春の章その六…春の訪れ?。
私はやしろさんとすっかり仲良くなっていた。
そして翌日の朝………。
『やあ?おはよう!田中さん!』
『おはようございます!お怪我もう大丈夫ですか!?』
私が目を向けた彼は顔のあちこちに絆創膏が貼ってあり痛々しかった。
よく見るとズレている絆創膏を見つける私。
私は気がつくと絆創膏を直してあげていた。
『これでよしっと……あれ?どうしました?』
すると赤くなっていたやしろさん。
『い、いや、なんでも……ない…です。』
『えーっ!?急にどうして敬語なんですかあ?』
『い、いや、な、なんでも。』
真っ赤になったやしろさんに可愛く見えた私。
そしてまた歩き出す私達は会社へと向かう。
会社についた私達はお仕事へと入る。
でもこの出来事で私はやしろさんと仲も良くなった事で仕事もしやすくなっていた。
するとそこへ声をかけてきたのは小山さんだった。
『もう大丈夫なのかい!?』
『あっ!?小山さん!ご迷惑おかけしてすみませんでした!』
『ああ、いいっていいって!会社では僕が上手くいっておいたから大丈夫さ。』
にっこりそう言ってくれた小山さん。
あの時、冷たさを感じたのは気のせいだったかな。
私はそう安心していたの。
すると小山さんが続ける。
『ああ、そういえば休み前に話していたご飯食べには今日いこうか?明日明後日休日だしさ。』
私にそんな言葉をかけてきた小山さん。
『えっ!?』
私はその言葉に固まってしまっていた。
そしてつい、やしろさんに目を向けてしまっていた私。
彼もその言葉に私に目を向けていたようで目と目が合ってしまう。
すると小山さんは続ける。
『いいでしょ!?僕とご飯を食べに行けるし、そしてそのまま朝まですごせるんだよ!夢のようだろ?』
『あ、あの……でも、きょ、今日は遠慮しておこうかな……ちょっと色々あってバタバタしてますし……ごめんなさい。』
いつしか私はそう返していた。
その瞬間……小山さんの、あの冷たい目を見た気がしたの。
『そう…………僕の誘いを断るなんてねえ……。』
『えっ??』
一瞬身体を震わせた小山さん。
そして彼はやしろさんを恐ろしい程の形相で睨みつけるとその場を後にしていってしまったの。
そして帰り道。
私は一人帰ろうとしていた。
やしろさんは課長の呼び出しで少し遅れるとの事だった。
あれから小山さんの姿も見えなかったけれど…私は少し安心していたの。
『ふぅ、なんか気疲れしちゃったな……でもなんか小山さんが怖くて……やしろさんを待ってれば良かったかなあ』
私はそう呟いていた。
暗い帰り道。
私の背後から急に車のライトが眩しく光る。
『きゃあああああーーーーーーーーーっ!?』
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