192 1週間後と服の輸出
1年7月24日
夜、僕達は今バースデーパーティーをしている。
お寿司とフライドチキンを皆で食べて楽しんでいる。
前回よりも量が多かったが完食した。
食事が終わりケーキが出てくるとロウソクを刺して火を付けていった。
メイドさんが電気を消して皆で誕生日を祝う歌を歌った。
紗也華は一気に火を消し再び電気がついた。
皆でケーキを食べ女性陣からはやっぱり日本のスイーツは美味しいと大絶賛だった。
僕もケーキを食べたが、かなり美味しかった。もしかしてエイド良いところで買ってくれたのかな?
ケーキを食べ終えバースデーパーティーが終わると紗也華が泣き出してしまった。
「紗也華どうかした?」
「いやね、こんなに大勢の人に誕生日をお祝いされて嬉しくてつい」
「紗也華のそういう所も可愛くて好きだよ」
「う、うるさいな!……でもありがとう」
「今日は一緒に寝ようか?」
「寝ないわよ!学校を卒業してからって言ったでしょ!バカ!」
「冗談だよ。涙、止まったでしょ?」
「もう!私をからかって!でもありがとう。お蔭で涙が止まったわ」
「女の子は泣いているより笑っている方が良いからね」
「それは分かるわ」
「特に誕生日の日は笑っていないとね?」
「そうね。みんな!これからもよろしくね!」
それに皆、口々に答えていく。やっぱり僕の妻達は温かいな。
1年7月30日
地球から帰ってきた。
いきなり時間が飛んだ理由を説明させてほしい。
まず、異世界では天使がずっと北海道で活動しているから何もやることが無かったんだ。
強いて言うなら複数の貨物機で次から次へと服を運んだのでトラバント地方の全街で稼働させることが出来た。
ニュース番組で僕の働きのお蔭で服が安くなりましたと紹介された。僕のお蔭でという所は頼んでいないんだがまぁ良いか。
ちなみに服には日本の服と同じように材料等が書いてあり、その意味もニュース番組内で紹介してもらった。
ニュース番組の感想をメールで送ってもらう取り組みをしているが、服について紹介した日は沢山の僕に感謝するメールが届いたようだ。
ニュース番組内でも一部紹介され僕としては特に頼んだ訳ではないけど支持率が上がる分にはありがたいと思った。
それと同時に人々の役に立てて良かったと心の底から思った。
後は世界各国を回り服の輸出についても交渉した。
どの国も価格を聞いてありがたいと好意的な反応だった。
もし僕が服を安く売ることで仕事を失った人は学園都市に招きたいと伝えた。
それから正直に服や食品を輸出することでお金をもらう一方ではお互いの為にならないと伝えた。
だから代金の代わりに仕事のない人、スラム街にいるような人を学園都市に人材を輸出してほしいと伝えた。
そうすれば長い年月がかかるかもしれないけど世界各国で僕の国がやっていることが出来るようになるだろうと。
その方がお互いの為になるからそうしてほしいと伝えたら歓迎された。
エルフの国であるヒンメル王国のシルヴィーさんにこう言われた。
「でもエルフは子どもが産まれにくく人数も少ないですから」
それに対し僕は迷ったけど正直に答えた。
「ハーフエルフであるブリタニアは今、妊娠しています」
「え?そんなはずないです。あ、それともあなた様が神だからでしょうか?」
「いえ、申し上げにくいんですが生命神からこう聞いております『あーそれ?単純な話だよ。エルフもハーフエルフも子どもを作りたいという欲求があまりないから出来ないだけだよ』それに対し僕は『ブリタニアは子どもを欲しがっていましたが』と答えたら『それは王族として育てられたからそうなっているだけだね。王族の仕事だからってね』と言われました」
シルヴィーさんは頬をピクピクさせながらこう答えた。
「どうしてそうなっているのでしょうか?」
「それはエルフは長寿なので人間のように沢山産まれると困るからそうなっているんですよ」
「なるほど……それをしたのがどの神か分かりませんが流石にエルフは少なすぎますよ」
「ですのでエルフの数が少なすぎると思うのであれば子どもが産まれたらお祝い金を国から出すとかしたらどうでしょう?」
「分かりました。ありがとうございます。考えてみます」
「後は慢性的な食糧不足もあり余計子どもを作る気がないのかもしれません」
「そうですね。それも含め一旦考えてみます
後は服を各国に空輸する以外は特に何も無かった。
そして地球でも美味しいものを食べに行ったりしたが特筆するようなことは何も無かった。
温泉に泊まりに行って楽しんだくらいかな?
僕はこれを嵐の前の静けさだと思っている。
忙しくなるのはこれからだ。リア王国の件があるから。





