表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒の怪奇譚  作者: 黒羽冥


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/140

雨の季節の。その四。

俺達は紫陽花寺の前に立っている。

部長から聞いてきた先程の話。

何か怨念的なものがあるというのか。


「部長……そのむらさきさんって……!?」


俺の質問に部長は怪訝そうな表情でこちらを見る。

時は日が傾き初めこれから夜がふけっていく時間だ。


すると。


「藤野………さん。」


今回相談に来ていた女性も一緒に来たのだがその子の様子が何やら様子がおかしくなっていたのだ。


「どうしたのだ!?」

「うううっ!?」


女子は突然苦しみ始める。

両膝は地につき自分の身体を抱くかのように苦しむ女子。

まるで何かに取り憑かれたかのように来るしむ女子。

俺達の目の前で悶え苦しむ。

だが俺達には今何も出来ない。


すると。


突然女子の動きがピタリとやんだ。


『うううぅぅぅぅ。』


低い唸るような声を上げる女子。

そして女子からは何か嫌な雰囲気を感じる。


次の瞬間。


『どう……して。』

「なんだ!?」


女子の低い声でどうして?

と、そう聞こえた。

気がつくと涙を流し震える彼女。

部長は彼女に問いかける。

すると。

突然空からポタリぽたりと雨が降り落ちてくる。


「この雨は…………!?」


やがて雨足は強くなってくる。

そしてざーーーーーーっとスコールの様な雨が。


すると、すぅーーーーーーっと倒れていく女子。


「はっ!?いかん!?」


俺は気が付き彼女が倒れるのを防ぐ。

そして彼女を抱きかかえると部長の声がする。


「一旦彼女を保護しよう……ここから一番近いのは……学校か。」


するとそこへいつの間にかいたのは先生だった。


「お嬢様…まずは学校までいきましょう…詳しい事はそれからで。」

「ああ…頼む。」


こうして俺達は彼女を保護しひとまず学校へと向かったんだ。

学校の保険室。

俺様は寝てしまった彼女の様子を見ながら時を待つ状況。


「彼女は突然何者かに襲われたか…それもやはりあの寺の語りにあった何者かの犯行か。」


部長のその言葉に俺達は考えてしまう。

すると部長の連れてきた先生…『岡崎』先生が口を開く。


「お嬢様……これは中々厄介な霊体がこの原因になっているようです。」

「何っ!?どういう事だ!?」

「ええ…これはまだ私の推測ですが。」


『岡崎』先生は語り始める。

まず、今の彼女は……虚無の状態。

つまり彼女の魂が抜けているのです。

あの何かに魂を乗っ取られている状態。

彼女は今自分というものがあの身体から抜けているのです。

そしてそこへきっと何者かが。

「まあ、でもその何かは分かっていないのですが…そして彼女は身体まで乗っ取られてどうなるかが……。」


『岡崎』先生がそう語った。

「部長!?『岡崎』先生ってどんな能力を持っているのですか!?」

俺はついそう問いかけてしまっていた。


「ああ……輝也……それはな……」

「それは!?」

「企業秘密だ。」


その時。

寝ていたはずの。

彼女が口を開いたのだ。


「ここは…どこだ…。」


まるで別人…男の野太い声が聞こえたのだった。


お読み下さりありがとうございました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 魂が抜けている状態って、かなり危険なのではないでしょうか;女子生徒のことが心配です。 それから岡崎先生。突然現れるし、事件のことにも詳しいし、一体何者なのでしょう。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ