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黒の怪奇譚  作者: 黒羽冥


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秋の章ーその捌ー

大樹君が震えて言う。

それはあやかちゃんの危険だった。

これはいよいよやばい状況になってきた。

もうこのままではこの研究のための活動は続行する訳にはいかない。


『警察………もう警察に連絡して助けを呼ばないと。』


そう言ったのは俺の彼女の凛子だった。


『そうだな!玲子さん!!警察に。』

『ええ…………もうかけてるけど………………電波が。』


青ざめそう呟く部長の玲子さん。

俺も慌て確認すると確かに圏外のマークがついていた。

このままでは危険だ。

俺もそれを実感する。

そして否が応にも以前起こった熊害事件を思い出してしまう。


『それなら僕が街まで行って連絡してくるよ!!』


大樹君がそう言ってこの家の玄関を開いたその時。

いつの間にか現れた巨大な熊。

大熊は車の上に登りそして興奮しながら車を襲っている熊がいた。

ガシャガシャと車の外装を凹ませている巨大な熊。

それは俺達にとって恐るべき光景だった。


『ああっ!?僕の車が!!!???』


あまりの恐怖と熊の行動に慌てそう叫ぶ大樹君。

俺は凛子に目を向けると彼女もまた震えていた。


『凛子……大丈夫…………俺が着いているから。』

『うん…………彰人君。』


涙目で訴えてくる彼女………僕がここに連れてきてしまったんだ…………彼女を無事に帰さなければ。

俺はそう思いを強める。

だが今ここは携帯も入らず車も破壊され、まるで陸の孤島といった場所になってしまっていた。

そんな事を考えていると突然外からガシャン!!!っと激しい音が聞こえる。

窓から外を見るとどうやら車の外装が凹みガラスが割られていたのだった。

俺達は恐怖に震える。

あの熊は茶色に近い毛色のヒグマ…………そして首元には過去にこの血で血の間村熊害事件の巨大な熊……半月と同じく大きな白い半月の模様を見せていたのだった。


『あの熊の毛の模様はあの伝説の熊『半月』の血をひいてるのか?』

『くっ………どうすれば……………………………。』

部長である玲子さんの言葉に俺は拳を握りしめる。


あの半月の血をひいたのかもしれないその恐るべきモンスターに俺達は恐怖を感じただただ身を震わせるのだった。

お読みくださりありがとうございました。


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