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227 卸売市場の話と面接

 1年8月5日


「ナビィ、豊洲市場のサイトにあるイメージ図を渡してあげてくれる?」


「分かりました!インベントリに入れました!」


「どれどれあった。アクア悪いんだけどこれをギルドマスターに渡して来てもらえるかな?」


「承知しました」


「悪いね」


「いえ、大丈夫です」


「ありがとうございます。これは分かりやすいです」


「アクアありがとう」


「はい」


「この卸売業者と仲卸業者の違いは何でしょうか?」


「卸売業者は、生産者、出荷業者等から商品を仕入れて、卸売市場内の仲卸業者や小売業者などに卸すのが主な仕事です」


「はい」


「対して仲卸業者は、卸売市場へと商品を運んできた卸売業者から仕入れて、購入を希望している卸売市場外の小売業者や飲食店に卸すのが主な仕事です」


「この買出人とは何でしょうか?」


「小売店や飲食店等で自分の店で扱う品物を仕入れるために卸売市場へ出向き、仲卸業者から購入する人です。私の元いた国では買出人として卸売市場に出入りするには市場開設者の許可が必要ですね」


「なるほど」


「まぁ食品を各店舗に輸送するのは国が責任を持ってやりますのでそこら辺の心配はありませんね」


「市場開設者は国王陛下になりますでしょうか?」


「いえ、商業ギルドのギルドマスターということにしましょう。私の所に話を持って来られても判断に困りますから、そこは専門家の商業ギルドさんに判断をお任せします」


「分かりました。その方が良いですね。卸売市場について理解しました。冒険者ギルドと会話して商業ギルドの職員を選び、飲食店等の食品を扱う店に周知します。卸売業者と仲卸業者という新しい仕事が出来ましたね」


「そこは実は非常に悩んでいます。防犯や連絡要員としてエテルノを配備する予定ですがどこまで関与するか。商業ギルドさんの方で適切な人材が見つかれば良いのですが」


「安心してください。商業ギルドが管理する以上は責任を持って対応させていただきます。卸売業者もですが仲卸業者は需要があると思っています。お店を構えている皆さんが朝2時とかに活動していたら倒れてしまいますから。需要がある仕事には人材が集まるものですから大丈夫です。皆も商人としてそう思わないだろうか?」


 ギルドマスターのランドンさんの問に面接に来た皆が頷いた。

 うん。そうであればあまり人の仕事を奪うような事はしたくないな。


「分かりました。人の仕事をあまり奪いたくないのでお任せします」


「ありがとうございます。問題を起こすような人材は採用しないので安心してください」


「それは助かります。あ、皆さんをお待たせしてしまいましたね。申し訳ないです。お手数ですが3名ずつ椅子を持って前に来ていただけますか?街毎に軽く面接したいので。あ、軽く考え方を聞くだけなので心配しないでください」


 名前とギルドランクと経歴、店の経営に対する考え方などを聞いていった。

 この場合、「自分も同じ考えで」というパターンが想定されたがそれは無く皆、自分の言葉で心から語っていた。

 全ての街なので終わった頃には日が暮れ始めていた。


「皆さん採用で問題ないです。ランドンさん皆さんのこの後のご予定は?」


「地下鉄があるので今からでも帰れなくもないですが私も皆さんと意見交換したいというのもありましたし、国王陛下から大金で依頼していただいたので、そこから商業ギルドが宿代を払い皆、王都に泊まっていく予定です」


「宿に夕食は付いていますか?」


「皆、王都で好きなものを食べたいだろうと思いあえて夕食は付けませんでしたが……それが何か?」


「それでしたら皆さん私達と食事しませんか?繰り返しになりますが私も元平民なので堅苦しいものでは無く気楽に食事を楽しんでいただければと思いますがどうでしょうか?」


「良いんですか?」


 皆、半分嬉しいような絶望したような複雑な顔をしている。


「良いんですけど……嫌なら断ってもらっても良いんですよ?そんなに私、嫌われていますかね?」


「いえ、そんな事は……ってお前達その顔はなんだ!」


「いえ、正直に申し上げますと嬉しいお話なんですが貴族の食事は不味いと聞いているので」


「だから言ってるじゃないですか。僕は元平民だって不味い料理を出す訳がないでしょう?」


「あー、あなた女王としてフォローするとね。一般論として貴族がパーティーをする時は豪華さをアピールするために美味しさよりも珍しさを優先するのよ」


「安心してください。僕は不味い料理は食べません。僕の元いた国は美味しい料理が沢山ありまして、この世界の人にとっては珍しい料理かもしれませんが美味しいですよ?」


「それは失礼致しました。お誘いありがとうございます」


 皆も一斉に頭を下げている。


「いえ、理由が分かれば納得しましたお気になさらずに。あっ、アクア、大和王国の城のスタッフにお客様が来ることを伝えてもらえるかな?無難にカレーライスが良いと思うんだけどどうだろうか?」


「それであればかなり多目に作っておいて余ったら次の日も食べられますから良いと思います」


「そうだね。皆、おかわりするかもだし。アクアオーラちゃんとエリアナは先に帰っていて」


「分かった」


「それとサポートありがとうね」


「どういたしまして」

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