168 事件の後処理
202X年6月3日
第三者の目撃証言のお陰もあり話がスムーズに進んだ。
紗也華は加害者に対し「厳重な処罰を求めます」と女性警察官に伝えた。
男性警察官や僕が紗也華に近づこうとすると「近づかないで!」と言われた。
男性恐怖症になってしまったようだ。
心のなかでエイドと会話し車を回してもらって紗也華と彩花以外の女性陣は先に帰ってもらった。
エイドにオススメの弁護士を教えてもらい彩花に伝えた。弁護士費用は僕が支払うとも。
そしたら「先日いただいた大金がありますので後程、補填してもらえれば大丈夫です」と言われた。
エイドを紗也華と彩花のサポートに付けて僕も先に帰った。
事件から約4週間が経った。今は6月30日だ。
僕の誕生日は過ぎたが今は誕生日をお祝いしてもらえる状況ではないからと断った。
ハロライブの事務所には僕から事情を説明ししばらく活動を休止する事にしてもらった。
紗也華も今の自分の精神状態を理解しているのでその方針を理解してくれた。
彩花は紗也華の同意を得た上で先輩に事情を説明した。するとまつり先輩をはじめ他のハロライブメンバーが紗也華をサポートしてくれた。
本当にハロライブ温かいな。
活動を突然休止したことで色々な憶測を呼びに呼んだ為、事務所とも相談し「事件に巻き込まれ配信できる精神状態にないから」と発表してもらった。
エイドが紹介した女性弁護士は優秀な方で示談の金額を高くすると同時に刑事手続きのサポートもしてもらえた。
女性弁護士さんのお蔭でスムーズに話が進み事件は解決した。民事、刑事ともに出来るだけ犯人の罰が重くなるようにしてくれた。
僕は紗也華としばらく連絡をとっていない。
彩花から「紗也華の為にしばらく連絡しないであげて。それは紗也華にも伝えておく。連絡はしばらく私が間に入るわ」と言われた。
事件は解決したが今も連絡出来る状態にないようだ。
僕は紗也華のご両親に会いに行き事情を説明し土下座して謝った。
「悪いのは犯人であり君ではないから謝らないで」と言われたがそれでも謝った。
「2度と彼女を辛い目に合わせないように守るとお約束したのに守れなくて申し訳ない。僕の判断ミスです」と。
逆にご両親を困惑させてしまったが彼女に謝れない代わりにどうしてもご両親に謝りたかったから。
帰ろうとしたところで「実は娘から連絡を受けており優秀な弁護士さんを付けてくれて弁護士費用も負担してくれて感謝していた」と伝えられて、僕は思わず泣いてしまった。
更にご両親を困惑させてしまったが「ありがとうございます」と答えてその場を去った。
そのまま涙目になりながら帰ったらブリタニアにビンタされた。「今、あなたがしっかりしなくてどうするの」と。
ステータスの影響で痛くは無かったが心に響いた。
今、彩花が僕達の部屋に来た。
「どうかした?」
「明日、異世界に帰る日ですよね?」
「予定ではそうだけど延期しても良いよ。今、そういう状態にないだろうから」
「いえ、予定通り帰りましょう。最近、紗也華と2人で寝ているので明日の早朝に光一さんだけ私の部屋に来てください」
「なんで?」
「紗也華が寝ている間に異世界の神界に行きましょう。生命神様に見てもらえば解決するかもしれません」
「寝ている女性の部屋に僕が入って大丈夫?」
「あなた夫じゃないですか!玄関の鍵を開けておくので部屋に入ってきてください。玄関入って右の部屋で寝ているので」
「分かった」
「それじゃ私達は普通に寝ているわ。帰る準備をしておくからコウイチ、朝になったら私達の世界に帰りましょう」
「分かった」
僕は早めに起きられるように早めに寝た。
そして早朝、彩花に言われた通りに玄関に入って右の部屋に入った。
2人とも寝ている。
少し、やましい気持ちになったが必要な事だからと自分で自分を納得させて2人とともに異世界に飛んだ。それから神界に飛んだ。
「やっと来たか。君達の事は監視するという名目でずっと見ていたから状況を理解しているよ。僕に見せて」
「はい。お願いします」
「あぁ、分かりやすく言うと例の事件による魂と精神の傷が開いた状態になっているね。僕が完全に修復するよ。2度と傷が開かないように」
「そんな事出来るんですか?」
「そこにいる創造神と違って専門家である僕なら出来るよ。任せて」
「こ、コウイチくん。久しぶりじゃの。その色々と悪かった。申し訳ない」
「いえ、地球の神に操られていたようなので今は何とも思ってませんよ。なんであんな邪神みたいな見た目の神と関わったんですか?」
「いや、それが地球の神に会おうと思ったところまでは覚えているんじゃが何故あの神と関わる事になったか覚えていないんじゃよ」
「聞いてはいましたがやっぱりそうなんですか」
「これからはそういう事はないから安心してほしい」
「分かりました。これからもよろしくお願いします」
「こちらこそよろしく頼む」
「よし、治療が終わったよ。2人を元通りベッドに戻してあげて。もう大丈夫だと思うから」
「分かりました。ありがとうございます」
「いえいえ、これも僕の仕事だからね」
2人をベッドに戻して再び僕も寝た。





