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116 神界裁判

 1年7月12日


 神界にて……


 全ての神が創造神を囲んでいる。


「こ、これはどういう事じゃ」


「それはこっちのセリフですよ」


「せ、生命神!?」


「あなたに言われた通りに地上を良く観て働いていたらですね、地球であなたと地球の神が人間の心を操ったり、地上に降りて人間を虐殺したりしている動画を観たんですよ」


「そ、それはじゃな仕方ないことだったんじゃ」


「コウイチくんはショックのあまり自分で命を絶ちましたよ。新神とは言え我々と同格の神が亡くなった。これは重大な事件だと我々は考えています」


「法務神、神が人の心を操ったり、地上に降りて複数の人間を虐殺するのはどういう量刑になる?」


「はい。前者は降格処分。後者は死罪ですね」


「だそうですよ?創造神」


「ヒィイイ」


「それでは裁判をしましょうか。前者について有罪だと思う方は挙手をお願いします。……全会一致ですね。後者について有罪であり量刑が妥当だと思う方は挙手をお願いします。……全会一致です」


「ま、待ってくれ。ワシは悪くない」


「時空神どう思われますか?」


「まずは降格処分をしましょうか?」


「はい」


「ワ、ワシの権限レベルが下がっておる」


「次に自分が何をやらかしたか自覚がないようなので罪を認めさせるために説明しましょうか?」


「まず神が人の心を操った件についてどうお考えですか?」


「仕方ないことだったんじゃ」


「仕方ない?『君には色々と恩があるしなるようにしても良いじゃろう』と言ったのはあなたですよね?」


「そ、それは『ただし本人が同意して』と言ったじゃろ?本人が同意しないようにして何が悪い」


「あなたは神でありながら人に対して嘘をついた。更に人の心を操った事を悪いことだと思ってない。救いようがありませんね」


「そ、それは……じゃな」


「更にあなたは地上に降りて罪のない複数の人間を虐殺した」


「そ、それはワシがやった訳ではない」


「あなたも地上に降りましたよね?更に複数の人間を虐殺したことを止めるどころか支持した。罪深いですね」


「そ、それはコウイチくんが家族を神族にしようとしたから」


「コウイチくんが神になる前にあなたが許可した事ですよね?コウイチくんのどこに非があるんですか?」


「そ、それはそうかもしれんが仕方ない事だったんじゃ」


「仕方なくないですよね?神界のルールを破る正当な理由になりませんよね?」


「ならどうすれば良かったんじゃ?」


「何もしなければ良かったんですよ。それかコウイチくんにやっぱり家族は対象外と説得すれば良かったんですよ」


「し、しかし」


「神が罪のない人を虐殺しておいてグダグダと言い訳ですか?見苦しいですね。それでも神ですか?」


「め、目上の者に対する口の利き方でないな」


「目上?あなたは降格となったので我々と同格ですが?まだ自覚がないんですか?頭が悪いんですかね」


「な、なんじゃと」


「時空神どう思われますか?」


「創造神とは長年の付き合いだけどここまで落ちぶれるとは思ってもみなかったわ」


「な、なにぃ」


「全会一致であなたの降格処分と死罪が決定した事の重大性を理解しなさいこのボケ老人」


「ボ、ボケ老人じゃと!?」


「速報です。地球側は神の死刑を執行したようです。新たに真面目で大人しい神を創る予定だそうです」


「せ、先輩は死んだのか」


「あなたも同じよ」


「ヒィイイ。ま、待ってくれ悪かった許してくれ」


「何が悪かったか説明できる?」


「そ、それはじゃな……」


「駄目ね。人の話を聞いていなかったのかしら?」


「あなた方がやったのと同じ殺し方をしてあげますね」


「ヒィイイ!」


「破壊神さんお願いします」


「俺の出番か。同じ痛みを与えてやろう」


「ヒィイイぎゃぁああああああ痛い痛い」


「もう一発」


「ぎゃぁああああああ痛い」


「更にもう一発」


「ぎゃぁああああああああ」


「ようやく死んだようね」


「終わりましたね」


「まだ終わってないわよ」


「そうでしたね。地球側はコウイチくんが最初に両親に会いに行くところまで時間を戻すみたいです」


「それではこちら側はコウイチくんが戻ってくる直前まで戻すわ」


「地球側は無事に新しい神が誕生したようですが、こちら側はどうしましょうか」


「新たに神を創るのは無理よ。生命神が創造神を兼務したら良いんじゃないかしら?」


「僕がですか?自信ないんですが……創造神を生き返らせてコウイチくんの家族殺害関係の記憶を消すのはどうですか?」


「仕方ないわね。そうしましょうか」


「ぎゃぁああ?あれ?痛くない」


「どこまで覚えていますか?」


「何かまでは覚えていないがワシが重大な神界のルール違反をして降格処分と死罪になったのは覚えとるよ」


「降格は継続したままだから精々、真面目に働いて神々からの信頼を取り戻すように努力することね」


「分かった」


「それからしばらくはコウイチくんとコウイチくんのご家族との接触は禁止します。良いですね」


「なんでじゃ寂しいじゃないか」


「神界のルール違反をした罰です」

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