オカ研の新年会。その四。
僕達の前にきた雨音律子さん。
すると彼女は持ってきた書物を開き……。
語り始めたんだ。
◇
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時は江戸中期の頃。
この街は平和な時期でもあった。
その中で色々な作家も現れ様々な話も書かれる様になった。
そして一つの話が盛り上がったのだった。
話の内容はこうだ。
『雪女伝説。』
冬のある日、とある山で迷った男がいた。
そう……男は山を降りようとして突然の吹雪に迷ってしまったのだ。
もうダメか……………そう思った時。
男は目の前に一軒の小さな小屋を発見する。
『ここは……助かった……か。』
男は小屋の扉を叩く。
コンコンっ。
『すみません……どなたかいますか?』
男はこの家の中から生活音と火の温かさを感じ取る。
『すみま……………せ……………………』
男がもう一度声をかけようとする……。
次の瞬間。
すすーーーーーーーっとその扉は開いていったんだ。
『おや?どこの殿方でしょうか?』
家にいたのは美しい女性だった。
男は家の中に通されそして難を逃れたのだった。
この日男は女性に解放され無事夜を過ごしたのだった。
ところがこの女性は美しすぎた。
男は元々一人者……狭い小屋にたった二人……。
その時この男の理性というものは…………………。
崩壊した。
この女性は時を終えると男に告げる。
『これは……本気…………ととってもよろしいのでしょうか?』
男は女性の言葉に我にかえる。
実はこの男には村にお互い気の許し、好意を寄せていた一人の女性がいたのだ。
男はその言葉に少々焦るが……なんとか衣服を着ながらも答える。
『あ、ああ………もちろんだ。』
『そう……嬉しゅうございます。』
女はそう声にする。
『じゃ、じゃあ俺は一度村に戻りお前の元にくる準備をしてくるからな……待っていてくれ。』
男はそう言い残し。
小屋を後にしたのだ。
『いつまでも……お待ちしてます。』
女のその言葉が男にはきっと届かなかったであろうが。
それから随分の時が流れた。
◇
◇
◇
そして男は結局想い人と一緒になった。
男は小屋で出会った女の事をすっかりと忘れていた。
十数年後。
もう男の村にも冬がやってきていた。
「今年も、もう寒くなったなあ。」
「そうですね……」
男は幸せな時間を過ごしていた。
その時。
コンコンっと扉を叩く音。
「はあい……どちら様でしょうか?」
男の妻が声をかける。
しかし更にノック音だけが聞こえる。
ガラガラっと男の妻が扉を開けたその時。
突然部屋の中に吹雪が舞い込む。
「きゃっ!?これは!?」
「どうした!?うっ!?お前……は??」
男の前に立っていたのは恐ろしい表情のあの 女性だった。
『私を裏切った怨み……はらします。』
そして。
この村は大雪による被害で………全て無となったのです。
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お読みくださりありがとうございました。




