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132 小鳥遊の花に軍資金500万円

「500万円!?」


「面倒だからで500万円ポンッて出せる旦那さん強い」


「いや、計算が合っていれば学費と教材費で後200万あれば足りるはず、2人ともゲーミングパソコン持ってる?」


「私は持っていないです。ノートパソコンだけです」


「私は一応、持っているけどグラボは『YTX 980』でCPUは『Core j7-4790K』だね」


「おー!懐かしい僕の昔のパソコンの構成と同じだ。確か2014年で最強の組み合わせだね。CPUの開発コードネームがカッコ良いんだよね。『悪魔の谷』だったかな?その組み合わせは、いいセンスだ」


「ありがとう。これでもゲームが好きなことが影響してパソコンの部品には詳しいの」


「なるほど。女の子でパソコンの部品に詳しい子、珍しい気がする。あ、いや偏見とかではなくIT系の学科に女の子が少なかったし、職場でもパソコンの部品に詳しい女性に出会った事がないという個人の経験でね。今はあまりそういう傾向にないけど昔はパソコンが出来る人はオタクというイメージがあったから。スマホが無くパソコンの普及率が低い時代かな?僕もパソコンが少し使えるだけでオタク扱いされたものだよ」


「そう言われてみるとそうだった気もするわ。私もパソコンの自作はしてないし」


「話を戻すと今のパソコンだと最近のゲームでは厳しいでしょ?その構成で配信も厳しいと思う。いや、どうだろう。ゲームは別のパソコンで配信専用なら使えるか?……いや、止めたほうが良いな。配信用とプライベート用のパソコンは分けた方が良いと思う。事故でプライベート用の見せたくないものを映しちゃう可能性があるから」


「そうだね。今のパソコンはプライベート用で使おうかなと思う。先輩は2PC……ゲーム用のパソコンと配信用のパソコンの2台体制で配信している方もいると聞いたわ」


「配信用のソフトとゲームの両方を起動させるとパソコンに負荷がかかるからゲームの画質を落とさないと配信出来なかったりするからね。2台体制だとゲームを最高画質設定でプレイしてもカクカクせずにスムーズに遊べて視聴者的にも高画質の方が見やすくて良かったりするからだね」


「へーそうなんですね。半分くらい何を言っているか分からないですが結論、パソコンのスペックが大事だと言う事ですね?」


「後は先輩に言われたと思うけどマイクなどの音響機器が重要だね。だから200万円あれば足りると思ったけど生活費含めて500万円を渡すことにしたの。あっ大事な事を忘れてた2人ともクレジットカード持っていても利用限度額低いよね。学生だから。2人とも工学院生ということは三星銀行に口座あるでしょ?」


「はい。学費の支払いに使うので」


「私もよ」


「運転手さん悪いんだけど三星銀行のATMによってくれる?」


「分かりました」


「三星銀行のATMに200万円入れて来て。はい」


「うわっこ、これが200万ですか」


「紗也華も200万円。はい」


「うわっ」


「丁度ATMに着いたみたいだよ。運転手さん。悪いんだけどATMの入り口で2人が襲われないか警戒しておいてもらえる?」


「分かりました」


「ありがとう」


「いえ、お役に立てて光栄です」


 数分後


「お待たせしました」


「待たせたわね」


「いや、大丈夫。残りの300万円も渡しておくね」


「はい、彩花」


「こ、これが300万円」


「はい、紗也華も」


「あ、ありがとう。それにしても見たことのない銀行の紙袋ね」


「あーそれ?それ僕の国の僕が設立した銀行の紙袋」


「あなた国王なのに銀行も設立したの?」


「いや、国王だからこそだよ。僕の国、銀行が無くて不便だったからつくった。本当は民営でやりたかったんだけど信頼出来る人がいないからさ。まぁお蔭で日本の銀行レベルのものが作れたんだけどね。ネットワークに繋げてどこのATMでも引き出したり出来るようにね」


「流石、国王ね。あのさ。私達が光一と異世界に行ったら何ヶ月経っても地球の時間は私達からしたら止まって見えるのよね?」


「そうだよ?」


「今度、光一が異世界に帰る時、私達も一緒に行ったら駄目かな?」


「私も行きたいです」


「良いよ。でもなんで?」


「異世界観光したいのと、あなたがどういう風に仕事しているのか見たいのよ」


「私もです」


「良いけど僕、殆ど仕事しないよ」


「いや、銀行の件もそうだけど仕事してるでしょ?あなたは仕事してないと感じているのかもしれないけど」


「まぁ言われてみれば部下に指示を出したり対策案を考えたりしてるかな?割と適当なんだけど2人が見たいなら良いよ」


「こ、国家機密とか知っても大丈夫?」


「うーん。うちの国そんなに国家機密という程のものはないけど奥さんだし知っても大丈夫だよ」


「暗殺とかされない?」


「あーないない。言ったでしょ。神以外の攻撃は効かないって。むしろ君達が本気出せば地球の人類最強の選手と戦っても勝てると思うよ?ステータス共有されてるはずだし。ゲームのステータスを表示するのをイメージしてステータスと念じてみて」


「んんんんっ!出た!」


「私も出ました!」


「数値が凄いことになってるでしょ?仮に暴漢に襲われても刃物は貫通しないし殴られても……やったことがないから分からないけど多分痛くないんじゃないかな?むしろ余裕で攻撃をかわして反撃出来ると思うよ。あ、ちなみに僕がブリタニアにビンタされた時は痛くなかったけど精神的に効いた」


「何してビンタされたのよ」


「いや、君達を襲った国は犯人を拘束して無政府状態になったんだけど、世界各国から押し付けられた訳ですよ。『君の国が併合するのが一番だ』って。倒れて数日間記憶喪失だった話したでしょ?そんで倒れて復帰して早々にその併合した国に存在した領主の軍勢が既に制圧済みの首都目掛けて大挙して押し寄せて来たわけですよ。反乱とかクーデターみたいなものかな?それに対して僕は僕の国の軍を率いて反撃したの。国王だから本来なら後方で指示すべきなんだろうけど最高指揮官として最前線にいたんですね。いやぁグロかったよ。寝ているブリタニアを起こしたら悪いなと思って何も言わずに戦場に来てグロい光景を見ていたら。ブリタニアが戦場に来て怒られました。病み上がりなのにこんな光景を見てまた倒れたらどうするんだって」


「ほら、あなた仕事してるじゃない。だけどそれは怒られて当然ね」


「私もそう思います」


「うん、今となっては僕もそう思うよ」

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