オカ研夏合宿その六。
僕は部長をさがしていた。
彼女の後を追い飛び込んだ穴。
僕は滑るように落ちていくと辿り着いたのは見知らぬ村。
気がつくと僕は一人立っていた。
「ここはどこなんだ?」
暗くはなっているが辺りを見回すと寂れた村。
その建物は寂れてボロボロ…人一人も住んでいなさそうな村。
過去にはきっと平和な日常があったのであろうけどそれは遠い過去のような荒れ具合だった。
「やっぱりもう誰も住んでいないのかな。」
夜でもあるのに聞こえてくるジリジリという夏の暑さを物語る音。
虫の声も所々に聞こえている。
「暑いな……でも涼子さんが落ちた穴に入ってきたのにどこにいったんだろうな?」
僕はそう言いながら歩き出す。
暗い中…月明かりだけが明るく夜道を照らしていた。
だけど見ても街灯がチラチラと数箇所はいつ切れてもおかしくなさそうについていた。
「人って住んでいるのかな。」
僕は所々に左右に点在する廃墟を見て回っていた。
この村には何軒の家があるのだろう。
歩いたらそれなりの距離がありそうな村ではあり一軒一軒の隣りまでの距離も結構あったのだ。
しかもそれでいて人の気配がほとんどない。
きっと今くらいの時間だったら家に灯りも灯ってはいる頃だろう。
僕は涼子さんの事が余計心配になってくる。
「どこにいったんだ………涼子さん。」
すると僕の視線の先に数軒の灯りの灯る家が見えてきた。
僕は片っ端から探ってみようと試みる。
まずは一軒目と少し大き目な家が見えた。
その大きさからこの地の地主とかという想像までできそうな数軒の中で一番大きな家。
僕は訪ねてみる。
玄関にはチャイムがあり僕は鳴らしてみる。
するとチャイムを鳴らしてから数分後。
「はいはい。」
そう言って中から誰かが来てくれそうな声が聞こえる。
家の奥からトントンと僕のいる玄関先に向かってくる足音が聞こえる。
そして一人の老人がやってくる。
頭には髪がない老人。
足もあまり良くないのか杖をつきながらもここまできてくれたようだ。
「どなたかな?」
老人はそうこちらに問いかけてくる。
「夜分遅く失礼致します……僕はここ海鳴村の民宿に宿泊してる者なんですけど僕の知り合いが行方不明になってまして……今急いで探しているんです!!」
「ほう……そんな事があったのじゃな?で……それでここへは何をしに!?」
僕はその言葉に苛立ちを感じる。
「だからその子を探しに………」
僕がそう言った瞬間。
背後から何かの気配を感じる。
寒気を感じ僕は思わず固まってしまう。
僕は振り返ろうとしたその時。
バキっと音が聞こえ……頭部に激しい痛みを感じる。
僕が意識を失いそうになったその時。
僕の目には…にやりと笑みを浮かべた先程の老人が見えた気がした。
そして僕は意識を失ったんだ。
「涼子…さん……。」
◇
◇
◇
仁が立ち寄った家で何かが起こってしまった。
お読み下さりありがとうございました。




