ取りオース王国の王城を破壊する案が採用されました。王城を破壊すれば間違いなくリア王国と戦争になりますし、上手く行けば王族を殺害出来ますし」
「戦争を起こす目的は何だ?」
「オース王国が戦争で負けて大和王国の支配下に入る事です」
「15人いたが指揮官は誰だ?」
「私です」
「お前かよっ!」
「はい」
話が早くて助かるわ本当に。
「辺境伯とはどうやって連絡をとった?」
「伝書鳩でやり取りしていました」
「この世界にも伝書鳩いたんかよっ!」
「いえ、アンドール辺境伯様の家に伝わる魔法で生み出された魔法生物です。生み出している間は魔力を消費しますが、辺境伯様の館までなら魔力が持つので」
「他にアンドール辺境伯は何か計画をしているのか?例えば君達の計画が失敗した場合」
「その場合はリア王国に戦争を仕掛ける予定になっていました」
「他には?」
「他には特にありません」
「例えばアンドール辺境伯以外も関わっているとか」
「それはありません。断言できます」
「国王の暗殺計画とか内戦は?」
「それは警備が厳しいので出来ないと判断し、内戦は勝てる見込みがないのでリア王国に戦争を仕掛けた方が効率的だろうと」
「君達15人の他にリア王国に来ている人員は?」
「それは居ません。これも断言できます」
「軍艦を乗っ取って王城を破壊した後の予定は?」
「街を徹底的に攻撃し弾が無くなったら港に突っ込む予定でした。街に突っ込む直前に人間の人質は気絶させエテルノは海に沈める予定でした。もちろん我々は海に飛び込み泳いでこっそり国に戻る予定です。そうすると軍が軍艦に乗り込んだ頃には気絶したリア王国の兵士がいるわけで確実に戦争になっていたでしょう」
「そっかそっか。話してくれてありがとう。もう君には用はないからおやすみ」
自白魔法を解いて睡眠魔法をかけた。
「国王陛下、今の会話は録音しました。ウィンドウさんに頼めばスピーカーモードで声そのままに喋ってくれるはずです」
「ありがとう」
「こいつは檻に戻しといて。水とパンでも食べさせとけば死ぬことはないだろう」
「猿ぐつわはどうしますか?」
「あぁもう用がないから外しちゃって良いよ。手錠もね。自害するなら好きにしてもらえば良い」
「分かりました。その様にします」
「それじゃ後はよろしくね。こいつらが自害しなかったら……対応は相手国とも話すよ」
「承知しました」
空間投影を使って全国民に話さなければ。
「リア王国軍に国王から告ぐオース王国との国境沿いの警備を強化せよ!すぐに大和王国から援軍を送る!良いか?絶対にこちらから仕掛けるな?あくまで自衛権だ。悪役になるな。良いか?これは国王命令だ!全国民に告ぐオース王国国境沿いの街を除いて第一級非常事態宣言を解除する。地下鉄の運行も再開して構わない。詳細はニュース番組でこの後伝える。以上だ」
ゲートを開いてマンションに戻る。
「あなた状況はウィンドウちゃんから聞いたわ。オース王国の国境沿いに大和王国軍を送り込むのね?」
「その通り。話が早くて助かる」
「ウィンドウちゃん」
「既に軍200万人が準備出来ています。ここで命令していただければ軍に伝えて各自がゲートで現地に行きます」
「いや、空間投影で直接伝える」
リア王国と大和王国に空間投影する
「大和王国の全軍に告ぐリア王国の防衛出動を命じる。リア王国の陸軍に告ぐ不満に思うかもしれないがこの争いで1人も犠牲者を出したくない。従って前線は大和王国軍が担当する。リア王国陸軍は街の警備をお願いしたい。敵が街に潜んでいるかもしれないからな。これは国王命令だ!良いか?1人の犠牲者も出すんじゃない!これは大和王国軍に対しても言っている!それから繰り返すが絶対にこちらから仕掛けるな!良いな!悪役になるな。悪役は向こうに担当してもらえ!以上!」





