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155 リーベ王国国王と食料輸出について 2

 1年7月13日


「しかし我が国は輸出出来るものがない」


「それでしたら考えがあります。我が国が現在、市場では貴重な食品も含めて各国に輸出すると各国の生産者が仕事を失う事になると予想されます。我が国が安く物を売ることで生活に困った人を我が国が受け入れる。学園都市に。我が国はそれに対して相手国にお金を払う。『貴重な人材を派遣してくれてありがとう』と」


「それで良いのか?それでは君の国ばかり損をすると思うが」


「いえ、我が国……と言いますか私は儲けるつもりはありません。世界各国で困っている人を救いたい。それが私の仕事だと思っています。国王としてではなく私、個人としての神から与えられた任務だと思います。神々からは何も言われていませんが私はそう思っています」


「君は神になるだけあって凄いな」


「いえ、天使という部下がいるからこそ出来ている事です。もちろん自国の国民を犠牲にするつもりはありません。自国を豊かにして更に世界各国を豊かにしたい。私はそう思っています。食料と引き換えに学園都市に来てもらった人達には勉強してもらって、祖国に帰って活躍するのも良いですし、我が国にそのまま残ってくれても良いという考えです。強制はしません。どちらの選択肢でも世界の為になるので」


「本当に国王というレベルを超えているな。素晴らしい」


「ありがとうございます。食料の輸送ですが空を飛ぶ乗り物を使おうと思います。既に本国とトラバント地方……元フォルター帝国ですね。その間で物資や人の輸送をしているので食料でも可能だと思われます。空を飛ぶ乗り物の港で空港と言います。それを設置させて運用させていただきたいのです。場所とイメージ図をお見せします」


「おぉ、素晴らしい。この土地なら全然使ってもらって構わない」


「ありがとうございます。将来的には学園都市で勉強した人達が国に帰り運用してもらえると助かりますが、しばらくは空港の運用を我が国のスタッフ……エテルノに任せようと思います」


「この空港の運用は難しいのかな?」


「空飛ぶ乗り物を飛行機と言いますが飛行機を空港まで誘導したりと結構、専門用語があるので難しいんです。なので空港を運用するには学園都市で専門知識を学んでもらう必要があります」


「なるほど。それなら運用もお願いする。費用はいくらくらいだろうか?」


「空港の設置や運用でお金をいただく気はありません。これは慈善事業のようなものです」


「本当に君は神に選ばれただけある。輸出してくれる食料はなんだろうか?」


「塩、真っ白な砂糖、胡椒、小麦、ぶどう、いちご、梨といったところでしょうか?それからお茶ですね」


「なんと!?小麦はともかくどれも貴重な品ではないか!特に真っ白な砂糖なんて見たことがない。本当にそれらを量産出来たのか?」


「はい。学園都市の研究成果もあり量産出来たと部下から報告を受けています。私も実物を見るのが楽しみです」


「やはり学園都市というのは凄いんだな」


「私の母国の技術を元に研究しているというのも大きいと思います」


「分かった。食品を輸入し職を失った者は学園都市で勉強することを推奨しよう。強制は出来ないからな」


「それは当然の事ですね」


「食品はいくらで売ってくれるのだろうか?」


「それは人道的支援という意味もあるので無料で良いですよ」


「いや、国としてそうもいかない」


「正直に申しましてお金を頂いても今の所、使い道がないんですね。一方が儲かるという貿易摩擦は避けたいんです。使い道がないので。それに世界各国にも無料にするつもりなのでご理解ください。先程も言いましたが食料と引き換えに学園都市に人が来てもらえれば我が国としてはそれで良いです」


「貿易摩擦という言葉は初めて聞いたが意味は理解した。確かに我が国から外にお金が流出しすぎると経済的に良くない。その代わり大和王国さんが困った時は何でも言ってほしい」


「分かりました。その際はよろしくお願いします。将来的にはリーベ王国さんに工場を作りたいと思います」


「工場とはどんな工場か聞いても良いだろうか?」


「もちろんです。このような白い紙をつくる工場を作りたいと考えております」


 インベントリから紙を1枚取り出す。


「おぉ、これは凄い。これも輸入したいくらいだ」


「我が国では1枚1.5円つまり1.5ゴールドで売っています。普及させることを目的としているので薄利多売で売っています」


「そんなに安いのか!?これも輸入させてもらいたい」


「我が国では500枚セットで仕入れ値は600円で店頭では750円で売っています」


「分かった。どれくらい輸出できるだろうか?」


 僕は生産量と自国で売っている他のシャーペンやノートなどの商品を紹介して行った。

 全部輸出してほしいと言うので全て売ることにした。


「そういえば経済的な奴隷はいますか?特に子どもです」


「私も全て把握しているわけではないが経済状況を考えると残念ながらいると思う」


「それは良かった。いや、良くはないんですが……我が国のお蔭による利益で経済的な奴隷を購入して学園都市で勉強させてもらえないかと思いまして」


「それは我が国としても助かる。ありがたい。本当に君には頭が上がらない思いだ」


「いえ、とんでもありません。空港は設置許可をいただきましたので部下に建設させます。部下と言っても天使なので多分一晩でつくってしまうと思います。収穫はまだ先ですが事前にテスト飛行をさせていただこうと思います。それは早くても来週からになると思います」


「何故、来週からなんだろうか?」


「武装はしていませんし危険はないので攻撃しないように周知いただきたいと思いまして。墜落すると我が国側に人的損害は出ませんが、リーベ王国さん側が悲惨な事になると思うのでこれは必ずお願いします。法整備もしていただけると良いかもしれません」


「なるほど確かにそれはそうだ。その発想は無かった。軍はもちろん市民にも周知させよう」


「はい。お願いします。人々を救う為の食料などの輸送なのに墜落することで人的被害が出たら困りますから。飛行機はリア王国との戦争時に空を飛ぶ物体をお見せしたと思います」


「あぁ、軍を持つ国王だから分かるが、あの綺麗な三角形は難易度が高いと思った」


「人間が操縦すると難しいですが、あれは簡単に言うと自動操縦で飛ばしたので簡単に出来たんです。それで僕が言いたいのはですね、形は目的が異なるので全く違いますがあんな感じのものが飛んでくると思ってもらえれば混乱も少ないかと思います」


「なるほど確かにそうだ……人は見たことがない物をみると恐怖を感じたりするが、似たような物を見ているので混乱も少ないな。これから世界各国を回るのかな?」


「いえ、今日は遅い時間になってしまうので明日、グラウベ聖国からヒンメル王国、ティア王国と回ろうと思います。大使館があれば事前に訪問することを伝えられるのですが、ないのでこれから各国を回って明日、訪問する旨を伝えておこうと思います」


「そうか。では今後ともよろしくお願いする。ブリタニアの事もよろしく頼む」


「はい。こちらこそよろしくお願いします」

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