185 天然ガス車の普及へ
1年7月22日
今日も良い寝覚めだ。相変わらず僕が一番最後に起きたようだけど。
今日は10時から雨の予報だったはず。天使達大丈夫かな?
一応、毎日、天気予報は見ている。
この世界の過去の気象データはないはずだが天気予報が外れる事はない。
もしかしたら地球のデータを参考にしているのかもしれない。
……ってもう10時じゃん。寝坊した。
「みんなおはよう」
皆、口々におはようと答えてくれる。
「今日は遅かったですね?」
「シャーロット、なかなか寝つけなかったからかな?」
「あらそうですか。私達はぐっすりと眠れました」
「そうですか。それは良かったです」
「それじゃ朝食を食べに行く?」
「もう10時ですし今日は朝食は要らないと思いますが皆さんどうですか?」
「異論はないようです。昼食は12時にしましょう」
「分かった。それじゃ僕は仕事をするよ」
執務室に入ると既にウィンドウちゃんが座っていた。
「ウィンドウちゃん、昨夜は横になれた?」
「はい。お陰様で良い調子です」
「それは良かった」
「ナビィ、仕事しよう」
「今日は遅かったですね」
「さっきシャーロットにも全く同じ事を言われたけどなかなか寝つけなかったから」
「ここの所、暑いですからね。エアコンを設置されたらどうですか?」
「寝つけなかった本当の理由を分かっていて言っているでしょ?」
「……マスターも大変ですね」
「はぁこれも国王としての仕事でもあり夫としての責任でもあるから仕方ないね」
「残業お疲れ様です。これは皮肉では無く心からの思いです」
「うん、ありがとう。それじゃ仕事を始めようか」
「まずご報告します。マスターが依頼された東京湾の埋め立ての件は全て無事、終了しました」
「そうか。それは良かった」
「皆には今日は休むように伝えてありますのでご安心ください」
「ありがとう」
「それからリップルの部隊には私の方から街作りゲームをアップデートするよう依頼し完了しております」
「もう完了したの?早いね」
「リップルの部隊もそれなりに人数がいますから、私達がやっていた頃よりも早く対応できています」
「ありがとう。皆に感謝の言葉を伝えたかったところだけど仕方ないか」
「それでしたら私からマスターは皆に感謝していましたとお伝えしました」
「先回りして対応してくれたんだ。助かるよ」
「それじゃ僕は街作りゲームをするよ。見ていて気になったら声をかけてね」
「分かりました」
まずは石油コンビナートを千葉県の埋立地に移転する。
「これゲーム上では出来たけど現実でも出来るかな?」
「大丈夫ですよ。インベントリに建物をしまうのと同じです。天使の力です」
「良かった。了解」
次に石油コンビナートの近くに大型と小型の船用の造船所をつくる。
日本の千葉県にある造船所と同じタイプだね。
それから千葉の洋服工場と洋服倉庫の近くにコンテナを積み下ろしの出来る港をつくる。
次に大井コンテナふ頭と同じようなものを同じ規模で同じ場所につくる。
大型のコンテナを積んだトラックが通る事を想定し道路は全て道幅を広めにつくる。
東京貨物駅から地下のまま線路を延ばし地上につくる東京貨物ターミナル駅と繋げる。
東京貨物ターミナル駅の直前で無理のない勾配で地下から地上に線路を延ばす。
東京貨物ターミナル駅の南には中央卸売市場をつくる予定だが人が住んでいない現在は空き地としておく。
既に羽田空港にインターチェンジと高速道路はつくってあるので高速道路を延ばす。
これで貨物駅と空港と港が繋がった。
羽田空港から更に高速道路を延ばし東京湾アクアラインと同じものをつくる。
これで東京と千葉が繋がった。
こんな感じで色々と整備しているとナビィに「12時ですよ」と声をかけてもらい、嫁さん達と昼食に行った。
嫁さん達と会話していたら13時になったので仕事に戻った。
さて街作りゲームを再開するか。
トラバント地方の新京都も海を埋め立てコンテナを積み下ろし出来てかつコンテナを大量に保管できるようにする。
学園都市でコンテナを輸送するトラックと燃料を輸送するトラックをつくってもらう。
ガソリンスタンドもつくらないとだな。しかしガソリンはあまり使いたくないんだよなぁ。
酸性雨や大気汚染の原因となる物質が出るから。
「マスター!ウィンドウから速報です!魔法魔術学校の研究成果により錬金術で石油や軽油、ガソリンを天然ガスに等価交換出来たようです!原油から余った油を天然ガスに等価交換出来ると思われるとの事です」
「その情報に間違いはない?偶然とか?」
「いえ、サンプルを用いて何度も繰り返し実験を行ったところ問題なく出来ました」
「ナビィ、ゴメンね先に謝っておく。色々な意味を込めて質問するけどどう思う?」
「マスターの悩みのタネが解決して良かったじゃないですか。使いたく無かったんですよね?」
「だってガソリン車や軽油車は黒煙が出るし酸性雨や大気汚染の原因となる物質が出るから使いたく無かったんだよ。なんで魔法のある異世界に来たのに環境問題で悩まなければならないんだと思った程に使いたく無かった」
「天然ガス車なら二酸化炭素は石油よりも少ないですし硫黄酸化物は出ませんし、窒素酸化物はわずかに出る程度ですからね」
「決めた!この国は全ての車を天然ガス車にする!ただし魔導自動車は継続して一部で使う!」
「魔導自動車は超環境に良い車ですが、使いすぎると魔石不足になりますからね」
「ということで、天然ガス車対応の街に変更したら今日の仕事は終わりにする!」
「ナビィとしてはどんな街になるのか楽しみです」





