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黒の怪奇譚  作者: 黒羽冥


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オカ研部長藤野涼子は仁を救う為動く。

藤野涼子視点


仁となぜか最近連絡がとれなくなっていた。

私のLINEも昨日からスルーされてしまっている。

普段なら私からのLINEの前に数件LINEのやり取りまでするのだが…昨日から何かがおかしかったのだ。

私は家に帰るとそんな事を考えていたのだ。

すると。

机の上に紙が敷いてあり、そこにはなにかのヒントだろうか。

文字らしきなにかが書かれていたのだ。


ま、く、し、と、ひ、は、く、ぼ、


な、何だこの文字は!?


しかもやっとの事で読めるか読めないかくらいの文字だ。

解読するのにも一苦労しそうな程である。

私はこの文字なるものを解読しはじめる。

幸い全てが平仮名というのも助かるものでもあるのだが。

そしてそこに倒れていたのはぬいぐるみのくまなのだ。

不可解だ……。

実に不可解なのだ……。

倒れているくまのぬいぐるみは…もちろん可愛い。

それはこのぬいぐるみマニアである私が狂おしい程なのだ。

私は思わずクマに手をかけてしまう。

そしてそっと持ち上げると。

むぎゅぅぅぅぅぅ。


「やーん!やっぱり可愛いではないか〜!?」


この私がこうなるのも無理はない。

頬を擦り寄せ抱きしめてしまう。

これは奇行ではないぞ!

仕方ないのだ。

すると。

ピクりと動いた気がしたクマのぬいぐるみ。

ピンクのその身体は目に入れても痛くない程。

すると。

ピクり。

またクマのぬいぐるみは動く。

私はそれに驚きじーっと見つめてしまう。


「このクマになにかあるのか??」


昨日から仁がいないというのも何かあると言うのだろうか…。

私は考えるもLINEを送る。

もちろん仁からは何の反応もない。

では電話ならどうだ?

数度呼び出しもするが一向に反応はない。


「奴の家に行ってみるか?」


そしてなぜか私はくまのぬいぐるみを握りしめ仁の家へと赴く事にしたのだ。

ピンポーン。

私は仁の家にきてみたのだ。

すると、はーいと聞こえてきたのはお手伝いさんの声だ。


「すまないが仁はいるのだろうか?」

「あ!藤野様ですね?少々お待ちください。」


いつものお手伝いさんは私の声に門まで来てくれたのだ。

そして私を屋敷内へと通してくれたのだ。

そこは客間で私は待つことにしたのだ。

すると奥から出てきたのはお手伝いさんの姿。

彼女は私にお茶を出すと。

彼女は語り始めたのだ。


「実はですね…藤野様もこの件で訪ねてこられたのだと思いますが…昨日から坊ちゃんの姿が見えなくなってしまったのです。」

「やはり…そうでしたか?」

「はい。実は坊ちゃん宛に郵送物が届きましてね…私は開ける訳にもいかないので坊ちゃんの部屋に置いておいたのです…そして坊ちゃんは帰られたのですが…それから坊ちゃんがこの屋敷から忽然と姿を消されたのです。」

「なるほど…ちなみにその箱は??」

「はい…まだ坊ちゃんの部屋にはその開封された箱のみはそのまま置いてあります。」

「悪いのだが…仁君の部屋に入ってもよろし出てしょうか?」

「はい…ですが…坊ちゃんが消えた以上…危険な事も考えられます…ですのでこの私もついていきますのでご了承を。」


お手伝いさんはそう言うと私を仁の部屋まで案内してくれたのだ。

部屋のドアを開けると、確かに広げられ開封された箱がそのままになっていたのだ。

こざっぱりとした仁の部屋。

見ると、所々に私の写真が飾ってある。


「これは…いつの間に撮られていたのだ?」

「ああ!仁坊ちゃんはいつも藤野様の話ばかりしてますので…それは見なかった事にしてもらえれば幸いです!」


お手伝いのその言葉に私は愛想笑いをしてしまう。

そして再び私の目にうつる箱。

中には何も入ってはいなかった。

包装紙は綺麗に剥がしてある。

私はこの商品の送り先を調べようと見る。

するとそこには日本ではなく…海外の住所、だが会社名は日本名が表記されていたのだ。

そこに書かれていたのは。


『株式会社…呪術ドール』


「この会社…なにかあるのだろうか。」

「坊ちゃんが調べてそこの何かを購入していたのでしょうか?」

「それもなにか関係してるやも知れません…私は自宅に戻り色々調べて対策を考えます…すぐさま父様と母様にも仁君の話をしていただけませんでしょうか?」

「分かりました!藤野様も深入りはせず、何卒ご注意をお願いします!」

「ありがとうございます!」

「いえ!仁様なら藤野様の事を優先するはずです!」

「え??」


私は思わず彼女の言葉にドキリとしてしまう。


「どうか…お気をつけて…私は私で色々動きます。」

「はい!では私も…必ず仁を救いだしましょう。」


こうして私は仁の行方を探る為。

走るのだった。

(仁…待つのだぞ?私がなんとかしようではないか!?)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 部長っ、逆に読むのです、逆に! くぅぅ~。でもこの歯痒い感じがまた面白いですo(≧▽≦)o それと、何気にお互いの部屋に入っていますね!仁君は内心どう思っているのかなぁ~ それにしても『株…
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