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134 小鳥遊の花のデビュー

 1週間後、今日は小鳥遊の花のデビュー日だ。非常に楽しみ。


 1週間の間にも色々とあった。まず2人にマネージャーがついた。

 そして2人は運営さんに軍資金があることを話して機材の相談をしたところ、結構高スペックなPC2台とマイク等の音響機器を用意した。

 2人にクレカの限度額で買えません!着払いは面倒ですって言われたので代わりに買って上げた。

 ですよねー。


 2人とも同じ機材なので彩花の開封作業を手伝ってあげた。紗也華には慣れているから大丈夫だと言われた。

 パソコンのスペックを確認。おぉ運営さん、いいセンスだ!これ8K画質でも行けるよね?これが2台とは羨ましい。

 若干、オーバースペックな気もするが僕の資金力を知った上で選んだんだな。

 モニター構成は43型テレビと24型モニターが2台。うん、これはモニターを両サイドに縦にして配置するんだな。

 コメント閲覧用と配信管理用だろうな。

 設置してあげたら後は自分で出来ると言ってパソコンの初期設定や音響機器関連の設置をやっていった。

 準備期間中に色々と準備しながら最低限、勉強したらしい。偉い。偉いぞ僕の嫁。

 後は僕は必要無さそうなので帰った。


 あ、時間になったそろそろ始まるかな。


『こ、こんくま!こんくま!こんくまー!ハロライブ6期生の熊田ガウーだくまー』


 熊のキャラなのね。


「やはり語尾キャラは重要ね!」


 ブリタニアさんまだ言っているんですか。


『緊張しているくま。同時接続視聴者数10万人おめでとう?くまーホントだくまー!チャンネル登録者数10万人おめでとう?く、くまー?まだ挨拶しかしてないくまよ』


 それからは趣味や誕生日、年齢などの自己紹介やタグ決め、自分のキャラクターの特徴の紹介などを進めて行った。

 歌も歌って無事に終わるかとホッとした瞬間にいきなりこんな事を言い出した。


『運営さんに怒られるの覚悟で大事なことなので言いますくま。皆を騙すような事はしたくないくまなので』


 まさか!おい、止めろ!それは良くない。


『私には夫がいるくま。大事な人くま。でもアイドルとして皆を笑顔にさせたくて活動を始めたくま。理解してもらえると嬉しいくま』


 ブーイングの嵐になるかと思いきや。「正直に言った事に好感が持てる」「どんな旦那さんなの?」など好意的なコメントが多い。もちろん「失望した」というコメントもちらほらあるけれども。


『私の旦那さんは凄い人くま。異世界で国王をやっているくま。私も異世界から来たくまよ。王妃くま!よろしくくま!この後、同期が配信するから皆、観てほしいくま。それじゃまた今度くまー』


 事実だが皆、冗談だと思っているようだこれなら大丈夫だとホッとした。


『み、みんなー。は、はじめまして冬色ましろです。よ、よろしく!はぁー凄い緊張しているわ!あ、みんなコメントもありがとう。チャンネル登録者数、熊田ガウーさん20万人、冬色ましろ15万人。え?嘘でしょ!ホントだわ。これも先輩方が築いてきたもののお蔭だと思ってるわ。本当にありがたいわね。先程、同期の熊田ガウーが夫がいると言っていたけど、芸能人のアイドルにも結婚している人が何人もいるじゃない?だから理解してもらえると嬉しいわ。私、冬色ましろは雪国から来たんだけど私も国王と結婚して王妃なの。失望したって言う人もいるかもしれないけど、理解してもらえると嬉しいわ。私の趣味はねゲームとアニメ鑑賞。ゲームはFPSとかもやっていてそこそこ強いのよ?年齢はね……」


 それからは先程と同様に誕生日、年齢などの自己紹介やタグ決め、自分のキャラクターの特徴の紹介などを進めて行った。

 歌も歌って無事に終わった。歌が終わる頃にはチャンネル登録者数20万人を超えてた。流石ハロライブ。


 彩花と紗也華にチャットアプリで連絡してみる。「お疲れ様。今大丈夫?」と。

 すると紗也華から「今、会議中だから1時間程待って」と返信が来た。「了解」とだけ返す。


 1時間半程待っていると僕達の部屋に2人が来た。


「お疲れ様。どうだった?」


「正直、緊張して疲れました。後、運営さんから『驚かせないで。事前に連絡してほしかったです』と怒られちゃいました」


「当たり前だ。僕もビックリしたぞ」


「でも、配信でも言ったけど騙すような事はしたく無かったから。私の中で最初に事実を話したという事が大事なので、冗談だと受け止められても全然良いんです」


「まぁ気持ちは分かる。紗也華も言ってたけど結婚しているアイドルだっているし良いじゃんね」


「私も疲れたけど楽しかったわ。早くゲーム実況とかやりたいわ」


「私、ゲームがあまり得意じゃないから初心者でもお手軽に出来るゲーム教えてください」


「あぁ、それなら地雷クラフトってゲームがオススメだな。これがただ地雷をつくるゲームではないんだ家を建築したり色々と出来るほのぼのとしたゲームだよ。ただし夜になると魔物が湧くから家の中で朝になるのを待つかベッドで寝て朝にすると良いよ。マルチプレイ出来るけど、初心者はシングルプレイで勉強してからマルチプレイした方が良いよ。詳しくはwikiを見るか解説動画や先輩の動画をみて勉強してみると良いんじゃないかな?」


「なるほど分かりました!勉強してみます!」


「うん、それと雑談配信とか歌とかも良いと思うよ。歌は著作権に配慮するように気を付けてね。僕も詳しくはないから運営さんに確認すると良いと思うよ。後は先輩と積極的にコミュニケーション取ってこう」


「はい」


「そうね。そうするわ」


「あ、後、箱舟っていう恐竜のゲームがオススメだな。最初は死んでばかりだけど徐々に恐竜を仲間にしていって発展させるんだ。初期設定だとクソゲーだから、ハロライブサーバーとほぼ同じ設定に変えてあげるよ」


「2人とも来週には異世界に行くからそれまでにゲームのインストールとかしておいてね」


「えー!もう帰るの!?」


「ブリタニアもう随分長いことこっちにいるからそろそろ帰ろうよ」


「分かった!でも生命神様が言っていたように1週間異世界で働いたら地球で1ヶ月遊ぶんだから」


「異世界に何を持っていくの?」


「2人のゲーム用パソコンと4Kテレビ」


「異世界に電気あるの?」


「元社畜SEの僕が電気のない生活で過ごす訳がないでしょ?」


「あ、そういえばネットがあるって言っていたわね」


「という訳で皆、来週には異世界に行くから準備よろしくねー」


 皆、残念そうな声で「はーい」と答える。奥さん達も駄目な神様化してるよ。

 一方、小鳥遊の花の2人は元気に返事をしていた。

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