オカ研の新年会。その七。
僕達はおじいさんの救急車を呼んだ。
するとどこからともなく聞こえてきたのは何かの作業車の音が聞こえてきた。
『なんだあれは……除雪車か?』
『きっとそうでしょうね……お嬢様…除雪車が救急車の道を開けてきたのかと。』
そういった雨音さん。
やがて僕達の前に現れた除雪車……それはあっという間に僕達の目の前の大雪を払いのけていく。
『おおっ!?すごい……これならなんとか……』
僕は多少の安堵感が。
そしておじいさんをなんとか保護した救急隊員達はけたたましくおじいさんを救急車に乗せ車を走らせていったんだ。
見送る僕達。
すると僕の耳に誰かの声が聞こえてくる。
『なんまいだ……なんまいだ……………』
その声はいつの間にか僕の隣にいたおばあさんだったんだ。
おばあさんは手を合わせながらそう呟いていた。
おばあさんはずっとずっと手を合わせ救急車をが音も聞こえなくなるまで続けていたんだ。
するとおばあさんはそのままある方向へ歩き出そうとする。
『おばあちゃん!?』
部長が彼女を呼び止める声。
おばあさんは立ち止まるとこちらに目を向ける。
部長はおばあさんに向かい言葉を続ける。
『おばあちゃん……良かったら……この村の話を聞かせて貰えませんか?』
おばあさんは部長の言葉に驚きの表情を浮かべる。
部長の顔は真剣そのものだった。
するとおばあさんは微かな声で何かを呟く。
『……ついて……くりゃぇぇ…………………。』
きっとそう言ったんだと思う。
僕の耳にはそう聞こえた気がしたんだ。
すると歩き出すおばあさん。
そして聞こえたのか…部長はおばあさんの後に続く。
僕と雨音さんは目を合わせ頷くと部長の後を追いかけたんだ。
◇
◇
◇
僕達がおばあさんの家に辿りついたんだ。
『ここがあのおばあさんの……家なんですかね?』
『きっとそうでしょう……』
すると雨音さんはスマホをチェックする。
『うん……電波も大丈夫……お嬢様に何かあればすぐに連絡もできそうです。』
『そうなんですね?でもなにか……か………この雪が止んでくれたらまだ安心できるんですけどね。』
『ええ…………私達の住む地域だけのこの異常気象は予想外ですからね……これはやはり科学では解明できない事ですからね……』
『本当に……あ!部長とおばあさんが家に入っていくみたいですね…僕達も急ぎましょう。』
そして僕達も玄関から入ろうとしたその時。
ガラガラ………ピシャリと玄関を閉められ施錠された音が聞こえる。
僕が玄関を開けようとしても開かなかったんだ。
『なにっ!?これは!?』
僕がそういい驚いていると雨音さんが背後で叫ぶ。
『きゃあああーーーーーーーーーーーっ!?』
振り返った僕の目の先には……庭に積もった真っ白な雪を真っ赤に染めていたんだ。
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