113 得たモノと失ったモノ
「ただいま」
「本当に一瞬消えただけに見えたわ」
「それじゃ皆、行こうか」
「「「「「「「おー!」」」」」」」
7人もいると賑やかだなぁ。
地球に戻ってきた。
「うわぁこれまた広いわね」
「本当に広いですね」
「お、お姉ちゃん。これが私達の家?」
「エリー、分かるわ信じられないわよね」
「景色も凄いわ!」
「ベ、ベッドが1つしかないんだけど!」
「サーバールームの横にリネン室がありまして、皆さんが滞在中はエテルノがリネンを担当するのでご安心ください」
「そ、それってつまりそういうこと!」
「お、お姉ちゃんと一緒に!?」
「エリー仲良くしましょうね」
「皆さん普通に寝るという選択肢はないんですか?」
「そんなものあるわけないでしょ?」
「みんな、これから両親に会いに行きたいんで変な話をしないでもらえる」
親にこれから話があるんだけど2人とも家にいるか聞いたら「いるよ。弟も一緒に」と返信が来た。
今日、土曜日だからな(遠い目)
「みんなそれじゃ家族を迎えに行ってくるから大人しく待ってて。そんじゃ行ってくる」
ゲートで両親の家の玄関の横に出た。
鍵をあけて家に入る。
2階に上がると家族全員がいた。
「どうもー」
「よー来たか光一」
「話があるって何?僕忙しいんだけど」
「まぁそこに座りなよ」
我が家は相変わらずだなぁ。
「冷静に落ち着いて聞いて欲しいんだけど、まずはこれを見てほしい」
ステータスを表示して皆に見せる。
「何これ?空間投影?どうやってるの?」
「ゲームのステータスみたいだな」
「どういうこと?」
「称号を見てほしいんだけど『新神』って書いてあるでしょ?」
「あるわね」
「これがどうしたの?」
「どういう意味?」
「えーっとですね。信じられないと思うけど僕、就活していたら異世界の神に建国を依頼されたんですね。それで建国して色々と問題を解決したりしていたら僕、異世界の神になったんですよ。えぇ」
「ケッ!何言ってんの?」
「光一、頭おかしくなった」
「お前、正気か?」
いや、気持ちは分かるけども相変わらず扱い酷いなぁ。少しイラッとしたので後光を出してあげよう。
「これ見れば信じるかな」
うんんんん。ハッ!出た!
ふふふふふ。家族全員、僕に頭を下げている。
「な、何だこれは」
「本当に神になったのかよ」
「分かったから。引っ込めて」
うんんんん。ハッ!引っ込んだ。
「分かってもらえたかな?」
「というわけで異世界で王様をやっているのと新しい神。神の新入社員みたいなものになったわけですよ」
「へーすごいじゃないか」
「光一、ホントなのね?」
「……」
それから神になった事による効果を説明した。
「というわけで皆が同意すれば神族になって寿命が無くなるんだけどどう?」
「私はいいや」
「お父さんもいいわ」
「俺も断る」
「な、なして」
「う~ん、人間のまま寿命で死を迎えたいからかな?永遠に生きようとは思わない」
「お父さんも同じだな」
「俺も似たような理由」
「そ、そうか。分かった。それで王族と神になった事で7人と結婚したから紹介したいんだけど」
「な、7人!?」
「お前……」
「兄貴、サイテーだな」
「いや、異世界では複数の女性と結婚するのは当たり前なんだよ」
「光一、お前とは縁を切る。二度と家に来るな。皆それで良いな」
「良いわ。光一あんたをそんな風に育てた覚えはないわ」
「本当に兄貴サイテー2度と顔を見たくない」
「そ、そうか理解してもらえないか。分かったもう2度と来ない。じゃぁな」
「ゲートを開いてマンションに戻る」
「コウイチ辛そうな顔をしているわね。何があったの?」
家族とのやり取りを皆に説明する。
「そっか。理解してもらえなかったのね。辛かったでしょ?」
「ブリタニア、正直キツイ。……わりぃ、やっぱつれぇわ」
「そりゃ辛いでしょ。コウイチには私達がいるわ。泣きたければ泣いて良いのよ」
皆、集まってきて抱きしめてくれた。温かいな。
冷え切った心が温まる。すると涙がボロボロと出てきた。
皆の温かさにより凍った氷が溶けるようにいつまでも涙が出てきた。
……男としては情けないけど今は甘えさせてもらおう。





