131 2人が声優になりたいと思った理由
帰りの車の中で3人で会話している。
行きの車の中ではご両親の事とかそんな感じの事ばかりだった。
いや、いきなり任侠関係の人だったら怖いじゃん。
「お前、責任取ってエンコ詰めろ」とか言われたら怖いじゃん。
神以外の攻撃は効かないけど僕も新神とは言え神なので自分の攻撃は効くんですね。
……想像しただけでも具合悪くなってきた。無事に終わったんだから想像するのは止めよう。
「2人ともどうして声優になりたいと思ったの?」
「私はねアニメが大好きだったの。声優のラジオも聴いていたわ。最近は声優もゲームなどでアイドルしているでしょ?私もこんな風に人を楽しませる事をしたいと思ったの。最初は親に『芸能人になってアイドル活動したら?』と言われたんだけど、私そこまで自分に自信が無かったのもあってね」
「こんなに可愛いのに?どの辺が自信が無かったの?」
「今、可愛いと言ってくれて嬉しいけど、私レベルの子は山程いると思うわ。歌やダンスも勉強しているけどそこまで得意でもないし……顔を出すのが怖かったというのもあるかもしれないわね。あ、私これでもゲームは得意な方なの。ゲーム機のゲームも好きだけどパソコンでFPSとか街作りゲームとかやるのも好きなの。だから私はバーチャルアイドルになる事が楽しみなの!コミュニケーション力もそれなりにあると思っているから天職だと思っているわ。そういう意味では辛い思いもしたけどそのお蔭であなたに出会えて良かったわ。私達、ネット配信の活動歴もないから、あなたがいなければ私達は事務所に入れていなかったと思うの。だからありがとう」
「こんなに可愛くて努力している女の子なのに?彩花はどう思う?」
「え!?私?私も凄く可愛くて羨ましいと思います。でも紗也華も言っていたけどそういう事ではないんだと思うんです。顔を出して活動するのって結構……なんて言うんだろうな?自信がないと中々出来ないと思います。どうしてもファンがいればアンチも一定数出てきますから。その点、バーチャルアイドルなら個人情報を特定されるリスクも少なく活動出来ると思います。バーチャルアイドルもファンがいれば一定数のアンチが出るので大変だと思いますが、楽しく活動できればと私は思います」
「彩花はどうして声優演劇系の学科に入ったの?」
「私もアニメがきっかけですね。アニメを観ている内に『あっこの声優さん別のキャラクターで全く別の演技をしていた』って気付くようになったんです。そうしたら声優になれば色々なキャラクターになれる。男の子のキャラクターにもなれる!って気付いたら面白いなと思ったんです。そして専門学校に通い勉強していたんですが、ある日動画投稿サイトでバーチャルアイドルの存在を知ったんです。ゲームしている時はサイコパスな人も歌を歌うとアイドルしていてキラキラ輝いて見えてバーチャルアイドルに憧れたんです。今では個人でやっている人も含めれば星の数ほどいるのがバーチャルアイドルです。何の活動もしていない私がまさかハロライブに入れるなんて思っていなかったので正直、未だに信じられない程です。先輩……いえ、旦那様のお蔭ですありがとうございます」
「うん。とても良い話だったんだけど旦那様は止めよう?夫婦なんだしもっと距離を縮めていこう?」
「う~ん。それじゃ光一さん。これでどうですか?」
「本当はさんも要らないんだけど仕方ないか。OKです。あ、そう言えば先輩とは上手くやって行けそう?」
「それが聞いてくださいよ!」
「お、どうした何かあった?」
「先輩達とチャットや通話をするソフトでやり取りしているんですが皆、優しいんですよ」
「マイクなど音声周りの機材はこの先輩が詳しいよとか色々教えてもらえるわね」
「この間、2人で社長とお会いしましたがずっとニコニコしていました」
「へぇー。そう言えば僕まだ会ったことないけどそうなんだ。あっ、パソコンとか必要なものがあれば言ってね」
「パソコンやキャプチャーボードなどまだ買ってないですけどどうしてです?」
「僕がお金出すから。夫らしいことをさせてくださいよ2人とも。言ったでしょ?お金は持て余す程あるって」
「光一……今、胸がキュンってしたわ。ありがとう。正直、学費とかもあるので厳しいなと思ってたところで」
「光一さん私も胸がキュンってしました。ありがとうございます。私も頼らせてもらいます」
「あっ、学費とか奨学金という名の借金とかあれば僕が払うよ」
「あっそれは大丈夫。生活費と学費はお父さんが払ってくれているから」
「私も同じです」
「それならご家族に『結婚したので今後は僕が学費と生活費を払うので安心してください。結婚したからにはそれくらいの事はさせてくださいとか言ってました』という感じで連絡しておいて。確か2年制の学科だったよね?うちの学校の学費は確か前期と後期で60万円だった気がするから……もう1年次の前気分を払ってると思うけど教材費とかもあるはずだし、面倒だから500万円渡すね」
「500万円!?」
「面倒だからで500万円ポンッて出せる旦那さん強い」





