148 コーネリウスさんに依頼
1年7月13日
朝、目が覚めた時
嫁さん達はもう起きているようで朝のティータイムを楽しんでいた。
起こしてくれれば……いや、休ませてあげようという気遣いだな。
昨日は会議終了後に夕飯を食べてマンションに帰った。
「皆、おはよう」
「あ、起きたのね。疲れているだろうと思って起こさなかったの」
「うん、分かっているよ」
「早速、各国を回るの?」
「いや、朝早くから行っても迷惑だろう。少しやることもあるしそれからだね」
「やることって?」
「まずは文房具店を運営しているコーネリウスさんに会いたい。次に国民に新しい王妃の紹介とスマホ配布と新サービスをアナウンス……いや、今までのように空間投影せずに動画で見てもらった方が良いな」
「そうね。その方が良いと思うわ。彩花と紗也華を呼んでくるわね」
「ありがとう。頼んだ」
数分後
「おはよう」
「おはようございます」
眠そうにしているかと思ったが普通だ。あっ今何時だろ?9時じゃねーか!そりゃ皆、起きてるわ。
「彩花と紗也華。それにエリザベスも。予定を変更して悪いんだけど学園都市で動画の撮影をしたい」
「ど、動画!?何の?どうやって撮影するの?学園都市に行けるの!?」
「新たに2人の女性と結婚しました。という内容で撮影する。方法はテレビの撮影と同じといえば分かるかな?放送ではなく動画だから撮り直しも出来るしそんなに緊張しなくて大丈夫。スタッフは全員エテルノ。3人はその後、学園都市の観光と首都の観光をしてもらえば良いから」
「学園都市ってとある物語の学園都市を参考に作ったのよね!?」
「風力発電はないし宇宙エレベーターとかそういうものはないけどね。参考にしただけで再現した訳ではないから」
「それでも十分に憧れるわ!」
「私もです!」
「あ、ちなみにあの物語と違って本当の意味で治安は良いから安心して。街中で魔法をぶっ放すような人はいないから」
「分かっているわよ。現実世界であの物語のような事が起きていたら街の修復や損害が莫大になるわ!」
「私は安心しました。魔法のある世界なのでそういうのあるのかなと心配だったので」
「ないない。だからゆっくり観光を楽しんでね」
「悪いんだけどブリタニアと1箇所行っておきたい場所があるから待っていてもらえるかな?商談でね」
「良いわよ。皆でワイワイしながら待っているわ」
「お仕事頑張ってください」
「ありがとう。ブリタニア行こうか」
「うん!」
ゲートを開く。相変わらずブリタニア入るの早い。
「ウサリヒトちゃん良い?」
「何でしょうさ」
「この目の前の文房具店にもスーパーマーケットのような警備システムを導入したいんだけど」
「あれ?ご存知ないですか?」
「え?」
「所有者が近付くと自動でシャッターが開く機能はありませんが監視カメラ関連の機能は既に装備されてますよ」
「マジで聞いてないんだけど」
「多分、先輩は忙しくて言い忘れたんだと思ううさ」
「なるほど。ありがとう。また用があったら呼ぶね」
「はいうさ」
「ウィンドウちゃん、今まででこの店で窃盗事件が起きた回数って分かる?」
「はい。3件だけです。いずれもルビーさんが犯人を確保しました」
「ありがとう。知らなかった。じゃぁ行こうか」
「えぇ」
コーネリウスさんはいるかな?あっいたいた。
「コーネリウスさんお久しぶりです」
「国王陛下!それに王妃陛下まで!ど、どうぞ奥へお越しください」
「ありがとうございます」
「こちらにお座りください」
「はい。失礼します」
「今日はどのようなお話しでしょうか?新商品とか?新サービスとか?」
「今朝、スマートフォン。こんな感じのものですね。届きませんでしたか?」
「届きました。今も持ってますよ。この通り」
「説明書を読んでいただけましたかね?」
「説明書は読ませていただきました。便利な機能がたくさんありますね」
「新サービスはこの後、動画でご紹介しますが店舗売上情報サービスを始めます」
僕はサービス内容を説明していった。
「素晴らしいですね。しかもお安い。私も利用したいです。売上の計算は大変なのでそれが無くなるのはありがたいです」
「あ、そう言えば窃盗事件が3件あったとか」
「あ、はい。ありました。いずれもルビーさんが犯人を確保していただき警察に通報していただいたので助かりました」
「ルビーがお役に立っており良かったです」
「そう言えばルビーさんに聞くのを忘れてましたがどうやって犯人を特定しているのでしょうか」
「この店に防犯カメラという機械が設置されています。それで犯人を特定しルビーに情報共有されて確保しています」
「そうだったんですね。店にとって窃盗事件は本当に困るので助かります」
「そうですよね。……実は今日お話に来た本題はですね。コーネリウスさんまだ2号店、3号店は厳しいですか」
「先程、お話にあったサービスがあれば3号店まではつくれます。その為の店長候補は育てましたので」
「ちなみにコーネリウスさんの商業ギルドのランクは何ですか?
「私はDランクです」
「それでしたらこうしませんか?3号店までの街についてはコーネリウスさんにお任せします。あ、建設費については不要です」
「良いんですか?」
「はい。建設費不要なら更に増やせたりしますかね?」
「いえ、私の力量では3号店までが限界です」
(ウサリヒトちゃん良い?)
(何うさ?)
(全ての街のスーパーマーケットの横の土地は空いている?サイズはこのお店と同じ)
(埋まっているところもまだ使う予定がないので先輩が言っていたように収納すれば空きます。全街設置可能です)
(それではこの店と同じものを各街に設置してほしい。出来る?)
(3秒あれば出来ます)
(はやっ)
(終わりました)
(はやっありがとう。また何かあったら声をかけるね)
「国王陛下どうかされましたか?」
「あぁ、いや脳内で部下に連絡をして確認をしてたんです。全街にこの店と同じものを設置したので後は経営者を用意するだけです」
「何かお考えがあるんですね?」
「はい。3号店までの街についてはコーネリウスさんに任せます。それ以外についてはギルドに国王の名前で依頼する。『店舗の設置は終了し、商品の輸送はするので、経営者の手配と実際の経営をお願いします。販売と在庫管理の情報共有と接客の為に各店舗に1名エテルノを配置します。エテルノは警備員としても役に立ちます。商品の販売価格と仕入れ値はこちらで設定します。紹介料は国が支払います。500万円でどうでしょうか?信頼できる人を紹介いただけますと幸いです』と」
「この書類に追記しますね。3号店まではどの街でしょうか?地図を広げます」
「この街とこの街です」
「分かりました。それでは新京都とこの2つの街以外と記載しておきますね……出来ました!この書類をコーネリウスさんが『国王陛下に依頼されて持ってきました』とか言って持って行けばギルドランクが上がるんじゃないですかね?」
「え?良いんですか!?」
「いつもお世話になっていますので問題ないです」
「あ、ありがとうございます!」
「いつ頃、商業ギルドに持っていきますか?」
「これから行って来ます……それにしても500万円は多すぎませんか?」
「やっぱりそう思います?言外に『これだけ紹介料を払うんだから責任持って信頼できる人を紹介してね』というメッセージがあるので妥当かと思います」
「な、なるほど……『何かトラブルがあったら紹介したギルドが責任を取れよ』という意味ですね」
「そういうことです。お金はお昼頃に役所の職員が持っていきますね」
「分かりました。そう伝えます」
「それでは我々は失礼します」
「はい。ありがとうございました。またお越しください」
「はーい」





