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204 リア王国の市民の意見 2

 1年8月3日


「モニカさんはどうですか?」


「私は夫がいるので将来子どもを産む事を考えると一軒家を買いました。私もバスのお蔭で通勤が楽になりました。夫と2人で好みの家にカスタマイズ出来て良い家に住んでいます。アントニーさんと同じで前は井戸から水を汲むのが大変だったんです。夫がいるので若い女性としては身だしなみに気を遣いたいですが、タオルで身体を拭いても限界があり困っていました。今は毎日、風呂に入っていますし、ご覧の通り身体もキレイになって幸せです。前は日が暮れたら明かりがないので寝るしかありませんでしたが今は電気があるので暗くなってからも生活が送れて幸せです。借金は夫と2人で無理なく返せる金額です」


「少し失礼な事を聞きますが出産に不安はないですか?」


「正直不安でまだ躊躇しています。子どもが亡くなるのも怖いですが、私の健康への影響も不安です。食料も高いですしまだ子どもを産む余裕と勇気がないです」


「そうですか……分かりました。国王としてそこは改善します。実は第一王妃のブリタニアも妊娠しておりますのでお気持ちは良く分かります」


「改善と言うとどういう事を考えていらっしゃいますか?スミマセン。興味が湧いて聞いてしまって」


「いえ、構いませんよ。まず国立の病院と救急車を整備しようと思います。妊娠したら病院で検査をして不安や疑問をお医者さんが答えるようにします。学園都市はご存知ですか?」


「はい、知っています。あそこも凄いですよね。憧れます」


「将来子どもさんが大きくなったら是非来てもらいたいですね……少し話がそれましたが学園都市の病院と同じレベルの病院をリア王国の全ての街に整備させていただきます。どうでしょうか少しは不安が解消されると良いんですが」


「はい、少し安心出来ました。ただ食費が高くて」


「それも今、改善している所です。今、世界中に輸出できる量の食料を大和王国本体で生産出来ました。もう少し待っていただければ食費が抑えられると思います。そこも頑張って改善します。今までトラバント地方の統治に力を入れていましたがリア王国にも力を入れて行きます」


「ありがとうございます。未来に希望が持てました」


「もう少しお待たせしてしまうのが心苦しい限りです」


「いえ、とんでもありません。意見を聞いていただきありがとうございます。私は以上です」


「こちらこそ貴重なご意見ありがとうございます。それではマルコラスさんはどうですか?」


「僕はまだ独身なのでアパートを借りて住んでいます。最初は騒音とか不安でしたが今思えば前住んでいた家も大して変わらないと思いまして住んでみたら思った以上に快適でした。今の所は騒音は気になりません。確かに狭いですが独り暮らしなら丁度いいスペースだと思います。電気の明かりは本当に便利ですし毎日風呂に入れるのも幸せです。僕は女性と違い男だから言えますがトイレも前と比べると天地の差です。凄い快適です。バスも本当にありがたいです。前、歩いて出勤していたよりバス停の方が圧倒的に近いです。前住んでいた家には魔石で動くコンロがありませんでしたが、標準装備されているので食費を抑えるのに役立っています。お店も商店街としてまとまっているので買い物も便利になりました」


「不便な点とかはないですか?」


「僕は特にないですね……強いて言うなら旧街がゴーストタウンとなり寂しい所ですかね」


「ありがとうございます。丁度皆さんにご意見をいただきたい点ですね。旧街を一旦更地にして区画整理をして建物を建てて行こうかなと思っています。そこで王都をどのようにしようかと今、悩んでいる所なんですよ。この2つの写真を見てもらえますか?」


「写真ですか?」


「1枚目は美しい街並みですね。かわったお城の前に広大な広場があるんですね。2枚目は空からのイラストですね?凄い計画的に作られた街並みですね。こっちは凄い広大な広場です」


「カッコいいです」


「これは実際の風景を切り取った物なんです。1枚目は大和王国の首都の風景。2枚目は私が元いた世界のある国の首都ですね」


「そうなんですか!?」


「凄いです」


「おぉ」


「今、お城の前は貴族の屋敷らしきものが並んでいますがこんな風にお城の前に大きな広場をつくってはどうかなと思うんです」


「素敵ですね」


「私は良いと思います」


「僕も賛成です」


「皆さんはどちらの方が良いと思いますか?規模を含めてお伺いしたいです」


「私は2枚目ですね。2枚目と同じ規模で良いと思います。このホワイトハウスというものがお城みたいなものですよね?」


「そうです」


「このワシントン記念塔まで広場を同じ様につくってワシントン記念塔から東に広場が延びているみたいに旧街から新街まで延ばしたら良いと思います」


「私もその案に賛成です」


「僕もです」


「空からの写真ですからかなり広大な敷地面積を使用していますが大丈夫ですか?」


「全く問題ないです」


「はい同感です」


「他の世界とは言え実際に存在するなら問題ないですよ」


「そうですか。それでは大和王国とリア王国の友好の証としてワシントン記念塔のようなものをつくらせていただきますね」


「はい。お願いします」


「完成を楽しみにしています」


「僕からもお願いします」


「分かりました。皆さん貴重なご意見ありがとうございます。大変助かりました。私からは以上です」


「それでは皆さん解散しましょうか」


「分かりましたアクアさん。失礼します」


「それでは失礼します」


「僕も失礼します」


「アクアさん今だから言えますが実は僕はリア王国は独立した国だから名目上は僕がトップでもあまり介入しないようにしていたんです」


「やはりそうですか」


「はい。でも改めて現場の声を聞いて勘違いだと気付かされました。『リア特別自治区』として一時的に併合している訳で僕とリアとの間に子どもが産まれ育って『リア王国』が復活するまで僕が責任を持たなければならないと気付かされました」


「その通りです。今は国王陛下が最高指揮官なんです。私達は補佐は出来ますが出来ることが限られます」


「そうだよね。リア王国の人達に悪いことをしたなと反省しているよ」


「反省していただくのは大切ですがトラバント地方の統治に力を入れる必要があった事は事実です。ですのであまりご自分を責めないでください」


「そうだね。ありがとう」


「いえ、国王陛下を補佐するのが我々の仕事ですから」


「それでも感謝の言葉を受け取ってほしい」


「分かりました。お役に立てて光栄です」


「それじゃ僕も失礼するよ。リアにも謝らないとだからな」


「はい。またお会いしましょう」


「うん」

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