22 王都到着
1年1月29日
なんとか車酔いする前に王都に到着したようだ。
その間に色々と質問された気がするが答えるので必死でよく覚えていない。
答えたらまずい事は答えていないはずだ…たぶん。
そうそう一方的に質問されるのではなくこちらからも質問できた。
ブリタニアさんはハーフエルフのようだ。
人間の国王とエルフとの間に生まれた第一王女らしい。
兄弟は弟が1人。人間で第一王子とのことだ。
…権力争いとかになる心配が無さそうだなと思った。
ブリタニアさんの容姿だが金髪碧眼の可愛い女の子。
年齢は聞くのは失礼かなと思いながら聞いてみたところ17歳らしい。
ちなみにお胸はチラッと見ただけだがCに近いBかなと思った。
僕はこれでも一応、紳士なのであまり凝視するような失礼な事はしないのだ。
というかこれまでの人生で女性と会話するような経験など無かったのでそこら辺はよく分からない。
……そんな事を考えていたら何だか悲しくなってきた。とにかく可愛い女の子だということだ。
馬車は進み街中に入った。
気のせいか少し騒然としているような気がするが馬車の中からはあまり外を確認出来ない。
恐らくガラスが貴重な為だと思うが馬車のドアのところに小さい窓があるだけ。
それも無色透明というわけでもないので尚更、外の様子を確認出来ない。
早馬を飛ばして国王に知らせたので王都でも何か動きがあったのかもしれない。
馬車は王城に到着したようで止まった。
現在の時刻は大体15時半頃だ。
外に出るとアーマンドさんと複数人のメイドさんと思われる人が待っていた。
ヴェスターさんは急ぎアーマンドさんに近付く。
「アーマンド、国王陛下に知らせたか?」
「はっ!お伝えしました!詳細は会議室の方でご説明致します!」
「分かった。タカナシ殿はメイドに案内させるのでついて行ってくれ。では失礼する」
そう行ってヴェスターさんさんとアーマンドさんは去っていった。
「コウイチ様、それでは私も失礼致します。また後程お会いしましょう」
ブリタニアさんはメイドさんと複数の近衛騎士とともに去っていった。
「タカナシ様ですね?お話は伺っております。私はメイドのゾーイと申します。よろしくお願い致します」
「あ、はい。コウイチ・タカナシです。こちらこそよろしくお願い致します」
「それではご案内致しますので私についてきてください」
そう言われてついていくと待合室のような場所に来た。
これもしかしてこの後、国王に会うパターンじゃないの?面倒なことにならなければ良いけど。
流石にこの服では失礼だよな。モーニングコートに着替えよう。
「あ、ゾーイさん。すみませんが着替えますので少し外に出ていていただけますか?終わりましたら声をかけますので」
「はい。分かりました。それでは一旦失礼致します」
モーニングコートなんて産まれて初めて着るけど結構、着心地が良いな。
まぁ創造神様に用意してもらったからな。
「ゾーイさん。お待たせ致しました。着替え終わりました」
「まぁ!見たことのない衣裳です。異国の服ですか?とても素晴らしいです」
「ありがとうございます。私、海外の遠くの国から来ましたので、その国の正装です」
「そうなんですね。こちらも今、準備していますので、もう少々お待ちください」
それから20分程待った頃
「お待たせ致しました。準備が出来ましたのでご案内致します」
おいおいおいおい、嘘だろ!会議室に案内されて内々で御礼を言われると思ったら違うの!?
このドア、どうみても謁見の間でしょ!礼儀作法とか地球の平民が知るわけないだろ!
あ、ヴェスターさんもいる。良かったヴェスターさんに合わせればなんとかなるだろう。
「タカナシ殿、立派な服装だな。陛下は気さくな人柄だから緊張しなくても大丈夫だ。誘導は俺がする」
「ありがとうございます。この国の礼儀作法は知らないので助かります」
そう言った瞬間に目の前の豪華な扉が開き、RPGでよく見るような光景。そう、赤い絨毯が敷かれた床。
その両側には貴族の姿と十数名程の警備の騎士達、そしてその奥の一段高いところには玉座に座る国王の姿が確認出来た。
「ブリタニア様を守りしコウイチ・タカナシ殿の御成り!」
これもRPGや映画で見たように、僕達の入場を大きな声で読み上げる役人の声を聞きながら…ってあれ?僕だけなの?嘘でしょ?
僕はヴェスターさんの後をついていき玉座から3~4メートルほどの位置に接近する。
するとヴェスターさんは警備の騎士達の横に行ってしまった。
嘘でしょ?ここからの礼儀作法が大事なところでしょうよ!こちとら日本の平民だぞ!…建国予定だけど。
RPGや映画を思い出しながら多分こうだろうなと思った礼儀作法で乗り切るしかない。
多分こうだろうと、ひざまずいて頭を下げた。
「突然の呼び出し、さぞ大変であっただろう。頭を上げるが良い」
国王陛下にそう言われたので頭を上げる。
するとそこには40歳前半と思われる高貴そうな服を着た穏やかそうな男性が笑みを浮かべていた。
「余はリーベ王国国王のリーベ32世である。この度は大儀であった」
元SEとして、つい2の5乗でキリがいい数字だなと思った。
「私はコウイチ・タカナシと申します」
「お主は若く見えるが幾つになった?」
「はい。私は20歳です」
「ほぉ、20歳か。実年齢より若く見えるな」
日本人は海外に行くと若く見えるとよく言うが異世界でもそうなんだな。
こうして僕と陛下との謁見は始まったのであった。
あぁ胃が痛い気持ち。「精神的苦痛耐性上昇の指輪」装備しておいて良かった。





