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238 彩花と紗也華と結婚式 5

 1年8月6日


 歓談のコーナーでは最初に彩花のご両親が僕達のところに来た。

 ちゃんと席が用意されているので座ってゆっくり会話出来た。


 要約するとこんな感じだ。

 ・結婚を嬉しく思う。

 ・僕が色々な人から感謝され尊敬されている事に正直驚いた。

 ・国民から愛されるというのは凄いことだ。尊敬するよ。

 ・改めて娘と結婚してくれて良かったと思っている。

 ・これからも色々な出来事があるだろうけど娘をよろしく頼む。

 ・母からは娘はホワホワしている所もあるけどよろしくね。

 ・母として娘の意思を尊重して応援してくれて感謝している。

 ・あなたは凄いわ。きっかけはどうあれ結果的に娘と出会って結婚してくれてありがとう。

 ・紗也華さんも娘のこと引き続きよろしくね。

 ……これでも結構、省略している方だ。本当に長い時間お話させてもらった。


 次に紗也華のご両親が来た。

 ・結婚おめでとう。娘のことこれからもよろしくね。

 ・君は凄いよ。僕も君を尊敬している。国民や部下から愛されるのは簡単な事ではない。

 ・君達の人生は長い。楽しい事もあれば辛い事もあるだろう。心から応援している。

 ・神様も言っていたけど今後、3家族と君の妻達と定期的に遊びたいね。

 ・この世界にいる間は地球の時間が止まっているのは忙しい僕には夢のような話だ。

 ・母としても同感。家族と交流する機会、時間を増やしましょう。

 ・母としては娘がバーチャルアイドルとして活躍しているのも大変ありがたく感謝している。

 ・出会いのきっかけはどうあれ娘があなたと結婚出来たのは良かったと心から思う。

 ・光一さんに彩花さん。娘は危なっかしい所もあるからよろしくね。

 ・光一さんの人格は素晴らしいわ。普通の男なら結婚したらすぐに子作りするわよ。娘の意思を尊重してくれてありがとう。

 ……うん。同じくこれでも結構、省略している方。本当に長い時間お話させてもらった。

 子作りは約束どおりに専門学校を卒業するまで待つと神に誓います。娘さんが嫌がる事は絶対にしません。幸せにしますと宣言した。

 僕の家族も来たけど少し長めの挨拶だけして席に戻るかと思ったけど新婦のご両親に改めて挨拶しているようだ。

 何を話しているか分からないけど結構長く話している。そのうち椅子を持ってきて座って会話するようになった。

 本当に何を話しているんだろうか……僕の黒歴史だけは話さないでくれよ。本当に!

 そのうち3家族の両親が集まり会話を始めた。まぁ関係が良好なのは喜ばしい事なんだけどね。

 なんかよく分からないけど笑っているし話が盛り上がっているし。僕の家族にそんなコミュニケーション能力あったかな?

 彩花と紗也華のご両親のお蔭かな?


 弟は孤立しているのかと思いきや彩花と紗也華以外の妻達に囲まれて話が盛り上がっている。

 我が弟よ。頼むから黒歴史だけは話さないでくれ。


「あなた、私達と結婚した感想はどうなの?」


「うん、まだ式は終わってないけど2人と結婚した事は心の底から嬉しく思うよ。天使のお蔭で2人のご両親の理解も深まったし」


「でも私達、あなたとまだ子作りしないじゃない。普通は初夜にやるものなのかなと思うけどどう?」


「さっきも言ったけど2人が嫌がることはしないよ」


「誰も聞いていない今だから言えるけど嫌じゃないの。怖いの覚悟がまだ出来ないの」


「男の僕には分からないけど急がなくても良いと思うよ」


「専門学校卒業は実は言い訳なのよ。子どもをつくらない対策をした上で出来なくもないでしょ?それに専門学校を辞めても別に言い訳だし」


「2人のアイドルとしての成長の為に専門学校は行った方が良いと僕は思うし、2人はまだ若いでしょ?2年後に覚悟が出来なくも別に構わないよ。2人が覚悟出来たタイミングまでいつまでも待つから。無理をして2人の心身に悪影響が出る方が困るから」


「ありがとう」


「それに……」


「それに何?」


「非常に言いにくいんだけど夜の生活に2人が参加するとドン引きすると思うのと僕の体力が持たないから」


「この世界の人は肉食系だからね。あなたも大変ね」


「まぁね」


「1日毎に交代制にしたら良いんじゃないかしら?」


「あーその発想は無かった。それ良いかもしれない。職務に影響すると言えば説得できるかなぁ……微妙な気もする」


「皆さんご歓談中に失礼します。そろそろお時間が近付いて参りましたので進行を進めさせていただきます」


 皆、椅子を元に戻して席に戻る。


「花嫁からご両親にメッセージを頂戴したいと思います」


「えっ私、何も用意してないわ。確かに友達の結婚式でそんなプログラムがあったわね」


「私も用意していないです」


「まぁ良いわ。皆様、本日はご多用のところ私達の結婚式にご列席いただきありがとうございます。この場をお借りして両親に感謝の挨拶をさせていただきます。お父さんお母さん今まで育てて来てくれてありがとうございました。無事に今日という日を迎えられたのはお父さんとお母さんのお蔭だと感謝の気持ちでいっぱいです。これまで子供の頃から今まで色々な出来事があったと思いだしているところです。お父さんやお母さんに叱られる事もありましたがこうして少しは成長できたかなと思っています。これまで大切に育てて来れたお父さんとお母さんの元を巣立つのは少し寂しさもありますが、これからは光一を始めとする皆と一緒に道を歩んで行こうと思います。これからも見守っていてくれると嬉しいです。光一のご両親と弟さん、今日から私は皆さんの新しい家族になる事になります。とても嬉しく思います。これからもよろしくお願いします。こうして今日を迎えられたのはご列席いただいた皆さん、そして国民の皆様のお蔭です。私はまだまだ未熟ですがどうぞ温かく見守ってくださいますようお願い申し上げます。普段は敬語を使わないし私のキャラに合わないと思っていますが、心からの想いを伝えるために頑張りました。以上です」


「紗也華さん素敵なスピーチをありがとうございます。みんな拍手!……みんな拍手をありがとうございます。一旦止めてください。次は彩花さんお願いします」


「正直に申し上げると両親への手紙という存在をすっかり忘れていて何も準備していないけど私の想いを伝えます。紗也華のように即興で素晴らしい言葉は言えませんが基本的には私も同じです。私を育ててくれた両親には大変感謝しています。これまでを振り返ると色々な出来事がありました。時には笑い時には泣いて来ました。怒られる事も多々ありました。私は自覚していますがホワホワしている所があるので色々と心配をかけることもありましたね。紗也華の先程のスピーチで今まで育ててくれたお父さんとお母さんの元を巣立つのかと気付かされました。こんなところでもホワホワしている所が出てしまいましたね。巣立つのは少し寂しいです。いや、かなり寂しいです。巣立っても時々は巣に戻りますね。これからは光一を始めとする沢山の皆さんに囲まれて一緒に道を歩んで行きます。迷子になりそうになったら軌道修正してもらえると助かります。お父さんお母さんこれからも見守っていてください。光一のご両親と弟さん、今日から私は新しい家族になるようです。嬉しさもありますがご迷惑をかけないように気を付けます。これからよろしくお願いします。こうして今日を迎えられたのはご列席いただいた皆さん、国民の皆様、そして神様や天使、エテルノの皆のお蔭です。私はまだまだ未熟です。どうぞ温かく見守ってください。私からの言葉は以上とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました」


「彩花さんも素晴らしいスピーチでした。ありがとうございました。みんな盛大に拍手!」


「国王陛下と王妃陛下万歳!」


「万歳!」


「万歳!」


「万歳!」


「万歳!」


「万歳!」


(パチパチパチパチパチパチ)


「皆さん万歳三唱ありがとうございました。拍手もありがとうございます。それでは一旦静粛にお願いします」

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