夏の季節の。その六。
俺達は部室で話し合っていた。
霊体相手にどう立ち回らないといけないのか。
つまり…霊能力者と呼ばれる者の類いの力を借りなければ我々の力では、どうにもならないのではないかと。
「さて、どうしたものか……彼女がそのまま自宅に帰るとも限らんしな。」
部長は神妙な表情を浮かべる。
「部長……その子を探し出せてもどうしましょう!?」
仁の珍しい正論。
「確かに……仁の言う通りだ……彼女に取り付いた奴をなんとか引き剥がさないといけない。」
「部長……それはどのようにして?」
「ふむ……仁……それが分からないから悩んでるのだよ。」
「わわっ!?僕も考えますから!!」
いつもにも増して仁はやる気に満ち溢れていたんだ。
そして…俺も気になった事を告げる。
「部長が気づいたか分からないけど…奴に触れられたのかなとは思ったのだけど、触れられると手形の様な後がついてる事に俺は気づいたのだけど。」
「なにっ!?」
「輝也……それは僕にも気が付かなかった。」
「まあ、それでも封じれなければ意味はないけどな。」
俺がそう言うと。
軽快なこの世界で有名な魔法少女のアニメの主題歌が流れる。
テロテロリンテロテロリン♪
「ん!?誰……?」
すると部長が電話に出る。
「はい……私だ……どうした?」
部長はしばらく電話越しの相手と通話をしている。
◇
◇
しばしの通話を終えた部長が電話をきる。
あのメロディーは意外だなと俺は思いながらいた。
「ふぅ……なんとか……なりそうだ。」
「ん!?」
「部長どういう事ですか!?」
すると部長は微笑み言葉にする。
「ああ……霊を鎮める為の人物を探しておったのだがな…探せたのだ。」
「「なんと!?」」
俺も仁も驚きの声を上げる。
「部長!?」
「それは!!!???」
「ああ……私も会うのは十年ぶりくらいだが…話では頼れる霊能力者だ。」
「「霊能力者!?」」
「ああ……一時間ほどでここへ来てくださる話がついた。」
するとその時。
「お嬢様!?」
この場を離れていた岡崎先生が走り部室に駆け込んできたんだ。
「岡崎!?どうした!??」
ただならぬ岡崎先生の表情。
俺達は岡崎先生の異常事態に身構える。
すると岡崎先生が口を開く。
「お嬢様……あの女生徒が街で倒れていたらしいのです…そしてそれまで一緒にいた女生徒が忽然姿を消したという話なのです!!」
「なんだと!???」
俺達はその衝撃の話を聞き驚く。
そしてその事実に恐怖を感じ始めていた。
「今その彼女は!?」
「病院らしいです…警察も失踪してしまった友人を捜査しはじめたらしいのですが。」
「失踪だと……彼女と一緒にいての失踪……まさか…彼女から乗り移って失踪したとでもいうのか!?」
「確かにそれも……考えられますね…。」
「くっ!?我々の動きが後手後手になっているのか。」
「部長、手分けして失踪したというその子を探しますか!?」
仁のその発言に悩む部長。
「我々に助けを求めてきた女性を何も出来ずに苦しめて終わりなのか。」
すると仁は部長の肩に手を添える。
「部長……きっとなんとかなるから!!」
「仁!?」
部長が涙ぐみながら仁を見つめる。
おかしな雰囲気を感じる俺。
するとその時。
「はあああーーーーーーーーーーい!!おまたせ涼子ちゃんっ!??」
そんな大声を上げて部室に入ってきたのは軽いノリの眼鏡をかけた優男の姿。
そして男は、つかつかと部長の元にあるいていくと。
部長の手を取る男。
そして。
ぶちゅーーーーーーーーーーーーーーーっと部長の手の甲にキスをする優男。
部長の顔は真っ赤になる。
「キャーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
部長の平手打ちがバチーンっと軽快な音を立て部室内に響き渡る。
◇
◇
◇
お読み下さりありがとうございました。




