春の章その五…やしろさん。
私を庇い怪我をしたやしろさん。
私はやしろさんの元へ跪き彼の様子を見る。
頭から出血している彼そして痛む表情をしていた彼だった。
そこへ声をかけてきた小山さん。
『田中さん大丈夫!?』
『あっ!?小山さん!?私は大丈夫ですけどやしろさんが!?』
私はいつしかハンカチを出し彼の額の血を止血するように当てていた。
『まじか!?でも大丈夫なんじゃないか!?血もそんなに出てなさそうじゃん!?』
『今止血してみましたけど…すみません……小山さん駅員さん呼んできてもらっていいですか!?』
必死にそう、うったえる私。
すると面白くなさそうな表情をしていた小山さん。
(えっ!?なに今の顔……)
私は彼のその冷たそうな表情に凍りついた気がしたの。
『あ、ああ!分かったよ!待ってて』
『ありがとうございます。』
小山さんはそう言って呼びに行く。
私はやしろさんの出血の様子を見ながら駅員さんを待つ。
そして駅員さんは来てくれやしろさんを医務室に運んでくれ応急処置をしてくれる。
『もう大丈夫そうですよ!』
処置をしてくれた駅員さんがそう告げてくれる。
私と小山さんはそれを待っていたのだった。
『本当ですか!?ありがとうございます!』
私はそうお礼を告げ、そして小山さんにもお礼を告げる。
『小山さんありがとうございました!』
『いやあ人助けだし当たり前の事だよ。』
『本当にありがとうございます!私はすみませんけど今日もおやすみをいただいてやしろさんを家まで送り届けないといけないので。』
私はそう告げる。
すると小山さんの表情が変わる。
『えっ!?やしろさんは、もう大丈夫なんでしょ?それなら君は出勤できるんじゃない?』
『あ、いえ、でもやしろさんがこうなったのも私を庇ってくれたからですし……すみません。』
私はそういい頭を下げる。
『そう……わかったよ。…』
小山さんは冷たくそう言い放つと会社へと向かったのだろう……姿を消したんだ。
◇
『あ、やしろさん!?』
『田中……さん!?いてて。』
『無理しないでください。』
『ありがとう、助けてくれたんだね?』
『それは私ですよ!ありがとうございます!』
私たちは笑顔になっていたの。
◇
そして私は目を覚ましたやしろさんを家まで送り届け……帰宅したのだった。
『ふう……やしろさん無事で良かった……でも今日のアレはなんだったんだろ。』
すると私のスマホに二件のLINEが入っていた。
一人は小山さん、そしてもう一件は、やしろさんだった。
『今日はありがとう!今度ご飯でも食べに行こうね!』
『はい!やしろさんとご飯行きたいです!』
『僕も行きたい!』
そうして私は。
『あ、LINEでは大変ですし電話で話しません?』
『えっ!?いいの!?』
『もちろんです!』
そうして私達の楽しい時間は過ぎていったのです。
そして。
◇
◇
◇
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