122 ハロライブのライブと新婚生活と語尾キャラ
マンションが正式にオープンしたことを僕の地球の家族に伝えると引っ越して来た。
引っ越し作業はインベントリを使って手伝ってあげた。
今の家は貸して家賃収入を得るらしい。
家は使わないとボロボロになるからね。良いことだと思う。
それから1ヶ月経った。
その間は僕の地球の家族と嫁さんが交流したり、映画やドラマを観たり、美味しいと評判の飲食店に行ったりした。
最初は僕の地球の家族と嫁さんとの間に距離感があったが、話している内に段々と距離が縮み今では親密になっている。
もう1回、ネズミの王国とネズミの王国の海側に行ったりして楽しんだ。
それと箱根に泊まりに行って温泉を満喫した。風呂の入り方はエイドが人型になって女性陣に説明していた。
エイドに「人型になれるんだ」と言ったら「天使ですから。余裕ですよ」と言われた。この天使強い。
そして昨日、夕方6時半頃にハロライブさんでオンラインのライブがあった。
ハロライブ初の全曲オリジナル曲の音楽ライブだ。
始まるまでは僕の奥さん達はライブを観ることに消極的だったが、始まった瞬間、目の色が変わった。
普段はタランチュラを食べたりと芸人のような一面もあるハロライブ所属タレントがライブでは皆がダンスや歌も素晴らしくアイドルとしてキラキラ輝いていた。
皆、コメントする余裕もないくらい食い入るように観ていた。
ライブが終わった後、ブリタニアに……
「あなたが彼女達を応援する気持ちが分かったわ。女の子が皆、輝いていた。王族としての立場から言うと私達の世界には女の子があんな風に輝ける場はないと思うわ。あれがアイドルなのね。素敵だったわ。私達の国でもいつかあの子達のように輝ける場を作ってあげたいわね」
……と言われた。
そこで僕はブリタニア達にこう答えた……
「あれを観て涙をボロボロ流すファンもいるんだよ。特にデビュー……活動を始めた頃から観ているファンはね。ファンって言うのは応援する人達の事を言うんだけど。何で活動を始めた頃から観ているファンは特にそうなるのかと言うと彼女達は活動をする中で楽しい時もあれば苦しい時、辛い時もあってファンはそれを観てきているから。彼女達の成長を観てきているから。あの素敵な歌やダンスだって凄い努力をしてきた結果だというのが分かるから。彼女達の夢が叶って輝いている。その姿を観て涙を流すファンもいるんだ。……なんて例えれば良いんだろうね?娘が結婚して幸せそうにしているのを観て泣くお父さんみたいな感じかな?」
「なるほどね。何となく分かるわ」
そして今日である。
ライブの準備で忙しい時期にマンションの内装の希望を聞いたり引っ越しの準備をさせたりして申し訳無かったなとかそんな事を考えていたら、ブリタニアが急にこんな事を言いだした。
「私達もバーチャルアイドルをやりましょう!」
皆、反対するかと思いきやむしろ乗り気で「自分もやりたい!」と言いだした。
あ、ちなみにハロライブの皆さんはネット回線の工事の手配を進めてそれが完了したら引っ越してくる予定のようだ。
ネット回線の工事って1ヶ月とかかかるからね。多分、そろそろ回線工事が終わる頃だと思うから徐々に引っ越してくるかな?
……と僕が半分、現実逃避をしている間も話が進む。
「彼女達は皆、個性豊かだわ!」
「僕は皆も個性豊かでかわいいと思うけどな」
「私達はあなたが寝た後に彼女達の動画を観て研究したのよ!」
「ちょっおまっ!僕のパソコン使ったの!?」
「そうだけど何か問題ある?」
「パスワード設定しておいたよね!?」
「あぁ、エイドに聞いたら教えてくれたわ」
「エイド」
「は、はい!?」
「裏切ったな」
「すみません。申し訳ありません。奥様達の圧に勝てなかったんですぅ!」
「(ちなみにエイド、僕のプライベートなブックマークは見てないよね?)」
「(そりゃもちろん。エイドが言われたのは「彼女達の動画を見たい」だけですので見せてません)」
「(なら良い)」
「僕のパソコンを使うのは問題あるけど今回は良いよ。今度、皆の分も買ってあげるね」
「ありがとう!助かるわ!」
「ふぅ(危なかった)」
「それで彼女達の動画を観て研究した結果、語尾の重要性よ!」
「語尾キャラそんなにいないと思うけどな」
「いいえ!私達に必要なのは語尾よ!」
「例えばブリタニアは長い間、一緒に生活しているのもあるかもしれないけど口調が特徴的だと思うよ?~だわ。~よって」
「そ、そう?」
「うん。それにシャーロットは敬語という特徴があるし、妹のエリザベスも敬語だよね」
「そうですね」
「私もそうです」
「語尾を変える意外にも方法があって例えば今のエリザベスの返事だと『私、エリザベスもそうです』という風にすれば明確化出来る」
「そう言われてみればそうね」
「エリザベスの場合は『~なのです』も良いかもしれないけど」
「エリザベスはそれも良いと思うなのです」
「例えばリアも『リアもなになにだと思います』とすれば特徴的でしょ?エリアナもそう」
「わ、私も?……あっ、私、エリアナも!?」
「そうそう」
「どうしても語尾キャラにしたいならクレマリーが丁度良いと思うよ。語尾に『にゃ』を付けるとか」
「猫やんけ!狐じゃい!」
「おー!今の反応良いね!」
「ありがとうございます?」
「例えば『だと思うこん』『それが良いこん』とか?うーん微妙か」
「分かりましたこん!しばらくはそれでやってみるこん!」
「あ、意外と良いかもしれない」
「あの~私、ジュリエットはどうすれば良いでしょうか?」
「それで良いんじゃない?」
「???」
「さっきも言ったけど語尾だけじゃなくて自分の名前を会話に入れれば良いんだよ。自然としてたでしょ?」
「ジュリエットはこれで良いんですか?」
「それで良いと思うよ……ところで皆、本当にバーチャルアイドルやるの?皆の場合は王族だしそのままの姿で良いと思うんだけど」
「あ、確かに言われてみればそうね。でも普段の会話でもこうやって会話するのも楽しいかも」
「エリアナもそう思います」
「皆、英語……あぁ説明すると皆の世界の言葉ってこの世界のイギリスという国の言葉と同じなのね。それでイギリスは日本では英国とも言って英国の言葉を英語と言うの」
「へーそうなんだ。不思議ね」
「面倒だからここでは英語って言うね。皆、英語を話していたから分かると思うんだけど。英語で語尾キャラは出来ないと認識している。おかしくなると思うんだ。でも日本語って他の言語に比べ難しいけど色々な表現ができて面白いと思うの。だからわざわざ皆の世界に日本語を導入したんだ」
「確かに日本語って面白いわね」
そして今日もこんな話をしながら1日が終わる。
色々とあったからこそたまにはこういう平和な日常も良いと思うんだ。





