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黒の怪奇譚  作者: 黒羽冥


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オカ研夏合宿その四。

俺達にこの村のいわれを語ってくれた部長。

すると部長の叫び声が聞こえた。


「きゃあああああああーーーーーーーー!?」


今の彼女は素肌状態。

どうすれば!?

その時。

駆け出していたのは仁だった。


「仁!?」

「輝也!?僕はいくよ!!」


そう言いながら脱衣場に向かおうとする仁の姿。

確かにこの脱衣場は一つの建物になっており…ここから入って行くのが一番早かったんだ。


「ううっ!?そ、そうだな、ここは部長を守る事が先決なハズだ!!よし!俺も。」


俺は仁の後を追う。

これは部長を守るため。

これは部長を守るため。

自分にそう言い聞かせ仁の後を追った俺。

暗闇の為、視界は真っ暗な中を女湯目指し走る俺達。

どうか無事で。

いてくれ部長!!!!!

そして俺達は遂に女湯へと辿り着いたんだ。

そこには……なんと誰の姿もなく……そして不思議な事にお湯が張っていたハズの湯船にはお湯がなく……深く陥没した人が一人すっぽり入れそうな穴が空いていたんだ。


「なんだ……これ。」

「わからない…けど、ここにもしかして部長が落ちた……とか?」


俺がそう言ったその時。


「輝也!?俺行ってみる!!」

「まじか!?仁??まずは誰かに報告しないとじゃねえか!?」

「いや、それは輝也に任せる!!部長ーーーーーーーーーーー!?」


すると仁はその穴に飛び込んでいく!!!


「まじか!?仁!!???」

「たあああああーーーーーーーーーーっ!?」


次の瞬間……そう叫んだ仁は穴の中に飛び込んだんだ。


「仁ーーーーーーーーーーーーーっ!?」


俺は叫ぶと仁の姿は穴の奥へと落ちていったんだ。


「くっ…待て……これは夢なのか……この村とこの民宿……そして怪しいあの老婆……これはこの宿と何かを繋ぐものがあるのか…あの穴に飛び込めば分かるのか……なら。」


俺はスマホを取り出し岡崎先生へと電話を繋ぐ。

そして岡崎先生へ今回の経緯を話す。

この地へ来てもらう為に。


「よし……これでひとまず……」


俺はそう一言呟くと。

俺の背後からトントンっと誰かが肩を叩いてくれる。

俺はゆっくりと振り返っていく。

すると。

そこに居たのはあの老婆だった。

ニヤリと笑みを浮かべる老婆。


「ふふふ……どう……されましたあ?」


怪しき声をかけてくる老婆。

俺はその怪しさに身体も動けなくなっていた。


「いや…あの…………」


部長達の事を話そうと考えたその時。

ふと頭に浮かんだ考え。

そのまま正直に話して……もしも二人が消えた話をしてこの老婆がこの事に何か関係があったなら……落ちていった二人に何かが起こるのでは?と。

そして老婆に答える俺。


「いえ、なんでも。」

「そうかいそうかい…そうだ……食事の準備が出来ましたのでの……報告に来たのじゃが…二人はどちらへ?」

「ああ!二人はもう部屋に戻りましたね。」


俺は咄嗟に嘘をついた。

その時老婆は俺の背後を気にかける。

もしかしたら穴に気が付かれて……こうなったら言うしかないのか!?

俺はそう考えさせられる。


「ここの湯は気持ち良かったじゃろ?」


老婆の違和感だらけのセリフ。

俺はハッと後ろを振り返る。

すると。

先程まで空いていた穴は無くなり湯は何事もなかったかのように溢れながら湧き出ている。


えっ!?

どういう事……なんだ。


すると老婆は口を開く。


「ほっほっほ……さあ……のぼせない程度に楽しんでくだされ。」


そう言って立ち去っていく老婆。

俺は。

俺は。

どうしたら。

お読み下さりありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
部長のためだと言っても、罪意識はなかなか払拭できませんもんね。 でも部長は居なかったのですか。ちょっと残念(こら) それにしても老婆が怖い(;´∀`)絶妙なタイミングでいつも登場するから嫌だなぁ。
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