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218 信用を失うリアと聖女

 1年8月5日


 朝になった。今日も予報通り晴れだな。

 予報では明日はトラバント地方も晴れだから結婚式が無事に行える。

 昨日はあれから帰って時計を見たら遅い時間で皆に遅くなったことを謝った。

 そうしたら「忙しいのが分かっているから良い」と皆言ってくれた。

 晩ごはんを食べて食休みして少し会話を楽しんでから寝た。


 今は朝の7時。動き回って疲れていたからかぐっすり眠れて良い気分だ。

 皆も丁度起きた頃のようだ。


「みんなおはよう」


「おはよう。あら今日は早いのね」


「うんリア、昨日動き回ったからかぐっすり眠れて良い気分だよ」


「そう言えば昨夜は疲れているだろうからって早めに普通に寝ただけだものね」


「そ、そうだね。それもあるかもしれない」


「必死で抑えているけど下半身も元気そうで何よりだわ」


「あ、朝から変な事言わないでよ。割とツライんだから」


「そう、悪かったわ。女だからそのツラさは分からないけど、朝だからこれ以上は控えるわ。シャーロットも顔が真っ赤だし」


「リ、リアさん!朝から変な話は控えてください」


「ゴメンゴメン。これから着替えるんだけどどうする?」


「僕は眠くなってきたから寝てます。おやすみなさい」


「夫婦なのに着替えだけでそんなにツライなら昨夜ガス抜きしておいた方が良かったんじゃない?何なら今からでも」


「リアさん!」


「分かった!分かったから!シャーロット叩かないで」


「シャーロットありがとう。お蔭で火山の噴火が抑えられたよ。はぁ……昨夜ガス抜きしていたらこの時間に起きられないから」


「コ、コウイチさんそれは良かったです」


「別に早起きしなくても良いと私は思うんだけど。『子作りも王族の務めよ』ってブリタニアなら言うと思うわよ?私は王族として育てられていなかったけど、その重要性は理解しているつもりよ」


「それはそうだけど。それよりも今は忙しいから。1日くらい早起きできるようにしても良いじゃない」


「忙しいのは分かるけどそんなにツライ思いをしながら早起きする必要はないと思うわよ?」


「僕が今ツライ思いをしているのはリアのせいだから!早起きと関係ないから!」


「でも妻の着替えを見られないのは私のせいじゃないわよ?」


「それは……見なければ心の平穏が保たれるから良いの!」


「女性も色々と大変だけど男性も大変ね」


「ご理解いただきありがたいんだけど女性ほど大変ではないと思うよ」


「そうなの?」


「うん。僕の場合は別に考えたり見なければ何ともないので……まぁ個人差はあるけどね。依存症の人もいるから」


「へー。勉強になったわ」


「それよりもリア以外の声が聞こえないのが気になるんだけど」


「あぁそれはみんな顔真っ赤で何も言えないのよ」


「着替えが終わったら教えてください。今のリアは信用できないのでシャーロットお願い」


「なんでよ!」


「分かりました。私は今のリアさんが信用出来ないのは当然だと思います」


「だからなんでよ!」


「私達の着替えが終わってないのに終わったと言いませんか?」


「……言うかも」


「ほらそうでしょ?」


「良かった味方がいて」


 数分後


「着替えが終わりました」


「ありが……裏切られた。トイレ行ってくる」


 約10分後


「おかえりー」


「あぁスッキリした。それよりもシャーロットお前もか」


「少しイタズラしたくなりまして。結果的にはスッキリ出来て良かったじゃないですか」


「スッキリ出来ても疲労感が残るんです。ダルくなるんですよ」


「それは失礼しました。でも勉強になりました。だから寝る前にするんですね」


「そうかもしれませんね……なんで朝からこんな会話しているんだろう。シャーロットに裏切られたショックがでかい」


「勉強になりましたが信用という失った代償が大きいですね」


「妹のエリザベスさん、聖女に裏切られた僕のショックを理解してもらえますか」


「姉が大変失礼しました。姉に代わり私が謝ります。すみませんこんな姉で」


「人間不信になりそう」


「そこまで私の事を信用していただいていたとは……妹に謝罪させたなんて姉失格ですね。私からも謝ります。すみません」


「本当にお姉ちゃん!そういう所は良くないと思います!反省してください!」


「はい。すみません」


「だって聖女ですよ。聖女が清らかな心で美しく皆から尊敬されるのは物語の中だけだったんですね」


「はい。姉が清らかな心でないことは妹である私が証明します。私は姉とは正反対で心が清らかなので次からは私を頼ってください」


「そりゃ創造神様から愚痴を聞かされたりしたら心も汚れるとリアは思います」


「そ、そんな事はないと思いますよ。と、時々、遊びたくなるだけですよ」


「お姉ちゃん、その時々のせいで皆から信用を失うんですよ」


「妹にそこまで言われたら反省しました。もうしません」


「お姉ちゃん、一度失った信用を取り戻すのは大変なんですよ。長い年月かかるんですよ」


「そ、そんなにですか!私が失ったものは想定以上に大きかったようです」


「エリザベスさんの言う通りですね。具体例を挙げますと私の元いた日本で商売をしている会社という大きな組織でお客様の漏らしてはいけない情報を漏らしてしまったんですね。すると日本中に知れ渡り、長年に渡って信用を失う事になった事例が何件もあります」


「ほらね?お姉ちゃん!」


「エリザベスさんは常識人で信用が出来ると確信しました。次からはエリザベスさんを頼ります。もしエリザベスさんに裏切られたら僕は多分、人間不信になって離婚して引きこもります。なので絶対に裏切らないでください」


「は、はい!私は絶対に裏切りません!神に誓います!」


「良かった。仲間が見つかって」


「私は?リアは?」


「リアは最初から信用してないから」


「ひ、酷い!」


「自分の胸に手を当てて自分の行いを考え直してみなよ」


「あー、色々とやらかして来たなー」


「自覚があるだけマシだけどね……ってせっかく早起きしたのにもう7時45分じゃん」


 僕も着替えてリビングに行くとブリタニアと彩花と紗也華がいた。

 ゲッソリと疲れ切った顔をした僕をみて「どうしたの?」と聞かれたから説明した。

 すると彩花と紗也華から同情する目で見られた。

 ブリタニアには「知らなかったの?シャーロットはそういう所があるのよ?」と本妻の余裕を見せつけられた。


「みんな朝食に行こうか。リアとシャーロットは要らないよね?」


「そ、そんな!悪かったわ。許してお願い!」


「私、謝ったじゃないですか!許してくださいよ!反省しましたから!」


「はぁしょうがないな。僕、今日はもう疲れ切って寝たい気分なんだけど!仕事に悪影響なんだけど!」


「男性って噴火するとダメージが大きいんですね。知らなかったです。ゴメンなさい」


「私も勉強になったとともに反省しました。ゴメンなさい。許してください」


「だから許すってば。信用はしないけど」


「「そんなー」」

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