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237 彩花と紗也華と結婚式 4

 1年8月6日


「それでは次にケーキ入刀に行きましょう!」


 突然、僕達の横に大きなケーキが現れた。

 え?大きすぎない?それとも中に階段状の物が入っているのかな?


「新郎、そして新婦さんケーキの横にある刀を手に取ってケーキ入刀してください」


 今度は天使達が「希望と栄光の国」の歌詞の部分を演奏し始めた。

 日本で「威風堂々」と言われている曲と基本は同じだと思って良い。少し違うけどね。


「それじゃ2人ともケーキ入刀をしようか」


「そうね」


「はい!」


 僕達はケーキに向かい僕が刀を手に取って2人が左右から手を添える。


「それじゃ行くよ!」


「オーケー」


「分かりました!」


 ケーキ入刀した。あれぇ?3段の大きなケーキの下まで行ったんだけど。

 これ食べ切れる?あぁ僕の妻達なら食べきるな。うん。


「初の新郎新婦の共同作業も無事に完了しました。次はファーストバイトです」


「光一!はい、あーんして!」


「あーん。うん美味しいけど恥ずかしいな」


「光一さん!私のもです!」


「うん、あーん。うん幸せだわ」


「今度は光一の番よ!私に食べさせて!」


「はい、あーん」


「あーん。美味しい。でも恥ずかしいわね」


「光一さん次は私です!」


「はい、あーん」


「あーん。これは美味しいです。最高に幸せです。でも恥ずかしいですね」


「新郎新婦ありがとうございます。それではお席にお戻りいただき皆さん食事を楽しんでください」


 僕達は席に戻る。


「写真撮影の時間は予定にありますので安心して食事を楽しんでください。ケーキも分けますね」


 僕達と僕達の家族の目の前に料理が現れる。お寿司だ。


「お寿司が苦手な方はいませんか?遠慮無く申してください。他のモノを用意しますので」


 皆、大丈夫そうだ。


「大丈夫そうですね。もし多ければ残していただいて構いません。少ないよという方は手を挙げてくださいね」


 僕はこの量で大丈夫そうだ。ケーキもあるし。しばらく食べているとシャーロットとクレマリーから手が挙がった。

 するとすぐにお皿にお寿司が追加された。2人は喜んでいる。僕の弟も恐る恐る手を挙げた。同じ様にお皿にお寿司が追加された。

 僕は完食した。


「僕はもう良いや」


「あら?お替りするかと思っていたわ」


「私も同じく」


「ケーキもあるし十分だよ」


「ケーキの準備が出来ました!皆さんの前に現れます。足りないよという方は同じく手を挙げてください。ケーキの方は右手をお寿司の方は左手を挙げてください」


「このケーキ美味しいよね。作ったのかな?それとも地球から輸入かな?」


「その疑問にはエイドがお答えします。地球の有名なお店で特別に作ってもらいました。あぁ費用は口座から引いておきましたのでご安心ください」


「ありがとう。ちなみにおいくら万円かな?」


「あー17万円ですね」


「たかっ!それとも相場はそんなもんなのかな?」


「いえ、相場は1人あたり1,000円程度ですのでお高めですが美味しいでしょ?せっかくの結婚式です。ケチりませんよ」


「うん美味しいし値段に文句はないよ。ありがとう。単純計算で1人1万円のケーキと考えると凄いな」


「量は多目にしています。女性陣はいっぱい食べると思うので。余ることはあっても不足しないでしょう」


「それを聞いたらお替りしないとって思うわ」


「私も同感です」


「2人とも無理しないでね」


「大丈夫よ」


「はい。女子は甘いものが大好きですから」


 僕達の会話が聞こえていたのか完食した人は皆、ケーキをお替りしている。

 せっかくだし僕ももらおうかな。手を挙げるとすぐにお皿に現れた。

 うん。イチゴの甘酸っぱさとケーキの甘さが丁度良くて美味しい。


 しばらく皆、食事を楽しみ満足したようで手が挙がらなくなった。

 エリアナが手を震えながら挙げた。無理しなくて良いのに。

 女の子だからお腹よりも甘いものが食べたいという欲求がギリギリ勝ったのだろう。

 エリアナも完食し皆のお皿が空になった。


「も、もうお替りの方はいらっしゃいませんかね?大丈夫ですか?」


 誰も何も言わないので大丈夫なのだろう。


「大丈夫そうですね。良かったです。余ると思っていたケーキが無くなったので内心ヒヤヒヤしていました」


 新郎新婦とその家族、観客から笑い声が溢れる。


「実はお寿司も残りわずかだったのでスタッフ一同内心ヒヤヒヤでした。皆様の食欲を甘くみていました。……あっケーキの甘さとかけたダジャレではないですよ。本当に」


 すると再び笑い声が溢れる。


「そ、それでは写真撮影のコーナーに移りたいと思います。2枚プロのカメラマンが撮影して2つのサイズの写真をクリアファイルに入れてお渡しします。スマートフォンでも写真を撮りたいという方はいらっしゃいますか?……大丈夫ですかね?」


 うん。皆、写真がもらえるからスマホでは要らないのだろう。


「それでは新郎新婦とご家族の皆さんこちらにお越しください。新郎が真ん中で新婦は両隣、新郎のご家族は前の席に座ってください。新婦のご両親は娘さんのお隣に並んでください。そうすれば新郎新婦が隠れる事無く写真に写りますので。ご協力お願いします」


「カメラマンのコダマです。よろしくお願いします。皆さん表情が固いですね。せっかくですから皆さん笑いましょう。先程のダジャレでも思い出して笑ってください」


「さっきのはダジャレじゃないですよ!本当ですってば」


 ウィンドウちゃんの言葉で表情が和らいだ。


「良い顔です。1枚撮ります。2枚目撮りますね。うん、皆さんステキな表情をしていましたよ。ウィンドウちゃんありがとう」


「ダジャレじゃないんですけど結果的に笑ってもらえて良かったです。複雑な心境です」


「僕は写真の準備をするから司会進行よろしくね。では失礼します」


 コダマさんはゲートで帰った。


「それでは歓談のコーナーです。進行の流れが地球と異なり戸惑われているかもしれませんが結婚式と披露宴という文化がない世界ですのでそこはお許しください」

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