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110 2人の姉妹との結婚式

 1年7月3日


 ついに結婚式の日が来てしまった。

 2人と結婚するなんて言ったら石投げられないかな?大丈夫かな?


 僕は創造神様に作ってもらったモーニングコートを着て、広場に仮設で作られた建物の部屋で待機している。

 はぁ…緊張してきた。


 僕のサポート役はウィンドウちゃんにお願いした。

 数分待っていると扉をノックされた。


「どうぞ」


「マスター、お時間です」


「分かった。あ、ありがとう」


「マスター、大丈夫ですか?」


「大丈夫じゃないけど大丈夫」


「どっちですか」


「なんとかする」


 精神的苦痛耐性上昇の指輪を付けていてこれ?

 壊れていない?大丈夫?機能している?

 まぁ良い。良くないけど。行こう。


 式場に近付いていくと聞いたことのない演奏が聞こえる。

 僕は今、広場に仮設でつくられた建物の扉の前にいる。

 ファンファーレが最高潮になったと同時に2人の係の人が扉を開ける。

 正面に見える祭壇までの道にズラリと並んだ招待客がおり、皆が拍手をしながら迎えてくれる。

 ブリタニアさんのお父さんとお母さんもいる。

 シャーロットとエリザベスのご両親は亡くなっているとの事だった。

 新婦側はもちろん協会関係の偉い人達だが、新郎側はエテルノの皆にも来てもらった。

 皆、笑顔で拍手をしている。なんだか更にドキドキしてきた。

 広場なので一般の方も多数集まって見ている。周囲を埋め尽くす程のすごい数だ。


 バージンロードを祭壇へと向けてゆっくりと歩いていく。

 僕は祭壇を上がる小さな階段の手前で立ち止まり、横へとずれた。ここで花嫁さんを待つ。

 ……通常ならそうなのだが今回以降は違う。僕のステータス紹介コーナーです。

 演奏が止まった。皆、ザワザワしている。


 声を拡声する魔法で皆に聞こえるようにする。

「皆様、本日はお集まりいただきありがとうございます。通常の式の進行と異なることに驚いている方もいるでしょう。通常ですと花嫁が来るところですが、その前に私の話を聞いていただきたい」


 更にザワザワする。


「皆様、お静かに聞いていただけますと幸いです。まずは私、大和王国国王のステータスを空間投影しますのでそちらをご覧ください」


 魔法でステータスを空間投影する。


「既に気付かれた方もいると思いますが称号の欄をご覧ください。新しい神。新神と書かれています。そうです私、大和王国国王のコウイチ・タカナシは今年の6月6日に神になったのです」


 それから神になった事による効果をいつものように語る。


「この空間投影が嘘だと思う方もいると思います。それでは私と接点のない協会関係者に確認してもらいましょう。そうですね。あなた!」


 適当に選んだ協会関係者に声をかけるとオロオロとしだした。いや気持ちは分かるけども。


「私のステータスに新神とありますよね?」


「は、はい!間違いありません!」


 跪いてしまった。


「どうぞ席に座ってください。お隣のあなたどうでしょうか?」


 席に座るように言うとなんとか席に戻った。

 大丈夫かな?見てはいけないものを見たような顔をしているけど。

 お隣の方は女性だ。


「ま、間違いないですわ!新神と書いてあります」


 跪こうとしたので慌てて止めた。


 創造神様がやっていたみたいに後光を出せないかな?

 やってみよ。うぅううう。ハイッ!あ、弱々しいけど出た。

 出た瞬間、皆が頭を下げた。

 もう良いやどうやってしまうんだろう?

 うぅうううう。ホイッ!あ、しまえた。


「どうでしょうか?信じてもらえたかと思います。それではお待たせしました。新婦に入場いただきましょう」


 場はシーンとしたままだ。気持ちは分かるけども止めて。反応がないと悲しくなる。


 再び扉が開き教皇のアーロイさん。聖女のシャーロットさん。妹のエリザベスさんが入場してきた。


「し、新婦が2人!?」


「素敵な衣装だわ」


 招待客からだけでなく周りで見ている一般の方から感嘆と驚きの声が漏れる。

 それはそうだ。2人は異例だし、この世界にはまだないデザインの衣装なのだから。

 僕もウェディングドレス自体は見ていたが着ている姿は初めて見た。


 3人はゆっくりとバージンロードを歩き、僕の目の前で止まった。


「それでは後はお願いします」


「はい」


 2人の手を取った。

 2人はゆっくりと祭壇へと上がる。皆に一礼し僕も祭壇へと上がる。


 教皇が誓いの言葉を読み上げる。


「新郎コウイチ、あなたはシャーロットとエリザベスを妻とし、病めるときも健やかなる時も、喜びの時も悲しみの時も、愛をもって互いに支え合うことを誓いますか?」


「はい、誓います」


「新婦シャーロット、あなたはコウイチを夫とし、病めるときも健やかなる時も、喜びの時も悲しみの時も、愛をもって互いに支え合うことを誓いますか?」


「はい、誓います」


「新婦エリザベス、あなたはコウイチを夫とし、病めるときも健やかなる時も、喜びの時も悲しみの時も、愛をもって互いに支え合うことを誓いますか?」


「はい、誓います」


「皆さん、お三方の上に神の祝福を願い、結婚の絆によって結ばれた このお三方を神が慈しみ深く守り、助けてくださるよう祈りましょう。ここに大和王国国王と王妃の婚姻を祝福する」


 招待客と周りで見ている一般の方から大きな歓声と拍手が送られる。

 これで僕たちの結婚は正式に成り立った。

 生涯の伴侶として、僕は新たに2人とも人生をともに歩んでいく。僕達は晴れて夫婦となったのだ。


 魔法で声を拡散するイメージをしてと…

「本日はお忙しい中、僕たちの為にお集まりいただきありがとうございます。若輩者ではございますが、これから夫婦で力をあわせて、豊かな国と幸せな家庭を築いて参りたいと思います。よろしくお願い致します」


 招待客と一般の方からの拍手が僕らに降り注ぐ。僕らは深々と頭を下げ、みんなに感謝の意を示す。


「それでは一旦、失礼致します」


 僕達は3人で会場を後にする。


 この後はパーティーだ。異世界ということもあり地球の披露宴の流れとは異なり色々と省略したものになる。

 僕達が退場している間に会場には席や食べ物が用意されているはずだ。


 2人はカラードレスに着替えた。

 少し時間が経ち用意が出来たとの事なので3人で会場に入場する。

 カラードレス姿を見てまた感嘆の声が上がる。

 …やっぱりカラードレス姿もかわいいなぁ。


「2人とも似合っているよ」


「「ありがとうございます」」


 入場すると教皇が何か演説していた。途中から来たから内容は良く分からんが良いや。



「それではケーキ入刀です」と係の人に言われ3人で協力してケーキ入刀を行う。

 そしてファーストバイトをした。やっぱりこれ結構恥ずかしい。3人して顔が赤くなっている。

 それを周りの人は温かい目で見ている。


 最後に改めて挨拶をして3人揃って退場した。

 これで挙式から披露宴まで全て終わった。正直、結構つかれた。

 だが結婚した事を再認識できてとても幸せな気持ちになった。

 今夜は3人で一緒に寝る予定だ。ブリタニアに今日は2人と寝てあげてと言われた。

 ブリタニアは気遣いのできる優しい女性だ。

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