190 北海道の制圧後の方針
1年7月24日
「今、考えている事を話すとリニアモーターカーも学園都市から北海道まで走らせたい。その間に駅も設置する。温泉地の開発などもしたいからね。だけどそれは後で良い。今は食糧生産が最優先だ」
「はい。理解しています。マスターは食糧不足の解消と共に日本の料理を輸入したいんですよね?」
「その通りだよ。そのためには食材が無ければ出来ない。だけど例えば醤油や味噌、お酒の作り方なんて元社畜SEの僕には分からない。米の作り方でさえ分からない。色々な工程があり大変だという認識しかない。だからそれは専門家に任せて僕は方針を伝えるのが仕事だと思っている」
「おっしゃるとおりです。マスターの仕事は方針を決めて指示をすることです。それを実現するために我々がいます。本来であれば人が勉強したり技術開発をしてやっていくべき事ですが、数百年時計が止まっていたような世界です。学園都市のお蔭で少しずつ時計が動き出しましたが、それを待っている余裕がないんですよね。それを待っていたら最低でも100年は時間がかかります。地球の歴史を見ればそれは明らかな事です」
「そうなんだよね。その為に僕はこの世界に来て国造りをしているんだと思う。これは神々の意志だよね?」
「その通りです。本来であれば時計は動き続けたはずなんです。それが数百年間、時計が止まってしまったのは魔法が便利過ぎたのか、この世界の人が怠惰だったのか。あるいはこれ以上は私の立場からは言えません」
「この世界の歴史を知らないから間違っているかもしれないけど人々は自分達のテリトリーを増やそうと努力したのかもしれない。でも何度も失敗した。あるいは実行する度に大量の犠牲者が出たらやらなくなるよね?」
「え、えぇ、一般論としてはそうですね」
「テリトリーが狭ければ農業も十分には出来ないだろう。慢性的な食糧不足を解消しようと最初は努力しても解決策が見つからない。見つかったとしても国が狭くて十分に出来ない。食糧不足で生活に余裕が無ければ技術開発なんてする余裕ないよね?戦争したところで得られるものは少ないしメリットがあまりないんだよね」
「そうかもしれませんね」
「結論何が言いたいかと言うと地上の魔物を強くしすぎて失敗した。設定ミスですね。もちろん人類が怠惰だった可能性もあるけどね。魔法の使い方を間違っていたし。それに対して僕はチートなステータスで建国をして天使というチートを使って現在も建国を進めているんだけどね」
「天使が1人いるだけでチートなのに今では10万人いますからね」
「でも僕が考えていることを実現するためにはそれだけの人員が必要だからね。仕方ないね」
「ですね。現場からは10万人でも足りないとの声が上がってますが『急ぐ必要はないから無理せずやるように』と返してます」
「北海道は大きいからね」
「方針を整理しましょうか」
「分かった。まず北海道の各地に空港をつくる。貨物の西ルートを北海道まで延ばして食品を貨物列車と貨物機で輸送する。次は西大和の制圧。まずは事前に僕がドラゴンと交渉してくる。人々の生活にゆとりが出来たら温泉地を開拓する。そして学園都市から北海道までリニアモーターカーを延ばしてその間に駅を設置する。温泉地に行けるようにね。リニアモーターカーは地下を走らせる。まぁ温泉地はまずは近くから箱根温泉の開拓かな?……これはだいぶ先の話しだけどね」
「首都への国民の誘致はどうされますか?」
「これは時間がかかると思う。学園都市の卒業生が首都に来てくれないとかな?後は各国で人口が爆発的に増えたら受け入れる体制は整っていると思っている。学園都市でも良いけど、東京も受け入れられる状態にあるからね」
「そうですね。まずは企業ができて首都に本社を置いてもらわないとですね。学校は既に整備されており中高は学園都市と変わらないので問題ないですね。国立大学もありますが学園都市程、様々な分野はないですからね」
「そのための学園都市だからそこは仕方ないね。日本みたいに東京に大学や専門学校を充実させちゃうと首都の人口が多すぎてしまうから。日本も大学等を筑波に移す計画が出たんだけど色々な事情があって上手くいかなかったんだよね」
「なるほど理解しました。確かに首都で学校を充実させると学園都市の存在意義が薄れてしまいますね」
「そういう事。僕の方針は今の所そんなところかな」
「本当にそれだけですか?」
「バレたか。リア王国も一応、今は傘下に入っているからトラバント地方と同様に開拓してあげても良いかなと思ってる」
「あまりやりすぎると完全に併合する形になりませんか?」
「僕はそうは思わないかな?逆に不公平感が出るかなと思っている」
「言われてみるとそうかもしれません。『隣の国は力を入れて発展しているのに!だったら併合してほしい!』となると」
「そういう事になる可能性があるというのもあるけど本音は人々に豊かな生活を送ってほしいだけなんだよね」
「流石マスターです。国民目線ですね」
「まぁリア王国さんと交渉しながらだね。だから天使達の仕事はまだまだあるんだ」
「マスター昼食の時間ですよ」
「あ、本当だ!続きは昼食後にお願いね」
「分かりました」





