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235 彩花と紗也華と結婚式 2

 1年8月6日


 会場周辺がザワザワしている。神父がいないからだろう。

 上空から光と共に創造神様と生命神が降りてきた。

 それに気付いた観客がますますザワザワする。


「お待たせ。遅くなってゴメンね。あーあー観客の皆、聞こえるかな僕は生命神だよ」


「待たせてスマンの。それじゃワシも。あーあー観客の皆、聞こえるかい?ワシは創造神じゃ」


 皆、一斉に跪く。彩花と紗也華の両親も跪く。僕の家族や他の妻達はこの光景にポカーンとしているけど。


「あぁ、スマンスマン。神のオーラを出したままじゃった」


「おっと僕もだ。普段、地上に降りないから忘れてたよ。みんなーゴメンね」


「協会関係者や信心深い人は跪いたままでいようと考えるじゃろうがせっかくじゃ。立ってワシらの事を観よ」


「今回は僕達が神父さん役をやるんだー。ただ、その前に言っておくことがあってね話を聞いてくれるかな?」


 会場周辺から「はい!」と力強い声が一斉に帰ってきた。


「まず、フォルター帝国の権力者達が彩花さんと紗也華さんを2人が住む世界から強制的にこの世界に召喚し酷い事をしたのは皆、知っているかな?目的はコウイチくんが造ったような軍艦や魔法の能力だったようだけど、創造神様が力を与えたコウイチくんだから出来たことであって、普通のどこにでもいる少女に軍艦の造り方なんて分かるわけないじゃんね。魔法だってこの世界にはあるけど2人が住んでいた世界にないから魔法を使える訳がないんだよ。神界のルールに違反する上に口に出すのも躊躇うような拷問等は人道的にも許せる事ではない。新婦の2人に迷惑をかけた連中は皆に分かりやすく言うと地獄送りになった。簡単に言うと悪いことをすると死後、それ相応の罰を受けることになると思ってくれれば良い」


「創造神として新婦のご家族にお詫びしたい。我々の世界の者が我々神が想定していなかった方法により召喚し酷い目に合わされた事。神々を代表して深く深く申し訳ないと思っている。今はその抜け穴は対処したので2度と同じ事は起こらないとこれを聞いている皆に宣言しておく」


「僕からも謝らせてもらいたい。本当に申し訳ありませんでした。僕達が謝罪する理由は神々の怠慢にあります。僕達神々は創造神様を除いて皆、数百年変わらないこの世界に飽きてコウイチくんや新婦のお2人がいた世界に遊びに行っていたんです。今は心を入れ替えて皆、反省し、しっかりと働いています。改めて申し訳ありませんでした」


 彩花と紗也華のご両親は深々と頭を下げている。


「頭を上げてください。頭を下げるのは僕達の方です」


「僭越ながら新婦の代表として紗也華の父親から申し上げさせていただきます。事件について光一くんから説明もあったから理解しています。悪いのは犯人です。神々にも色々な事情があるのかもしれませんが異世界とは言え神様から謝罪されて恐縮しています。謝罪は素直に十分受け取りました。もう済んだ事です。犯人が死後も苦しんでいるのなら親として良かったと思います。最後にありがとうございます。これから娘のことをよろしくお願いします。せっかくの結婚式です。この話は終わりにして明るい雰囲気で式を続けましょう!」


「ありがとうございます。せっかくの結婚式をお邪魔して申し訳ないです。謝罪はこの辺までにさせていただいて創造神様始めましょう」


「分かった。新郎、光一くん、あなたは彩花さんと紗也華さんを妻とし、病めるときも健やかなる時も、喜びの時も悲しみの時も、愛をもって互いに支え合うことを誓いますか?」


「はい、誓います!」


「新婦、彩花さん、あなたは光一を夫とし、病めるときも健やかなる時も、喜びの時も悲しみの時も、愛をもって互いに支え合うことを誓いますか?」


「はい、誓います!」


「新婦、紗也華さん、あなたは光一を夫とし、病めるときも健やかなる時も、喜びの時も悲しみの時も、愛をもって互いに支え合うことを誓いますか?」


「はい、誓います!」


「創造神」


「そして僕、生命神が3人の結婚を祝福するよ!これからも皆のこと見守っているからね」


 すると僕と彩花と紗也華の3人と3人の家族が光に包まれた。


「僕からのサービスだよ。生命神の加護をご家族含め全員に付与したよ。効果は安産とか病気になりにくいとかそんな感じ。地球に帰っても効果はあるから新婦のご両親も安心して健康な生活を送って長生きしてね」


「僭越ながら新婦の代表として紗也華の父親から感謝を申し上げさせていただきます。ありがとうございます」


「うん、またこの世界に気軽に遊びに来てよ。光一くんとこの世界に来れば地球に戻った時はこの世界に来た直後に帰れるから。分かりやすく言うと光一くんとこの世界に来れば地球の時計は止まったように感じる訳だね。光一くんはプライベートビーチを持っているから親族で楽しんでも良いかもしれないね」


「さて、ワシらは帰ろうか?」


「もう帰るの?まぁ長く居ても邪魔になるか。それじゃまた皆、会おうね」


 神々が天界へと帰って行った。


 観客から拍手が僕らに降り注ぐ。僕らは深々と頭を下げ、みんなに感謝の意を示す。

 すると観客席と周りから「国王陛下と王妃陛下に万歳!」と繰り返し声がかかる。

 声を拡声して「みんなありがとう!一旦失礼するね」と返す。

 僕達3人は仮設の建物へ向かう。すると再度拍手が僕らに降り注ぐ。


 この後は披露宴だ。

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