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220 リア王国民に日本語の習得をお願い

 1年8月5日


「撮影の前にナビィ、僕は思った。リア王国でバナナやパイナップル、カカオの生産を出来ないだろうか?」


「ナビィは出来ると思います。まだ建設していない旧街やその周辺を開拓しバナナ園にしましょう。10度以下になると駄目なのですがリア王国は最低気温が15度以上なので大丈夫です。スプリンクラーを設置して水やりをしやすくしましょう。バナナは1本の木のようなものから沢山収穫出来るので食糧不足対策にもなると思います。パイナップルは地球では長い年月がかかりますが、この世界だと半年で収穫出来ると思います。こちらも旧街やその周辺を開拓し育てようと思います。カカオはバナナ園で育てましょう。地球ですと数年かかりますがこの世界だと1年で育ちます。旧街に育てたり収穫を行うエテルノ用のマンションを建てます。収穫して箱詰めするための工場などもつくりましょう。なんなら既に建設した旧街も解体してでも生産するのが良いと思います」


「旧街の周辺に開拓していない土地はあまりないの?」


「結構広大にありますよ」


「ならそこを使う形で農園をつくるのが良いかもしれない。あまり人が住めるエリアを減らすと将来困るかもだから」


「分かりました。その計画で進めます。リア王国はバナナ輸出大国になりますよ!」


「さっきから言っているバナナってどんな食べ物なの?」


「空間投影しますね」


「ぶふっ」


「リア、そういうお年頃なのかもしれないけど僕は君の脳内が心配だよ」


「し、仕方ないじゃない!朝のやり取りがあったからよ!私の脳内は正常よ!」


「そうかな?」


「そ、そんな哀れむような目で見ないで!本当に大丈夫だから!」


「実は欲求が溜まっているのはリアの方なんじゃないの?」


「それは……あるかも……しれないわね。私も子どもほしいし」


「はぁ。夜まで我慢してよ」


「はーい」


「すみません。アリスさんクロエさんお待たせしまして」


「い、いえ……リアさんは思春期なので仕方ないと思います」


「思春期って何?」


「心と身体が子どもから大人に変わる時期の事」


「あぁ……なるほど。理解した」


「理解していただいて良かったです。それじゃ始めましょうか」


「はーい!お願いします!」


「カメラの準備オッケーです」


 僕達は席に座る。


「皆さんこんにちは!アナウンサーのアリスです。今日はお客様がおります。国王陛下からお願いがあるそうです。では国王陛下お願いします」


「皆さんこんにちは国王のコウイチ・タカナシです」


「皆さんこんにちは王妃のリアです」


「今回は皆さんにお願いがあります。理由は後で説明するとして結論を言います皆さんに大和語を習得していただけないでしょうか?」


「習得と言うと勉強しないといけないんですか?」


「良い質問をありがとうございます。勉強の必要はありません。例えば今、文字の読み書きが出来ない人でも頭に電極を当てることで数秒で習得できます」


「安全性に問題はないでしょうか」


「はい。学園都市で何人も同じ事を行っておりますが問題は発生しておりません。安全性は保障します」


「理由は何でしょう?」


「はい。1つ目の理由ですが今、私は大和語で話しているつもりですが、創造神様の配慮によってこの世界に来る時に他言語を話せるようになったんです。簡単に言うと私からは自動的に翻訳されているように感じています。ですので皆さんに言葉や言葉のニュアンスが上手く伝わっているのか心配なんです。同じ言葉でも捉え方によっては真逆の意味に聞こえる事もありますから」


「なるほど。私からは自然に話せているように感じますが国王陛下としてはそういう心配があるんですね」


「はい。実はこの世界の言葉は何故か私の元いた世界のある国の言葉と同じなんですね。その国は一時期、私の元いた世界の殆どを支配する程、勢力を拡大していた為、その名残で私の元いた世界では英語と言うんですが、その英語が世界各国で使われており世界標準語のようになっています。この世界は私の元いた世界を参考につくられたそうです。なのでその影響でこの世界は世界共通で英語が使われているのではないかと私は考えています」


「そうなんですね。それでは何故、世界共通で同じ言語なのにわざわざ大和語を導入したのでしょうか?」


「はい。大和語は実は私の元いた世界の私の住んでいた国の言葉なんです。日本という国で日本語と言うのですが、日本語は世界各国の言語を取り入れたりしており難しい言語ですが、その分表現が豊かだと私は考えています」


「表現が豊かだと言うと具体的にはどのようなものがあるのでしょうか?」


「上手く伝わるのか分かりませんが例えば英語……この世界共通の言葉では語尾を自由に変える事が出来ないと思います。しかし日本語……この世界では大和語と言っていますが、大和語では語尾を自由に出来ます。語尾に『にゃん』と付けたりです」


「なるほど。私は分かるような分からないような感じですが」


「とりあえず表現が豊かだと思っていただければ良いです。2つ目の理由は教育です。教育をするには教科書という本が必要です。既に学園都市やトラバント地方で使われているのと同じものを使えた方が新たにつくるより早く楽なんです。3つ目の理由は大和王国とリア王国は姉妹都市だから共通の言語のほうが都合が良いと考えます。私とリアの子どもが将来リア王国の王になるでしょう。そうなればリア王国は完全に独立した国です。しかし私の血が繋がった子どもが運営する国です。独立したからもう関係ない他人。という風な関係性ではなく姉妹国として引き続き友好関係を築きたいのです。私のわがままかもしれませんが」


「国王陛下の想い私は理解しました。しかし将来的に皆が大和語しか使えなくなると他国との交流で困らないでしょうか?」


「その時は逆にこの際、面倒なので英語と言わせてください。大和語を習得する際と同じ用に電極で習得すれば良いと思います」


「なるほど。他にも理由はあるのでしょうか?」


「はい。今は国民の皆さん余裕がないと思います。ですが将来、この世界に娯楽を広めたいのです。その際に私の元いた国の動画をこの世界に輸入したいと思っています。歌や雑談など色々な動画です。この世界には娯楽がありません。なので娯楽を輸入しその面白さを皆さんに共有したいのです。楽しいですし心が温かい気持ちになるでしょう。明日、私と結婚する彩花と紗也華も母国に帰った際に頑張って活動しています。今は色々な課題があって出来ませんが将来その良さを理解してもらえたら皆さんの子どもが活躍して多くの国民に愛されるようになるかもしれません。その将来のことを考えて学園都市にはそういう人のための学校を作ってあります。将来、皆さんの子どもがアリスさんのようにアナウンサーとして活躍するかもしれません」


「そうなると私としても嬉しいです。仲間が出来るので」


「複数の言語を使えて特はしても損はしないと思うのです。ですので皆さんご理解とご協力をよろしくお願いします。場所は役所で出来るようにします。急ぐ必要はありません。ですが早めにやっていただけると今後の国家運営に役立つと思います。私からは以上です。よろしくお願いします」


「国王陛下ありがとうございます。国王陛下の想いが皆に伝わる事を切に願います」


「カットーはいオッケーです」

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