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179 娯楽について

 1年7月19日


 改めて彩花と紗也華にブリタニアのサポートをお願いして僕は書斎に戻ってきた。


「マスター、おめでとうございます」


「ナビィありがとう。だけど内緒だからね?」


「はい。学園都市の病院スタッフは患者のプライバシーを尊重する為に情報共有しないようになっていますし私も言いません」


「それなら安心だね」


「目安の出産予定日は3月中旬頃と言われたけど、この世界のデータがないから心配だ」


「マスター、確かにバランス調整で木の成長などは早くなっていますが妊娠については変わりません。ご安心ください」


「そうか。しかし地球と日数が異なるから妊娠何周という予測が立てづらい」


「それは仕方ありません。妊娠から何ヶ月で考えて様子を見るしかないです」


「そうだな。僕よりも彩花と紗也華の方が理解しているだろうから任せるしかないな」


「その通りです。初めての事なので不安かと思いますが任せるのが一番です。マスターこの後の予定は?」


「そうだな……動画投稿配信サイトを新たに作りたいかな?」


「その理由をお聞かせ願えますか?」


「そろそろハロライブの動画を輸入したい。しかし既存の動画投稿サイトを使ってしまうと国民にアナウンスしたいニュース番組が埋もれてしまう。嫁さん達も配信をやってみたいと言っているし、彩花と紗也華もいる。だから新しく作りたいなと思った。この世界には娯楽がないからさ」


「マスター。お気持ちは分かりますが今はその時ではないと思います」


「やっぱりそう思う?」


「はい。まずハロライブさんの動画は歌はギリギリ良いとしてゲーム実況はマズイです」


「この世界にゲームは存在しないからね」


「その通りです。更にネットリテラシーもまだ育っていないと思います」


「そうだよねぇ。やっぱりまだ時期尚早か」


「はい。まずは段階を踏むべきだと考えます」


「オセロ、将棋、チェスを普及させるところから始めるか」


「はい。まずはオセロだけを売ってみましょう」


「そうだね。一気に売ると混乱するからね」


「はい。その通りです」


「明日、リップルの部隊が帰って来たらお願いしようかな?」


「私とエイドでやっても良いですよ」


「僕を試しているのかな?急ぎの案件ではないし指揮官であるナビィはフリーな状態でいてほしい」


「バレましたか。急いで物を作っても仕方ないですからね」


「リップルの部隊が帰って来たらプラスチックも使ったオセロ工場を作ってもらおうと思う」


「木でも良いのでは?」


「木だと重くなるかなという理由とプラスチックも使っていかないとなという理由だね」


「なるほど。そういう事ですか」


「設計は日本の物を参考にしてもらえば良いかな?」


「分かりました。可能だと思います」


「この後はどうしようかな?商業ギルドのギルマスがそろそろ声をかけてきてほしいんだけどな」


「1週間経ちましたし明日辺りには呼ばれるんじゃないですかね?」


「そうかな?……今日の仕事はこの辺で終わろう」


「まだ早い時間ですが?」


「やることがないのとブリタニアの件で頭がいっぱいだから。明日、皆の結果次第でどう動くかだなぁ」


「そういう事ですか。ホワイトな事は良いことです。お疲れ様でした。明日が楽しみですね」


「うん。ナビィもお疲れ様」


 その後はお茶を飲みながら嫁さん達とコミュニケーションを取ったりして夕飯を食べて寝た。

 色々な意味でなかなか寝つけなかったけど、明日の仕事には支障が出ない……はず。



 1年7月20日


 今日もいい朝だ。相変わらず僕が一番起きるのが遅い。

 リビングに行くと皆におはようと言われた。

 僕もおはようと返すとウィンドウちゃんが来た。


「ウィンドウちゃん、おはよう。どうかした?」


「おはようございます。マスター。新京都にある商業ギルドのギルマスがお呼びです」


 やっと来たか。まぁいい人材を紹介してくれと頼んだから遅くなって当然か。


「分かった。準備が出来たら行ってくる」


「あら?ブリタニアさんはついていかれないのですか?」


 シャーロットに聞かれブリタニアはビクリっと震えた。

 仕方ない。


「ブリタニアは昨日から体調が悪いみたいなんだ。これまで僕があっちこっちに連れ回したり色々とあったから疲れが出たんだろう」


「そうなんですか。ブリタニアさん。無理はなされずに体調が悪化したら横になってくださいね?」


「うん、ありがとう。コウイチも悪いわね」


「いや、僕としては1人で気楽に出かけられて助か……スミマセン」


 ブリタニアに睨まれて即座に謝った。


「そ、それじゃ行ってくるからブリタニアは安静にしていてね?」


「分かったわ!」


 怒っている怖い。あまり怒るとお腹の子がビックリすると思うと言いたいけど言えない。もどかしい。

 彩花に目で訴えかけると気付いたようでブリタニアに耳打ちしている。うん。伝わったようだ。


「それじゃまたね」


 僕はゲートをくぐって商業ギルドの前に出る。

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