オカ研の冬へ…早すぎるトナカイ5。
「部長ーーーーーーっ(エエエエエェェェーーーっ)!!」
俺は部長にありったけの声を上げた。
すると。
俺を見つめる仁までもが俺をじっと見つめてくる。
「確かにこれは……まさか。」
するとその時。
部長が仁の背後から近づいてこようとしていた。
そして振り返った仁。
二人の顔が近づいていたんだ。
顔を赤らめる二人。
なんだこの状況は!?
「ご……ごめん……涼子さん。」
「う……うん……私こそ……ごめんね。」
「いや、涼子さんに怪我をさせるところだったんだ。」
「うん……大丈夫だよ…仁。」
俺がここで必死に訴えかけているのに目の前で何をイチャイチャ始めてんだこの二人は!?
『ヴェ……ヴエエエエエェェェ。』
イチャイチャしている二人目掛けそんな声を上げる俺。
するとやっとの事で見つめあう二人はこちらに目を向ける。
「ん……ちょっと待っててよ?」
「そうそう…今さあ……ラブラブなの。」
おかしい!!おかしいぞおおお!!
まずはこっちをなんとかしてから勝手にやってくれよ!!
『ヴェェェェェェェェェェェーーーーー!!』
俺が再び叫ぶとやっとこっちに目を向ける二人。
「なんだよーーー全く………」
そういった仁は餌を手にすると俺に食べさせようと草を握り口元運んでくる。
「ほら?腹が減ったんだろ?」
俺はその言葉にガッカリうなだれる。
すると。
その時、カランカランっと俺の首元からあのオカ研メンバーの証である『バッジ』が足元に落ちる。
(あ………………)
すると『メンバーバッジ』が落ち裏面になる。
そこには俺のナンバーであるナンバー2のマークが記されていたんだ。
「これは!?」
「なに?ナンバーは!?」
「「ナンバー…………………2これって!?」」
「「まさか輝也なのか!?」」
やっと気がついたのか!?
二人は声を合わせさけんだんだ。
「待って!?輝也に電話してみる。」
そういった仁は俺のスマホにかけていたらしい。
「ダメです。スマホは出ない……じゃあ家にかけてみる。」
「うん!お願い!仁。」
そして家にも戻ってない事を確認した仁は通話しながら部長に首をふり伝え電話をきった。
「やはり…このトナカイのような生き物が……輝也なのか!?」
「そうみたいだな……これは奇っ怪な……もしかして!?」
「部室にあったアレに触れて意識を飛ばしたけど、しばらくして元に戻って帰っていったと思っていたんだけど…いつの間にかこんな事になっていたって事ですかね?」
「そのようだな…だが『あの角』の事を調べさせねば…私は先生に調べてもらう事に頼んでくる。」
「じゃあ俺は輝也を見てますね?」
「ああ……頼む。」
そして部長は部屋を出ていく。
その時……突然俺の視界がぶれていく。
(あ……あれ………………………………………。)
そしてまた……俺はまた意識を失ってしまったんだ。
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