107 貸し出し専用の銀行オープン
1年6月8日
僕は城の執務室にいる。
ブリタニアとウィンドウちゃん達もいる。
やっと結婚関係の話が終わった。
まだ結婚式があるけどそうじゃなくて「結婚してください」という話。
流石にもう結婚相手は増えないだろう。今度、恋愛神に会ったら問い詰めよう。
そしてやっと内政の仕事が出来る。喜ばしい。
「ナビィ、エイド今良い?」
「はい何でしょうか?」
「はいです!」
「お願いしていた件は出来た?」
「はいもちろんです!完璧です!パーフェクトです!」
「パーフェクト!」
なんか2人が徹夜明けのハイテンションのような感じがするんだけど気のせいかな。
「次にお願いしたい事は田舎も含めて国内全てでインターネットを使えるようにすることなんだけど」
「それ終わってますね。完了してますが」
「流石です」
「でしょでしょ?もっと褒めて~」
「2人ともいつもありがとう。今日は2人とも休んで明日お願いしたいんだけど」
「別に我々、休み要らないですよ?天使ですから!ね?」
「いえーい」
「ブリタニアどう思う?」
「何がよ」
「2人の天使について」
「徹夜明けの時のようなハイテンションだわね」
「やっぱりそう思う?」
「うん」
「2人とも悪かった!色々と大変な作業を押し付けて。お願いだから今日は休んで」
「そこまで言うなら休みますよ。ね?」
「うぇーい!休みだー!」
2人とも帰っていった。
「昔の自分を思い出して胃が痛くなってきた」
「あなたも昔あんな感じだったの?」
「いつ過労で倒れてもおかしくないような職場で働いていたので。というか身体を壊して1年間、通院してました」
「あなたの過労体質はその時からなのね」
「最近は早く職場から帰って家族サービスしているでしょ?」
「ま、まぁそうね。良いことだわ」
「それじゃトラバント地方の皆様に連絡するか。ウィンドウちゃん。貸し出し専用の銀行は準備出来てる?」
「はい!準備出来てます」
「ちなみにトラバント地方に不動産屋があるか念の為に確認してもらえる?」
「承知しました。少々お待ちください」
数分後
「確認が取れました。全ての街にありますよ」
「分かった。ありがとう」
「いえ」
「それじゃ空間投影で連絡するね」
「分かった。静かにしているわ」
「トラバント地方の大人の皆様、おはようございます。お騒がせしてすみません。今回は大人の皆様だけに聞こえるようにお話させていただいています。聞くところによると皆様は風呂は無く井戸から水を汲む生活をしているのが普通だと伺っております。これを耳にし他の世界から来た国王としては大変心苦しく思いました。そこで皆様と特に不動産業をしている方にご提案です。お金の貸し出し専用の銀行を新たに開設致しました。返済計画を分かりやすくご案内出来るようになっております。また、先日作った銀行とも連携していますので毎月、自動的に返済分を引き下ろすようにすることが可能です。私は皆様の生活を向上させたいのです」
偵察用ドローンで街の様子を見てみる。皆、驚いている。
「金銭事情は人それぞれだと思います。家をリフォームするかアパートに住むかマンションに住むか等、金銭事情に応じて対応してあげたい。風呂も無く井戸から水を汲む生活から脱却させてあげたいそう思うのです。私が不動産業の方にご提案したいのがアパートやマンションを一括で買い上げて住民に貸し出し儲ける仕組みです。お金が無く借金はしたくないけど良い生活をしたい。そういう方に合う方法だと私は考えています。井戸の水はタダだったと思いますが水道の水は有料です。維持費のためです。決して高い料金ではないのでご理解ください。また、電気というものも使えるようになります。こちらも有料ですが夜でも簡単に部屋を明るくすることが出来ます。非常に便利なものです。それから明日以降、特別に全国民にタブレット端末という機械を配布します。無料です。今回だけで壊れたり買い換える際は有料になります。申し訳ないですが今、国内に住んでいる人や住民登録済みの方限定となります。この機械で何が出来るかというと私が今空間投影しているような動画が観られたりと便利です。詳細は説明書をご覧ください」
少し休憩。街の反応はどうかな?困惑している感じかな?
「タブレットは充電といって定期的に電気が必要になります。恐れ入りますが皆様の生活環境向上の為にもご理解ご協力お願いします。詳しくは役所や貸し出し専用銀行のスタッフにご相談ください。以上です」
「どうだった?」
「良かったと思うわよ。あなたが国民の為を思っているのが伝わったと思うわ」
「だと良いけど」
「それよりもタブレット端末を無料配布しちゃってよかったの?」
「田舎でもタブレットで教育を受けられるようにしたり、情報番組を流したりしたかったからね。それにズルと言ったらズルだけどマンションの建設やアパート、リフォームは殆どコストがかからないからガッポリ儲かるわけですよ。だから可能なの」
「なるほどね」
まさかあんな事になるなんて、この時の僕達はまだ知る由もなかった。





