盆の章ーその漆ー
この島へ大掛かりな肝試しの為に訪れた私達。
そして初日にしてなんと一人の男子が消えた。
時を待たずしてもう一人の男子が消えた。
皆が恐怖を感じていると。
りょうくんは何故かこの時………恐ろしげな笑みを浮かべていたのです。
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『りょうくん!?…………あのさあ…………ずっと気になっていたんだけど、貴方だけこんな事があったにも関わらず落ち着いてるけど何か知ってるんじゃないの!?』
そう叫んだのは彼氏である彰男君が消えてしまった事で焦り苛立っていたりんちゃんだった。
りんちゃんにそう声を荒げられて問われるりょうくん。
それでも彼の表情はニヤリと笑ったまな変わらなかった。
するとりんちゃんは続ける。
『ねえ……矢崎さん……私は…彰男君を探さないといけないと思うの………風間くんだって消えたんだし…まずはすぐにでも探しにいかないと手遅れになってからでは遅いのよ!?』
するとどこからともなく聞こえてきたお経の声。
『〇〇〇、、、〇〇〇、、、〇〇〇〇。』
『ひいいいいっ!?』
『いやあああっ!?』
お経の声に驚き叫ぶ玲奈ちゃんとりんちゃん。
私も身震いを感じたけれどなんとか声を我慢する。
だがその声は止まらなかった。
突然の事に二人は抱き合いしゃがみこんでいた。
すると私の脳裏に思い出したことがあった……そしてそれを口にする。
『ねえ、りょうくん………ここから森の奥に行った場所に建物があったよね?』
私の声に一瞬驚きの表情を浮かべるりょうくん。
私は続ける。
『あの建物暗くて誰も居なさそうだったけど……私達のトイレとして使うようにしたじゃない?』
『ああ、確かに女子はそんな事を話してたな。』
『あそこには二人はいなかったの?』
一瞬りょうくんの表情が鋭く変わった気がした。
『実はな………見に行こうかと思って俺達も近づいたんだ…………そうしたら……中からガタッと音が聞こえてな………そして誰かが中から出てこようとする足音が聞こえたんだ………そして俺たちは……一斉に逃げ出してきたんだ……その恐怖であいつらも言葉にならないんだよ。』
『でも!!でも!!』
りょうくんの言葉にりんちゃんは立ち上がる。
そして何か覚悟を決めたような表情をする。
『それなら私が行ってくる。』
そういいだしたりんちゃん。
自分の彼氏が危険な状態かもしれない。
彼女は立ち上がったんだ。
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