191 服の仲介業者の面接
1年7月24日
妻達と昼食を取りに食堂に行った。
ナビィ達に話した僕の方針を皆に伝えた。
するとリアに「女王だった立場から是非お願いしたいです」と言われた。
僕は「分かった。リア女王に頼まれたとして話を進める」と答えた。
するとリアに泣きそうな顔で「ありがとう」と言われた。
僕はそれに対して「やっぱり。リアは女王に相応しいよ」と答えると泣かれてしまった。
泣きながら「ありがとう」と言われ僕はどうすれば良いのか困惑してしまった。
ブリタニアも「リア、コウイチも言ったけどあなたは今も女王よ。『女王だった』のではなく今も素晴らしい女王よ」と言うから余計泣いてしまった。
僕達の言葉に対して「2人ともありがとう」とだけ答えて泣き続けてしまった。
リアの隣にいたシャーロットがインベントリからハンカチを取り出してリアに渡した。
リアも長い間、軟禁生活という辛い状況にあったからね。
皆、事情を知っているので温かい目でリアのことを見ていた。
泣き止んだらリアが「皆ゴメンね」と言った。
それに対してブリタニアは「気にしないで。皆あなたの気持ちは分かっているから」と答えた。
リアの隣に座っているシャーロットも「ブリタニアさんの言う通りですよ」と答えた。
リアは「みんなありがとう」と言った。
僕は「かわいい妻に頼まれて、泣かれてしまっては力を入れてやらないとね」と言った。
リアは嬉しいけど恥ずかしいというような顔をしていた。かわいい。
そして僕は今、書斎に戻ってきてナビィに食堂であった事を説明した。
「そういう事であれば力を入れてやりましょう。リアさんは王妃ですが女王でもありますから」
「北海道の開拓については急がなくて良いという方針は変わりない。どれくらいかかりそう?」
「すみませんが1週間ください。夜も働かせれば半分の日数で終わりますがマスターはそれを望んでいませんよね?」
「うん。急がなくて良い。東日本の収穫はいつ頃から出来そう?」
「8月1日には始められると思います」
「分かった。ありがとう」
「綿の生産地の近くに工場を設置してあります。トラバント地方と本土の両方にです。その工場で糸と服をつくる事が出来ます」
「分かった。それは助かるありがとう。それも8月1日には始められる認識で大丈夫?」
「はい。大丈夫です」
「まだ服の販売ルートが出来ていないけど僕の街作りゲームの計画だとトラバント地方にも大きな倉庫を複数つくったはず」
「はい。その通りです」
「今の内から服の荷物をコンテナに詰め込んで船に貨物船に積んで運んでほしいんだけど良いかな?」
「ナビィからはエテルノでそれらを全て出来るように準備が出来ているとご報告致します」
「港の近くにマンションもつくったからね」
「はい」
「船は液化天然ガスを使用する認識で良い?」
「はい。その通りです。また、もしもの場合に備え通信衛星経由でも港と連絡が取れるようにしています」
「それじゃウィンドウちゃん、服の輸送ミッションを始めてもらえるかな?」
「はい!分かりました!担当部署に連絡します……完了しました。トラバント地方の港も稼働状態になっています」
「大体、どのくらいで到着するんだろうか?」
「8日で到着する予定です。燃料はその倍以上積んでいるので往復出来るはずです」
「分かった。ありがとう」
「いえ、お役に立てて光栄です」
「そうか……そうなると僕達の仕事はしばらく待ちになるね」
「そうですね。たまには良いんじゃないですか?ゆっくりするのも」
「まぁそうだね。でも状況確認の為に毎朝、集まろう」
「分かりました」
「私はマスターの側に大体いるので基本的に変わらないですが……あ、トラバント地方の役所の担当から連絡です」
「何かあった?」
「商業ギルドのギルマスがマスターにお会いしたいそうです」
「もしかしたらあの件かもしれない服をトラックに詰め込んで羽田空港まで運びトラバント地方に空輸してほしい」
「分かりました……担当各所に伝えました」
「それじゃ商業ギルドに行こうか?」
「はい!」
ゲートを作って。入る。うん、丁度目の前だ。
とりあえず商業ギルドに入って受付に向かう。
今日の商業ギルドも人が多いからやっぱりあの件かな?
「すみません。国王ですがギルマスはいますか?」
「こ、国王陛下!は、はい、ご案内します」
「よろしくお願いします」
ギルドの2階の突き当りの部屋まで来た。
職員さんがドアをノックして先に入る。
少し待つと職員さんが出てきた。
「どうぞお入りください」
「失礼します」
「国王陛下、どうぞお座りください」
「今日はどのような話でしょうか?」
「はい、商業ギルドとして信頼できる人材をご用意致しました」
「今回はかなり早いですね」
「それはもう急がせましたので。食材と異なり服は用意できていると思いまして」
「その通りです。船と飛行機で運ばせています。船は8日かかりますが飛行機と違い大量に安く輸送できるので先程、船の輸送と飛行機での輸送を指示しました」
「流石、国王陛下です。それではすぐにオープン出来る状態でしょうか?」
「新京都はすぐにオープン出来ると思いますが他の街はまだ数日かかると思います。場合によっては船が到着してからになると思います。連絡先を教えていただければ準備が出来たら現場で待機しているエテルノから連絡させます。また口座を教えていただければ今月から給料を支払わせていただきます」
「今月からですか?まだオープンしていないのに良いんですか?」
「はい。準備資金だと思っていただければ良いです。今日、来られた方は仕事先を辞めたりした方だと思います。こちらの都合でお待たせしてしまっているのでお支払いさせていただきます」
「なるほど。流石、国王陛下ですね」
「国営なのでそれくらいは責任をもってさせていただきます」
「分かりました。それではこれからら顔合わせさせていただこうと思いますがよろしいでしょうか?」
「はい、お願いします」
その後は前回と同様に面接していき、どの人も優秀そうだったので全員採用した。
「今回も全員採用していただきありがとうございます」
「いえ、こちらこそ素晴らしい人材を紹介していただき感謝しております」
「国王陛下のお役に立ててギルドマスターとして、そして一国民として改めて大変光栄に思います」
「はい。ありがとうございます。また何かありましたらよろしくお願いします」
「こちらこそその際はよろしくお願いします」
「それでは今回はこの辺で失礼させていただきますね」
「はい。色々とありがとうございました」
ギルドから出たところでウィンドウちゃんに声をかける。
今回も来てもらった。
「どの方も素晴らしい方だと思いました。顔は記憶しましたので共有できます」
「それじゃ各街の倉庫兼店にエテルノを配備していこうか?2階が住居スペースになっているからエテルノ達はそこで寝てもらえば良いと思う」
「分かりました」
そうして僕達は各街を回って行った。マンション帰った頃には日が暮れていた。





