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128 紗也華のご両親に挨拶

 僕達は今、エテルノに運転してもらって紗也華の家に向かっている。

 彩花も同じ方向に実家があるとのことで一緒に乗っている。

 彩花のご両親も連絡したら家にいるとのことだ。


 しばらく3人で会話しながら車に揺られているとどうやら到着したようだ。


「ここが私、小鳥遊紗也華の実家よ!どう?」


「中々の豪邸だね。正直ビックリした。もしかしてお嬢様?」


「お祖父ちゃんが起業して上手く行って儲かっただけよ」


「ということはお父さんは社長さんだったりする?」


「そうよ」


「し、社長令嬢じゃないですか!」


「そ、そんな大したものじゃないわよ。恥ずかしいからやめて!良いから行くわよ!」


「は、はひぃ……あ、彩花も来てくれる?」


「……?分かりました?」


「お父さん!お母さん!いるー!」


「そんなに大きな声出さなくても聞こえるわよ。あら2人のお客様?」


「そうなの!連絡したようにお父さんとも話したいんだけど大丈夫?」


「大丈夫よ。お客様こちらへどうぞ」


「ありがとうございます。失礼します」


「私も失礼します(なんで私、呼ばれたんだろう?)」


「こちらへお座りください。お飲み物は紅茶で良いかしら」


「はい。大丈夫です。いただきます」


「私も大丈夫です。いただきます」


「夫を連れてくるので少々お待ちください」


「(光一さんなんで私も呼んだんですか)」


「(この際、正直に話そうと思って。まずは2人が同じ専門学校で友人という話から進めよう)」


「(分かりました)」


「お待たせしました。こちらが主人です」


「私は小鳥遊一郎です。よろしく」


「私は小鳥遊和子よ。よろしくね」


「私は小鳥遊彩花です。娘さんと同じ専門学校の同じ専攻に通っていて親しくさせていただいてます」


「娘から時々、話は聞いているよ。今後とも娘のことをよろしくね」


「はい。こちらこそ」


「私は小鳥遊光一と申します」


「君も同じ苗字かい?偶然とは思えないな」


「その件について私からご説明させていただきます。まずはこちらをご覧ください」


 ステータスを見せる。見えやすいように相手に向けて。


「ほう。空間投影かい?いや、特に機械でやっているようには見えない」


「はい。機械ではやっていません。まずは職業と称号をご覧ください」


「国王と神の使徒、異世界から来た者、新神とあるね。これは?」


「先にお話をすると信じていただけないと思いましたので失礼ですが先に私のステータスを見ていただきました。これからお話することはとんでもなくありえないことですが事実だけをお話するのでまずは信じていただければと思います」


「うん。僕もこれでも一応、社長をしているからね。その人がどんな人か嘘を言っているかどうかは分かるんだ。その上で言うと君は真面目で色々な苦労をしてきて素晴らしい能力があり、嘘を言っていないと僕は感じた」


「ありがとうございます。まずは僕の経歴からお話します」


 ブラック企業で色々と苦労をして来たこと。就活していたら異世界の神に建国を依頼された事を話した。そしてある事件で穏便に解決するために努力した功績が認められ異世界で新しい神になったこと。神の中では新人だからしばらくは地上で活動していても良いことを話した。


「なるほどね。普通の人ならまず信じないだろうけど僕は君の言うことは事実だと感じた」


「ありがとうございます。それで異世界で建国し開拓をしていたある日、事件が起こりました。頭の悪い国が僕のような異世界人を召喚すれば最新鋭の軍艦を作ったり、強力な魔法が使えると考え、僕と同じ苗字の人を召喚しました。その被害者がこの2人です。正直に話しますと娘さん達は辛い目にあいました。異世界の神はその事に気付き僕に2人の救出を依頼しました。そして僕は2人を救出し犯人を拘束し、それはもう後悔するような囚人生活を送らせ自分の罪を悔いて皆、死刑にしました。2人は神によって身体、精神、魂の修復が行われ、この通り後遺症も無く元気に生活出来ています」


「そうか……娘もその話はしていなかったし言う必要のない事だが、あえて真実を教えてくれたんだね。ありがとう。娘はこの通り元気だ。犯人に怒りを感じるが、犯人の扱いを聞いて少しスカッとしたね。教えてくれてありがとう」


「本来であれば2人ともそれらの記憶、僕が彼女達を救出した事も含めて忘れていたはずなんですが、神の手違いによって。記憶の奥底で覚えているようです。幸い男性恐怖症などの後遺症は無く良かったんですが、2人は僕が救出した事に恩を感じたようです」


「聞いてお父さん!光一は自分の精神を磨り減らしまで私達を救出して、他にも色々な事があり精神を磨り減らした結果、倒れて数日間寝たきり生活。目が覚めたら数日間、記憶喪失で大変な思いをしたのよ!恩を感じて結婚してほしいと言って当然でしょ」


「紗也華、気持ちは分かるが……そこまで意志が固いんだな。分かった」


「光一には既に7人のお嫁さんがいるんだけど私達も結婚することにしたのよ」


「ちょとまって7人もいるの?日本の法律だと……あぁ、そういうことか分かった。2人とも異世界で結婚したんだな」


「さすがお父さん。話が早くて助かるわ」


「僕は頭を抱えたい気持ちだけど、その固い意志を尊重するよ」


「それに聞いてお父さん!」


 紗也華は僕と結婚するとどうなるかを説明した。


「正直少しだけ羨ましいが、そうか死後、紗也華と会うことは出来ないのか……いや、親としては娘が長生きすることを幸せに思うべきかな?どう思うお母さん?」


「途中イラッとしたけど今はスカッとした気分だわ。結婚相手についても優良物件じゃない?これ程の優良物件はそうそうないわよ」


「2人とも安心して100歳まではこの世界で活動するから。私ね光一のお蔭でバーチャルアイドル事務所のハロライブに所属してタレントとしてアイドルとして活動していくの!」


「おー!凄いじゃないか!ハロライブなら僕も知っているよ。仕事柄情報収集はしているからね。それなら安心だ」


「更にハロライブに所属したことで月3万円で都内のタワーマンションに住めるの」


「あ、その件なんだけど家族になったから月3万円は要らないから。何なら最上階の1つ下のフロアにある王族仕様の部屋に住んでもらっても良いよ」


「分かった。無料で住ませてくれるのは良いけど他のハロライブの子たちと同じフロアの方が活動していく上で良いわ」


「え?私も無料で良いの?」


「良いよ。お嫁さんからお金を取るほど性格悪くないから」


「ははは。君はどうやらお金持ちのようだね。さすが国王をやっているだけある」


「いえ、異世界の神が言うには建国という仕事をしている対価、給料を払っているとのことで結構な額をもらっているので、そのお金で頑張っている女の子達を応援したいだけなんですよ」


「君は良い性格をしているね。あ、いや皮肉ではなく言葉通りの意味で。なかなか出来る事ではないよ。うん。君なら娘を幸せにしてくれそうだ?どうお母さん」


「あなたと同じ意見よ。光一さん。娘をよろしくお願いしますね。やんちゃな面もありますが良い子なので」


「お、お母さん!」


「僕からも娘をよろしく頼むよ」


「はい。必ず娘さんを幸せにします」


「結婚式はするのかい?」


「はい。僕の国でさせていただきます。異世界ですのでご両親しかお招き出来ないのが心苦しいですが」


「それで構わないよ。僕達がドレス姿を見られれば十分さ」


「日程は後日、相談させてください」


「分かった。改めて娘をよろしく頼む」


「はい。本日はお時間をいただきありがとうございました」


「いや、面白い話も聞けたから良かったよ」


「それではそろそろ失礼致します」


「またいつでも娘と一緒に来てくださいね」


「はい。またお邪魔させていただきます」


「それでは失礼します」


「私も失礼します」


 僕達は車に乗り込んだ。

 車が走り出しても見えなくなるまで紗也華のお母さんは手を振り続けていた。

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