表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

170/899

167 皆の推しと痴漢事件

 202X年6月2日


 部屋に戻るとそれぞれが配信か配信のアーカイブを観ていた。


「皆、配信を観ているんだね?気に入った人とかいる?」


「私、シャーロットはこの大谷スバルさんが好きです」


「私、エリザベスは朝倉みこさんが気に入っています」


「リアは皆野あくあさんが好きだな」


「エリアナはアロマ・アルマルさんが好きですね」


「クレマリーはハロライブ箱推しだこん」


「ジュリエットも同じです」


「皆、楽しんでいるみたいで良かったよ」


「私達、タイピングが上達したのよ」


「それは良かったと思うよ。だけど皆、昨日も説明したけど個人情報は書かないようにね」


「その重要性と個人情報を書くことによる危険性は皆、十分理解したから大丈夫よ」


「僕は皆の学習能力に驚いているんだけど」


「それはあなたのステータスが影響しているんじゃないかしら?」


「あぁ、なるほどね。そんなところまで影響するんだって、あ」


「何よ」


「もう14時か皆、少し遅くなってしまったけどランチ食べに行こう」



 それから皆で近くのファミレスに行って皆、好きなものを注文して食べた。

 その上で女性陣は皆、デザートを食べていた。

 口にしたら恐ろしい目に合うから言わないけど皆、太らないのかな?

 神になったことで成長が止まるように太らないようになっているのかな?


 ファミレスで食べている間に明日、ネズミの王国に行くことが決まった。

 彩花と紗也華に連絡したら私も行くと返信が帰ってきた。


 家に帰ってからは夜になるまで皆それぞれがノートパソコンで配信を観ていた。

 僕も配信を観た。1日をこんな風に気楽に過ごせるのは久しぶりかもしれない。

 その後は皆で風呂に入り明日のために早めに寝た。


 202X年6月3日


 早朝、皆で車に乗り近くの駅に向かっている。

 僕は車で行こうと言ったんだけど日本の電車に乗ってみたいと言われそうする事にした。

 日本人の僕はもう慣れたから何とも思わないけど彼女達からすると景色も含め一種のアトラクションなのだろう。

 彩花と紗也華含め皆、セーラー服姿だ。僕の奥さん達皆かわいいな。

 彩花と紗也華は若干、恥ずかしそうにしているけど「2人ともかわいいよ」と言ったら嬉しいけど恥ずかしいという表情をしていた。

 駅に着いた。早朝だから電車が空いていてゆったりと出来た。


 ネズミの王国は平日だけどそれなりに混んでいた。

 皆で色々なアトラクションに乗って夜になるまで楽しんだ。

「そろそろ帰りましょう」というブリタニアの一言で皆、帰ることにしたが失敗した。

 帰宅ラッシュの時間帯だ。東京の満員電車はキツイ。皆に伝言ゲームのような形で次の駅で降りようと伝えた。


 その時に事件が起きた。

 紗也華の顔がこわばっていてどうしたんだろうと思っていた時。

 紗也華の前に座っているお婆さんが叫んだ。


「あんた何してるの!……あなた今、後ろにいる男に痴漢されたわよね?」


 紗也華は泣きそうな顔で頷いている。

 僕はそれを見て車内非常停止ボタンを押した。

 鉄道会社の広報が痴漢を目撃した場合も躊躇せず押すようにと案内しているのを見たことがあるからだ。

 それに次の駅に着くと痴漢をした男が逃げる恐れもあると思ったので迷わずに押した。


 しばらくすると車掌さんが来た。


「何かありましたか?」


「痴漢事件が発生しましたので僕が車内非常停止ボタンを押しました」


「この子に痴漢しているのを私が見たわ。この女の子の後ろで逃げようとしている男が犯人よ」


「わ、私もみました。友人なので私が証言しても警察が相手してくれないかもと思って躊躇しました。ごめんなさい」


 彩花も見たのか……これは完全に黒だ。夫として犯人が許せない。


「大丈夫?あなた痴漢されましたか?間違いありませんか?」


 それに対し紗也華は泣きながら頷く。

 最悪だ。僕の判断ミスだ。2度と彼女が傷つかないようにするはずが失敗した。


「分かりました。警察に通報し次の駅に警備員等を配備し逃げないようにすると同時に犯人を次の駅で降ろします。付近のお客様、恐れ入りますが犯人が逃げないようにしてください。また、恐れ入りますが目撃された方と被害にあわれた方も次の駅で一旦降りてください」


「もちろんよ!こんな少女の心を傷つけたんだから許せない!私がしっかり証言するからあなたは安心して」


「それでは私は失礼します」


 車掌さんは戻っていった。


 少し時間が経つと車内で事件があった旨のアナウンスと同時に電車が動き出した。

 駅に到着すると既に複数の警察官が待っていた。女性警察官も複数いるから少し安心した。

 男性警察官相手に何をされたか言うのはツライだろうから。


 ドアが開くと僕と僕の嫁さん全員と証言してくれるというお婆さんが電車から降りた。


「お巡りさん!犯人はあそこで暴れている男よ!」


 その声もあり複数の警察官が電車に乗り男を電車から降ろそうとするも抵抗し続けた。

 周りの乗客も「早く降りろよ!」と怒鳴る。男が抵抗すればする程、電車が遅延するからだ。

 約10分後、男は警察官に引きずられるような形で駅のホームに連れ出された。


 男が抵抗している間、紗也華と彩花、目撃者のお婆さんが女性警察官に犯行内容を説明していた。

 僕も警察官に紗也華との関係と他の女性陣の関係を聞かれたので僕は彼氏であり周りの女性は友人で皆でネズミの王国に遊びに行った帰りだと説明した。


 男はそれでも抵抗し警察官を殴った。逃走しようとしたところで他の警察官に公務執行妨害で現行犯逮捕された。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ