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223 新米と権力を巡る争いの話

 1年8月5日


 ゲートでみんながいるリビングに帰ってきた。

 12時を過ぎたので昼食を摂ろうと思ったからだ。


「ただいまー。皆、昼食に行こう」


 皆、口々に返事をしてくれた。


 昼食を摂っていると僕はある変化に気付いた。


「アクアオーラちゃん、お米が美味しいんだけど変わった?」


「調理担当に聞いてみますね。……学園都市で開発され育てられたお米だそうです。今までは地球から輸入していましたが収穫出来たので変えたそうです」


「ありがとう。気のせいか美味しくなっているよ」


「その疑問にはナビィがお答えします」


「お願いします」


「学園都市で品種改良されて美味しいお米が開発されたので気のせいではありませんよ。更に新米ですし」


「なるほど。ありがとう」


「いえいえ」


 その後、皆と会話を楽しみながら食事をし書斎に帰ってきた。

 リアとナビィとアクアオーラちゃんがいる。


「アクアオーラちゃん、役所の様子はどう?」


「はい。非常に混雑していますが何とかやっているようです」


「人員を追加した方が良さそう?」


「そうですね。出来ればお願いします」


「主に何の部署が混雑しているのかな?」


「特に大和語習得です。後は新スマホ交換ですね」


「ナビィこんな時の為に新街に空いているマンションをいくつか用意していたはず、そこを使って役所のエテルノを増員しよう」


「分かりました。行ってきます」


「他に報告はある?」


「後は世界各国の食品の物価が徐々に下がっているのと店舗売上情報サービスへの申込みが殺到していることですね」


「店舗売上情報サービスは徐々に対応するしかないか。リアはどう思う」


「ついに出てしまった色々な意味を込めた『どう思う』。回答に悩むけど……国の収入が増えて私は良い事だと思うわ」


「どう思うと言ってしまうのは自覚はあるけど仕方ないね。そうだね。国の収入が増えて色々と出来ることが増えるから良いね」


「例えば?」


「高校の無償化とか国民皆保険制度かな?」


「国民皆保険制度って何?」


「簡単に言うと毎月、保険料がかかる代わりに医療費が3割負担で済む制度」


「保険料は?」


「う~ん、税金の申告によって金額を変える事になるかな?もし病気や怪我等になっても医療費が3割で済むのは良いと思うよ」


「なるほど?」


「国の収入に余裕があれば小学校入学までは2割負担とか小学生までは医療費無償化とか出来るかな?」


「色々と考えているのね」


「まぁどれも僕の元いた国ではやっていた事だからね……ただ僕の元いた国では上手く行っているとは言えないので慎重に判断する必要があると思っているよ」


「なかなか難しい話しなのね」


「今、この国……大和王国とリア王国ではスマホの通信費を無料にしているけど僕の元いた国では毎月高額な価格だったし」


「あぁ……そういえば彩花と紗也華も嘆いていたわね。日本の通信費は高すぎるって」


「まぁこの国の通信費が無料でやっていけているのは天使達と創造神様のお蔭でもあるんだけどね」


「どういう事?」


「地球のネットワーク機器って結構高額なんだよね。業務用の本格的な機器はよっぽどの金持ちでないと個人で購入できないレベルで高い。だけど天使達とAI等は地球のインターネットにアクセス出来て設計図を入手できる。天使達は無償で働いてくれるし、足りない素材は地球から輸入してくれる。無料でね。だから通信費を無料でやっていけているんだよね」


「なるほどあなたの異常な能力のお蔭なのね。そうするとあなたがいなくなるとこの国とエテルノは混乱するんじゃないの?」


「そう。その通り。だから僕はこの世界に来る時にこの世界では老化しない事を条件に入れた。直接、老化しないようにしてくださいとは言ってないけどね。それに新神になったことで人に暗殺される心配も無くなったし。例え子どもでも育て方を誤ると親を襲うからね。軍を率いてクーデターを起こしたりされたらたまらない」


「あなたそこまで考えていたのね」


「そりゃそうだよ。地球の歴史では兄弟で殺し合うような事もあったし権力を巡る争いはよくある話しだからね。権力が大きければ大きいほど狙われやすい。例え自分の子どもでも権力に溺れて道を誤る可能性はゼロではない。だから僕は国王の座を子どもに譲っても初代国王として国王よりも上回る権限を持ち続けるつもりだよ。その際に新神という肩書が役に立つ」


「あなたの話を聞いていると怖くなってきたわ」


「権力を巡る争いという意味ではリアが一番理解していると思うよ。あ、ちなみに僕が道を誤る可能性もあるからその時は国民に排除される事になるだろうね」


「あなたほど理解してないわ。あなたが道を誤る事は考えられないんだけど」


「分からないよ。老害になるかもしれない」


「その時は私達があなたをぶん殴るわ」


「うん。その時はよろしくね。なるほど僕からすると妻達という裁判官がいるのか。心強いな」


「裁判官って何?」


「簡単に言うと有罪か無罪か判断する人」


「あぁ、なるほど。確かにそうね」


「ナビィただいま戻りましたー」


「あーお疲れ様。ありがとう」


「いえいえ。楽勝ですよ。あ、ちなみに天使の力で会話を聞いていましたがマスターが道を誤る可能性はないです。我々、天使が軌道修正しますのでご安心ください」


「それはとても心強いね」

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