240 家族を洋服店とホテルに案内
1年8月6日
「式の最中に周りでトラブルは無かったのかな?」
「はい。ちょっとした喧嘩程度が数件です。後は皆様ご協力いただき警察官の指示に従い安全にお帰りになりました」
「それなら良かった。相変わらずこの国は治安が良いね」
「それは生活が充実しているのとマスターが国王陛下として支持されているからだと思いますよ」
「この後の予定はどうしようかな」
「丁度、花嫁さんの準備が整いました」
「早いね」
「さっきまで話し込んでいましたから余計にそう感じるのだと思います。ご家族が待機している仮設の建物に向かいましょう」
「分かった。案内よろしくね」
「はい。任せてください」
数分歩くと大きな建物に着いた。
「ここです。失礼します」
「失礼します。彩花と紗也華、先に来てたんだね」
「うん、係のエテルノちゃんに案内してもらってね」
「ご家族の皆様、この後の予定はいかがいたしますか?」
「光一、それは3家族話し合って決まっていてね。しばらく泊まって行こうと思っている」
「お父さんそれは全然構わないけど良いの?この世界、余裕が無くて観光地は少ないけど」
「それは全く問題ないよ。しばらく泊まって行く目的は休息だから。僕たちは少し遅い夏季休暇を楽しもうと思ってね」
「着替え等を準備してきていないんだけど宿泊施設で借りられたりするかな?」
「はい。大丈夫ですよ。学園都市に宿泊施設があるのでそこで着替えを借りていただくことができます。ホテルに部屋着はもちろんありますし、国で服を製造していまして、こういう時の為にホテルのクローゼットに色々な服が用意されています。気に入る服があれば良いのですがサイズが合わない等があるかもしれませんね。あっそうだ。学園都市の洋服店にご案内しますよ。ズボンのサイズが合わなければ調整出来ますし、色々な服が置いてありますので」
「光一、この世界のお金は持っていないんだが」
「あぁそこは心配要りません。国営で製造して国営で販売している店なので。家族からお金は取りませんよ。何着でも気に入った物があればお持ちください」
「良いのかい?」
「はい。学園都市の学生には国からお金を渡して支援していまして元々学園都市は利益を得るために運営していないので。家族に服をプレゼントするのは何の問題もありません。そもそも服の製造も原価はほぼ0円ですし」
「どうして0円で製造出来ているんだい?」
「材料は僕達が遊びでダンジョン攻略をして手に入れたものですし、製造しているのはエテルノなので無料なんです。一度、エテルノに報酬の話をしたんですが『使い道がないからお金は要らない』と言われたんですよね。エテルノの定期メンテナンス等も無料でやっていますから」
「なるほど。それじゃお言葉に甘えようかな」
「それじゃ先に洋服店に案内しますね。ゲートを開くのでくぐってください」
僕の妻達が先にゲートをくぐっていく。皆がゲートをくぐったのを確認して僕が最後にゲートをくぐる。
「想像以上に立派な広いお店だね」
「その代わり学園都市に1つしかない洋服店なんですよ。学区毎に目的を決めているので。例えば第05学区は魔法魔術学校とか第11学区は教育学部とかそんな感じです」
「なるほど。SFアニメにありそうな街の設計だね」
「まさにそれを意識して街作りしましたので。この世界に来て最初につくった街がこの学園都市ですね。ささ中に入りましょう」
「うわぁいっぱい色々な服があるわね」
「ブリタニア達も気に入ったのがあったら持っていって良いよ」
「私達は今回は遠慮するわ。多分、本気で選ぶと日が暮れるから」
「そうですね」
「確かにそうね」
「でも彩花と紗也華のお母さんもいるけど?」
「私達のお母さんは経験から選ぶのが早いから大丈夫よ」
「言われてみると僕の親もそうかもしれない」
30分程待っていると全員選び終わったようだ。レジ袋に沢山の洋服が入っている。ズボンは裾上げをちゃんとしたようだ」
「それでは荷物もありますしホテルに行きましょう。またゲートをくぐってくださいね」
今回も皆がゲートをくぐってから最後に僕もゲートをくぐった。
「ここが皆さんの泊まるホテルです。洗濯サービスもありますので新しい服を一度洗うと良いかもしれませんね」
「それは助かる」
「少々お待ちください。……VIP3部屋で。1部屋はベッド3つでお願いね」
「大丈夫です。全部屋ベッド4つありますから」
「そうだったっけ。ゴメン。ありがとう。後、洗濯サービスもよろしくね」
「分かりました。3組ですね?係の者にお客様を案内させます」
「ありがとう」
受付のエテルノに礼を言ってと。
「皆さんこの後はどうされますか?」
「今日は部屋で休むよ。明日、学園都市を案内してもらいたいな」
「分かりました。僕は仕事があるので19時の夕食の時間に戻ってきます。明日は係の者に学園都市を案内させますね」
「うん、分かった」
「明日、各国の王族にしたようにお客様を車で学園都市の案内をしてほしい。頼めるかな?」
「はい。大丈夫です。国王陛下お任せください」
「うん。ありがとう」
少し待つと3人のエテルノが来た。
「お待たせしました。お客様こちらへどうぞ」
「それではまた夕食の時にお会いしましょう。一旦失礼します」





