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205 リア王国の街作り計画

 1年8月3日


 ゲートで書斎に戻ってきた。


「マスター、ナビィも勘違いしていました。今は正確には『リア王国』ではないんですね」


「そうだね。今は『リア特別自治区』として一時的に併合しているんだった」


「そうですね。実際の統治はエテルノに『補佐官』に任せれば良いやと思っていました」


「やっぱり現場の生の声を聞かないと駄目だね。リアに謝ってくる」


「ナビィも行きます」


 書斎から出てリアの所に向かう。


「どうしたのそんな暗い顔して」


「リアごめん」


「何?何?急に何の事?」


「リア王国は独立した国だから僕が手を出すのは駄目だと勘違いしていた。実際の統治はエテルノに『補佐官』に任せれば良いやと考えていた。でも今は『リア特別自治区』として一時的に併合しているんだったと気付かされた。僕が最高指揮官であり責任を持つべきだと気付かされた。だから今まで放置していてごめん」


「ナビィも同じく勘違いしていました」


「なんだその事?気付いていたけどトラバント地方の統治で忙しいのが分かっていたから指摘しなかったのよ」


「ちなみに私も気付いていたわよ」


「リアとブリタニアは気付いていたの?」


「そりゃだってリア王国について会話に出た事が殆どないじゃない?何かするなら私に報告してくるだろうし。それがないということは勘違いして放置していると分かるわ」


 僕はリア王国で会話した内容をリアに報告した。


「人々の暮らしが豊かになって感謝しているなら良かったわ。後、首都の件は私も米国と同じタイプが良いと思う」


「分かった。そうするよ」


「街の案については一応、私にも見せてね」


「了解です。女王陛下」


「国王陛下そろそろお昼ごはんを食べましょう!仕事は一旦終了!」


「うん、そうしよう」


「それじゃナビィは書斎で待っています」


「書斎で待っているのも退屈だろうからついてきても良いよ。ウィンドウちゃんもついてくるし」


「そうですか?それではそうします」


 僕達は城の食堂に行って昼食を摂った。みんなと会話して楽しく食事が出来た。

 ちなみにナビィも会話に参加して楽しそうだった。呼んで良かった。

 食堂から書斎に入った頃には13時になっていた。時間が過ぎるの早いな。


「それじゃ街作りゲームで建設計画を建てますか」


「はい!お願いします。病院や消防は旧街につくる形になりますか?」


「いや、将来の事を考えて新街に土地を空けておいたからそこを使うよ」


「そこまで考えて街を設計していたんですね」


「まぁね。もう何度もやって慣れているからね」


「流石です」


「ありがとう。集中して無言になるけど気になった点があったら声をかけてね」


「分かりました」


「……ウィンドウちゃん」


「はい。何でしょうか?」


「アクアさんに確認なんだけど各街に治安維持部隊がいる認識で合っているか聞いてもらえるかな?」


「分かりました」


「お願いね」


「いないそうです。今までは軍の警備隊が代わりに暴動など大きな事件があった際に動く事になっていたそうです」


「ちなみに今まで警備隊がそういう事例で動いた事はある?」


「ないそうです。喧嘩の仲裁など騒ぎになっていたら対応したという感じです」


「それじゃ今まで警備隊が犯罪の抑止力になっていたけど事件の対応は出来ていなかったと分かった」


「もう疑問点は大丈夫ですか?」


「うん、大丈夫……あー一応聞いてほしいんだけど今まで火災があったり病人はどうしていたのかな?」


「はい。……火災は住民が協力してバケツリレーをしていたけど気付くのが遅れて大火事になった際は燃え尽きるのを見守る形だったそうです。病人は薬を買う形で怪我人は教会で治癒魔法をしていたそうです。治癒魔法で対応できない大怪我は残念ながらと」


「状況を理解した。ありがとう。アクアさんにも感謝を伝えておいて」


「分かりました。お役に立てて光栄です。アクアさんからもお役に立てて光栄ですと返信がありました」


「うん。それじゃ集中するね」


 まず消防署、病院、警察署を複数、一番効果的な配置をする。交番と消火栓を各地に設置をする。

 消防署と警察署は中心となる本部をつくり市民からの電話の対応と指揮をさせる。

 本部となる消防署は日本で言う東京消防庁本部庁舎。警察は日本で言う県警や警視庁だ。

 電話番号は日本と同じ119番と110番にする。

 米国のように番号を1つにすることも考えたが効率性を考え日本と同じタイプにした。

 後は学校だ。小学校、中学校を効率よく配置する。……高校も考えたが高校は日本でも工業高校など様々だ。

 だからリア王国にも学園都市をつくることにした。政治の中枢である首都にはつくるべきではないと考えた。

 リア王国の首都の隣街の旧街に丁度まだ開拓する余地があるためそこに学園都市をつくる。

 海に面しているし学園都市は大和王国にあるものと全く同じものをつくる。

 裁判所と拘置所、刑務所もつくる。裁判所は日本と同じく地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所をつくる。


 実はトラバント地方にもつくったが治安が良いのでまだあまり使われていない。

 トラバント地方の最高裁判所は新京都の旧街につくった。


 リア王国の最高裁判所は米国のリンカーン記念堂に当たる場所につくる。ワシントン記念塔を挟んで反対側が新街だ。

 街作りゲームの機能に地球の街から建造物などをコピーする機能があるのでそれを使い城の前の広場をつくった。

 完全に同じというのも面白くないので修正していく。ワシントン記念塔をT字の中心に移したりする。

 そうやってどんどん街作りを進めて行く。将来のためにあえて空き地を残しつつ進める。

 渋滞にならないように道幅とかも気を付ける。リア王国の首都も海を埋め立て港をつくる。これで貨物船も使えるようになった。

 地下鉄をつくり街と街の間、新街と旧街を繋げる。各駅停車だけだと不便な為、複々線にして急行用の線路もつくる。

 全ての街の設計が完了した頃、ナビィに「マスター、もう夜ですよ」と言われ慌てて時計を確認すると20時だった。


 遅くなったことを妻達に謝って夕食を摂ろう。

 街の計画は明日、リアに確認してもらおう。


「ナビィ、ありがとうね。お疲れ様」


「お疲れ様です。マスター」

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