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152 商業ギルドのギルマス逮捕

 1年7月13日


 帰ってみると12時頃だった。

 まぁフォルター帝国の件について等、結構詳細に語ったからな。時間がかかってしまった。


「皆、食事にしよう。それとやっぱり各国を回るのは明日になりそうだゴメン」


「謝る必要はないわ。そうよねみんな」


 皆、頷いている。


「ありがとう。それじゃ行こうか」


 いつものように城でお話しながら食事をとっていると13時になった。

 食事が終わりこの後の予定はどうしようかなと考えているとウィンドウちゃんが声をかけてきた。


「マスター、今よろしいですか?」


「良いよ。どうかしたの?」


「それが……非常に申し上げにくいのですが」


「どんな事でも構わない。報告や連絡、相談は大歓迎だ」


「商業ギルドにお金を持って行ったらブチ切れられて暴行をされそうになったので、かわして確保。公務執行妨害罪で商業ギルドのギルマスが逮捕されました」


「みんな聞いたかい?僕は今、非常に複雑な心境にある。大爆笑したいのと困惑とどうしてこうなった感でいっぱいなんだが」


「あははははは。あなたの気持ちは良く分かるわ。あぁ、面白かった皆もクスクス笑わないで思いっきり笑ってあげれば良いのに」


「いえ、私としては聖女として生きてきたのでその癖で我慢してクスクス笑ってしまいました」


「私、クレマリーとしては困惑の方が大きかったこん」


「あのぉ……僕は今、頭を抱えたい心境にあるんだけどどうしてそうなったのか分かる?」


「えーっとですね。『相場を理解しようとせず莫大な金で依頼するとはどういうことだ』とキレられたようです」


「ブリタニア」


「何よ?」


「お客が相場より低く依頼してきたらキレて当たり前だと思うけど、相場より高くてキレるって変だと思うのは僕だけ?」


「普通はその感覚であってるわよ」


「私、ジュリエットもそう思います」


「はぁぁああ」


「随分と大きなため息ね」


「そりゃそうでしょ。面倒過ぎてため息でもしないとやってられないわ。それでそのギルマスはどういう状況?」


「今、警察署で取調べ中です。『ギルドを舐められたと思ってついカッとなってやってしまった。後悔している。家族もいるからどうか許してください』だそうです」


「あ、ヒビキさんの撮影ってもう終わってる?」


「まだですが?」


「ヒビキさんに今日のニュースとしてこの件も追加しておいてもらって」


「分かりました。丁度撮影を始めるタイミングだったので間に合って良かったです」


「あははははは(バンバンバン)」


「ブリタニア、面白いのは分かるけど机バンバンしないでもろて」


「あぁ~だって面白すぎるんだもん」


「僕これから警察署に行かないといけないの?面倒なんだけど?」


「あぁ、その件でしたら厳重注意処分で釈放されますのでギルドに行けば良いかと思います。ちなみにヒビキさんには厳重注意処分も伝えてもらいます」


「あ、そうなの?」


「早めにお会いしたいでしょうからパトカーでギルドまで送りますね」


「うん。お願いね。しっかし面倒だなぁ。ギルドに行くのが面倒だから行かなくて済むように手を回したのに。無駄になった」


「あはは、はぁ……世の中、中々思うように行かないのよね」


「商業ギルドの場所が分からないから役所の車で送ってもらえないかな?」


「はい。分かりました。手が空いているスタッフにお願いしますね」


「ブリタニア、じゃぁ行こうか。頼むから顔見て笑わないでね」


「あーあ。笑い疲れた。もう笑うだけ笑ったから気が済んだわ。多分笑わないわよ」


「多分じゃ困るんだよなぁ」


「仕方ないじゃない。人なんだもの我慢しても笑う時は笑っちゃうのよ」


「はぁ……じゃぁゲートを開くね」


 ゲートをくぐって役所の前に出た。

 少し待っていると職員さんが出てきて車に案内してくれた。


「送ってもらって悪いね。ありがとう」


「いえ、お役に立てて光栄です。あ、それから新神おめでとうございます」


「あれ?もう動画アップロードされたの?」


「いえ、まだですが正式に公表されることが決まったので情報共有がありました」


「あぁ、なるほど。ありがとう。これからもよろしくね」


「はい!」


 数分車で走ると到着した。

 丁度パトカーが走り去るところだった。

 時間的に丁度良いね。


「改めて送ってくれてありがとう。帰りは大丈夫だから」


「はい、それでは失礼します」


 役所の車も走り去る。


「じゃぁ会いに行きますか」


「うん」

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