137 リップル爆誕
1年7月12日
「お酒は梅酒とワイン、ビールを考えているけど作れそう?」
「余裕で作れます。ですが先程も言いましたが今年中に第1号が作れるという感じです」
「今年中に作れるというのも凄いよね」
「そりゃもう学園都市の存在意義ですから」
「我々も時々手伝ってますし」
「各国への物流を考えたら各国に空港を作った方が良いよね」
「そうですね。まず商品へのダメージ無く運べるかは羽田空港とトラバント空港との間で実験します。問題ないことを確認出来たら各国の空港へ輸送ですね」
「リーベ王国には空港は必要ないかな?」
「いえ、必要だと考えます。旅客用のハイパーループでは荷物の積み下ろしが困難と言いますか時間がかかります」
「空港は各国の首都近くが良いと思うけど空港の設置に適している場所とイメージ図を紙に出力出来る?」
「お安い御用です……はいどうぞ」
「はやっ。……なるほどね。大使館設置と合わせて首脳間で協議するよ」
「それでしたら配備予定のエテルノを連れて行ってください。既に大使館はインベントリで作成してますので設置するだけです。後は地下を掘って電線と光ケーブルを設置するので。国を回るのは時計回りか反時計回りでお願いします」
「回線を一周させて冗長化するんだね?」
「その通りです。流石元社畜SE」
「止めて……自分で言うのは何故か良いんだけど言われるとグサッと来る」
「失礼しました」
「いや、大丈夫。あっそろそろ12時だね。しまった料理担当に嫁が増えた事を言い忘れた」
「それでしたら我々がお伝えし食材も提供しますよ」
「分かった。ありがとう」
「いえ、お役に立てて光栄です」
「なんだかエテルノみたいな事を言いだしたね。どうかした?」
「マスターは神になったので天使である我々はエテルノと同じ立場なんですよ」
「ナビィから意見具申しますとマスターは神になられましたので天使を増やしてはどうかと思います」
「そんなに簡単に増やせるの?」
「神になられたマスターなら増やせますよ?」
「創造神から『地上で神の力は使わないでほしい』と言われたけど」
「あぁ、それはまた別の話です。例えば農耕神なら地上で手を一振りするだけで荒れ地から一変して作物が実ったりそういう力の事です。部下を増やすのは問題ありません。減らすのは……悲しいので控えてほしいですが」
「いや、そんなリストラしないよ。部下が増えることで神力を消費したり魔力を消費したりといったコストは発生しないでしょ?」
「しませんね。我々は無給無休で24時間365日……こっちの世界では360日ですね。働きますので」
「そ、そんなブラック企業みたいな事を言われると辛いんだけど。僕そんなに酷使してないよね?」
「……シテマセンネ」
「……ハイ」
「悪かった今まで色々と無理難題言ってきて」
「半分冗談ですよ」
「半分冗談というのは人材を増やしてほしいという我々の願望です!」
「どうすれば増やせる?」
「まずイメージしてくださいどんな天使が良いかを。厳つい顔の力強い天使が良いのか癒やし系の天使が良いのかと」
「ケモミミでフワフワした尻尾があって紫に近いピンク髪で目が青い女の子!」
「はーい!爆誕です!」
「おー!イメージ通りの可愛い女の子だ!君が新しい天使?」
「はい!そーです!名前を決めてください」
「リップルでどうでしょうか?」
「リップル……『波紋』や『さざなみ』ですか?またどうして?」
「一石を投じるという言葉があるように、水に石を投げた時に広がる波の輪のようにこの世界に良い影響を広げてほしいなと思って名付けたんだけど嫌だった?」
「いえ、良い名前だと思います」
(言えねぇ……昔やった大好きな美少女ゲームのヒロインの名前だなんて)
「聞こえてますけど大好きだったんですよね?それなら良いです」
「あのぉ……心を読むのは止めてください。お願いします」
「仕方ないですね。分かりました。以後、心を読まないようにします」
「マスター。いいセンスだ」
「ありがとう。それでは3人共よろしくお願いします」
「はい、こちらこそです」
「よろしくです」
「分かりました。よろしくお願いします」
「それでは料理担当に嫁が増えた事を伝えるのをよろしく」
「わっかりましたー」
「では失礼します」
「私も失礼します」
さて皆は?片付け作業の方は終わったかな?
部屋から出て声をかける。
「みんなー。そろそろ食事にしようと思うんだけど大丈夫?」
「嫁を代表して私が言うわね。皆、準備完了よ」
「それじゃ彩花と紗也華を迎えに行こう」
皆、食事と聞いて笑顔だ。嫁さん達の笑顔良いね。
(ピンポーン)
『はい』
「そろそろ食事に行こう」
『分かりました。少々お待ち下さい』
「2人ともお風呂に入ったの?」
「はい。王族仕様の部屋の機能を色々と見て回ったら豪華なお風呂があったので入ってみました」
「髪はドライヤーで乾かしているのに良く気付いたわね。もしかして変態?」
「変態じゃないわ!良い香りがするからお風呂に入ったのかなと思ったの」
「やっぱり変態じゃない」
「ひ、酷い。もっと優しく接してほしいです」
「仕方ないわね。変態」
「もう心が折れました。紗也華は昼食無しで」
「わ、悪かったわよ!冗談よ!」
「紗也華、今までありがとう」
「ちょ、ちょっと待ってよ!男性はそう言われると喜ぶって雑誌で書いてあったから試してみただけなのよ」
「どんな雑誌読んでるんだよ!そっちの方がどうかと思うぞ」
「ま、待って!普通の女性雑誌だから!変なのじゃないから!お願い信じて!」
「はぁしょうがないな。変態」
「スーッ……悪かったって言ってるじゃない!あんまりイジメると泣くぞ!」
「女の子が泣いている所は見たくないので許します(勝った)」
僕は何と戦っているんだろうなと自分でも不思議に思う。
「ありがとう」
「それじゃ気を取り直して食事に行こう!紗也華も行くよー!」
「はーい!」





