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171 魔導貨物列車の運行と光一の決意

 1年7月18日


 動画が始まった。ろ、6画面!?魔導貨物列車が走り出した。

 下り側はしばらく地下なので画面に映らないが上り側を観るとドンドン坂を登って行き高架を通っている。


「ナ、ナビィ、まず6画面な事に驚いたんだけど」


「当たり前じゃないですか。テスト走行ですよ?上下6本走らせなければ意味がありません」


「確かに。次に高架なことに驚いたんだけど」


「当たり前じゃないですか。地上を走らせたら事故が発生する恐れがありますから」


「た、確かに。よく短期間でこれ程のものをつくったね」


「天使ですから。余裕ですよ」


「レールはコンクリートの上に設置しているんだね?」


「最新の技術を使いコンクリートでも防振、騒音対策をしています。列車は時速110kmで走らせています」


「それは凄いな。駅の間隔は?」


「30分毎に1駅といったところでしょうか?」


「なるほど」


「列車が駅で停車する時間を短縮するために予めコンテナに荷物を詰め込んで、そのコンテナを列車に乗せるという形です」


「出来るだけ時間短縮をしていると言うことか」


「はい。各駅は地上に設置しています。高架でクレーンで積み込む事も考えましたが地上の方が効率が良いと判断しました」


「色々と考えてくれてありがとう。これは命を繋ぐ路線と言っても過言ではないから重要だ」


「はい。片道7時間程で到着する想定です」


「ナビィ」


「何でしょうか?」


「30分毎に1駅と言うことは駅から1番遠い所から車で2時間かかると思う。高速道路なら1時間ちょっとかな?」


「そうだと思います」


「道路や高速道路を作るスペースはないだろうか?」


「いえ、農業の区画割りをする際に道路はもちろん高速道路の整備も計算に入れて行っております。高速道路の出入り口は比較的、駅の近くに出来る想定です。また高速道路の出入り口は駅から一番遠いところに設置出来るように整備しています。私達はそこまで想定して物事を進めて来ました」


「無計画で不甲斐ない国王で申し訳ない。部下が優秀で本当に助かっている」


「いえ、それは仕方のないことだと思います。現在は道路建設予定地をトラックが通るようにさせています。石油コンビナートと関連工場が完成しましたら道路の整備を行いましょう」


「その頃には3期生も手が空くだろう。どのくらいで出来そう?」


「1ヶ月はほしいです」


「分かった。僕もこれでも元社畜SEだ。工数の計算は出来る。50人いれば6日で出来る。違うだろうか?」


「い、いえ合っています。50人いれば6日で出来ます。しかしマスターは……」


 僕はナビィの言葉を遮る。


「分かっている。その上で言っている。僕には今2つの選択肢がある」


「2つですか?私には分かりません」


「1つはエテルノを使う方法。エテルノ200万人投入しても無理だろうか?」


「無理です。我々、天使だから工程を省いて短期間で出来ています。エテルノを投入する場合ですと工程が省けず、エテルノが使う重機を用意したりする必要が出てくるので余計に工数が増える可能性もあります」


「もう1つは創造神様に土下座して頼み込む方法。僕が考える国造りはまだ半分も終わっていない」


「どういう事でしょうか?」


「まず北は北海道の制圧がまだ出来ていない。更に西日本……正確に言うなら西大和の制圧も終わっていない。確かに僕は石油の使用を躊躇した。地球の反省から抵抗感があったから。だけど個人的には息子が産まれ育つ頃には立派な国にしておきたい。国中のインフラ整備が完了して経済が活性化して素晴らしい国にしておきたい」


「マスターそのお気持ちは分かりますが時間がかかるのは仕方ない事かと」


「この世界の慢性的な食糧不足が解消されれば人口が爆発的に増える可能性もある。それはこの世界にとって喜ばしい事だし、僕の本国にも人が住むようになるかもしれない。しかし、この世界の人が住むエリアはあまりにも狭い。僕の野望はアメリカ大陸への進出とアーシア大陸の魔物の制圧。身のほどを越えた、大きな望みだという自覚があるから『野望』という言葉を使った」


「マスターそれは余りにも規模が大きすぎます」


「分かっていてあえて言っている。僕が創造神様から頼まれたのは地球で言う日本の場所であり、アメリカ大陸などではない。さっきも言ったが身の程を越えた大きな望みだと思っている。しかし、新神になり将来的にはこの世界の管理を任せたいと創造神様に言われた時に、大和王国だけでなく世界を考えた」


「し、しかしマスター」


「僕はこの世界に来てまだミスリルやアダマンタイト、オリハルコンを見た事がない。その存在すら最近まで忘れていた程だ」


「そ、それはまだ鉱山開発をしていないからです」


「素人の僕にはその鉱山がどこにあるのか分からない」


「そ、それは我々の役目でもありますが余裕がなくてですね」


「僕はもっと国王として仕事がしたい。もっとインフラ整備をしたい。だけど天使を過労死させたくない。だから創造神様に土下座して頼み込んでくる!ブリタニア今回は悪いけど僕だけで行く」


「嫌!絶対に嫌!2度とあなたと離れないって決めたんだから!置いていったら離婚するんだから!」


「分かったよ。そこまで言うなら一緒に行こう」


「うん!」

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