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241 帰宅と国王の懸念

 1年8月6日


 僕達はマンションに帰ってきた。


「あぁ~疲れた~」


「そうね。私も流石に疲れたわ」


「私もヘトヘトです」


「お疲れ様。あなた達、特に何に疲れた?」


「式もだけど家族に気を使うのが疲れたな」


「私も同じ。家族とは言え自分の親以外がいると気を使うわ」


「私もですね」


「さてちょっと仕事するか。ウィンドウちゃん報告事項はあるかな?」


「食料や服の輸送が順調に進んでおり各国の物価が下がりつつあります」


「それは重要な報告だね。ありがとう」


「いえ、お役に立てて何よりです」


「ウィンドウちゃん、新しい身体に変更はどれくらい時間がかかる?」


「既にボディは完成していますので30分あれば十分です」


「それじゃ行ってきて良いよ」


「分かりました!」


「新しいボディって何?アンパ……」


「それ以上は言うな。頭脳が人間で言うと高校生並に成長したからそれに合わせて成長した身体に変えるんだ」


「んん~!はぁ!化粧しているんだから口を抑えないで!成長した身体は楽しみだけど化粧直ししてくるわ」


「ゴメン」


「良いわよ。私も悪かったし。それにもう式も終わったから化粧を落としてくるわ」


「そうだね。みんな化粧しなくても十分かわいいから」


「ありがとう」


「それじゃ私も化粧を落として来ますね」


「うん。アクアオーラちゃん身体は大丈夫?」


「はい。まだ大丈夫です。ウィンドウさんが帰ってきたら私もメンテナンスに行ってきます」


「ねぇ。アクアオーラ」


「何でしょうかマスター」


「あなたの頭脳も成長しているの?」


「自己分析します少々お待ちください……私も高校1年生くらいまで成長していますね」


「ボディ変える?」


「私はマスターの趣味に合わせます」


「私は特に幼い子が良いとか特別な思いはないわ。あなたに任せる」


「ボディを変えると性能も上昇しますので私もこの際、変えようと思います」


「ちなみにウィンドウちゃ……さんはフルスペックに変えると言っていたよ。恐ろしい」


「な、なんですって!羨ましい。私も国王陛下の側近になることもありますしマスターの側近ですのでフルスペックに変えます!」


「何?フルスペックって?」


「簡単に言うと性能が超上がるんだよ。数秒先の未来を予測するし銃弾が当たっても貫通しないどころか傷1つ付かない。その上、頭が超良くなる」


「何それ超凄いじゃない」


「そう言えばこの前、生命神さんが興味深い事を言っていたよ。銃を使ったダンジョンの2階層目の中ボスを倒すとアイテムが手に入ると。『妊娠中のブリタニアさんも使えるアイテムだね』と。更に『彩花と紗也華がしばらく関係ないアドバイス』と言っていたから妊娠関連だと思うよ。生命神だし」


「アクアオーラさん」


「はい、何でしょうかマスター」


「コウイチ達と皆でダンジョン攻略よろしくね」


「凄い圧を感じます。分かりました。ボディは今、準備中です。定期メンテナンスだと時間がかかりますが、ボディの交換なら先程ウィンドウさんが言っていたようにすぐに終わります」


「うん!よろしくね!」


「は、はい」


「ナビィ今良いかな?」


「何でしょうか?」


「今日はありがとう。皆にも伝えてもらえると助かる。後は報告事項はある?」


「そうですね。リア王国の建設産業が完了しました」


「ありがとう。卸売市場も終わったんだ」


「はい。ランドンさんにご報告は私からしましょうか?」


「そうしてもらえると助かる。僕は今日は疲れた」


「そうでしょうね。お疲れ様です。伝えておきますし各種準備も行いますのでご安心ください」


「ありがとう」


「あなたそんなに疲れたの?」


「今回は僕の両親もいたし彩花と紗也華のご両親もいたと言うのもあるけど生配信されているからね。長時間緊張状態が続いて疲れたよ」


「なるほど。理解したわ」


「僕達の家族がこの世界に後、何日いるかによって僕の行動も変わるんだよね」


「どうして?」


「トラバント地方とリア王国の生活環境が劇的に改善された」


「そうね。それが何か関係あるの?」


「考えてみてよ。僕の支配するエリアとそれ以外はこの世界にいる人にとって天国と地獄程の差があると思わない?」


「確かにそうね。でもそれはそれぞれの国の問題であなたにどうこう出来ないと思うけど」


「それは分かっている。僕が懸念しているのは各国での不満の爆発。『俺達の国も大和王国の支配下に入ろう』という運動が起きないかを懸念している」


「それは……とても困るわね」


「僕としても世界各国の生活環境の改善は他国とは言えしてあげたいと思う」


「あなたらしいわね。対価は求めないんでしょ?」


「お金をもらっても嬉しくないからね……むしろ困る。リア王国のように定期預金に入れておいても良いんだけどさ」


「なるほど」


「トラバント地方とリア王国の噂が広がる前に僕としては対処したい。大陸が違うからリーベ王国等は大丈夫だと思う。心配なのはオース王国とドワーフの国。問題が起こる前にまた国際会議を開いてこの懸念について話し合いたい」


「そうね。我が国を理由にクーデターでも起こされたら非常に困るわね」


「アクアオーラちゃん、何かあったらすぐに動けるように軍艦を全てリア王国に向けてほしい。イージス巡洋艦1隻はリア王国の軍港に停泊して表向きの名目はリア王国海軍による見学会という事にしておいてほしい」


「あなた。他に何を懸念しているの?」


「クーデター以外にも大和王国の支配下に入る為の方法は他にもあるんだよ」


「例えば?」


「オース王国の海軍がリア王国の首都を襲って犠牲者を出して降伏するとか、沿岸まで来て襲うと脅迫するか、オース王国の陸軍が国境沿いの街を襲って民間人を人質に取るとかね。陸軍の方が可能性は高そうだけどね。隣国の事だからと今まで他国の軍の事情を把握していなかったのがここに来て影響するとはね」


「アクアオーラちゃん、リア王国の陸軍を訓練を名目に国境沿いの街に配備しておいてほしい。念の為にね」


「あなた、そんなにすぐに動くかしら?」


「ブリタニアこういう時は常に最悪の事態を想定して動くべきだよ。物価が下がったのだって大和王国のお蔭だからね。心配なんだ。僕の考えすぎで何もなければそれで良い。でももし何かあって犠牲者が出たら非常に困る」


「オース王国の国王に電話しておいたら?」


「今の時点で確証もなく騒ぎ立てるのは得策ではないから電話で懸念を伝えるのはしないけど軍を動かす事については連絡しておこう。ジュリエット協力してくれるかな?」


「分かりました。私も父と久しぶりに連絡したかったので良い機会です」

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